Kちゃんはクラスでも目立たない
ごく普通の真面目な中学生で、女の子にはサッパリ人気がなかったです
いつも大きめの水筒に家からお茶を持ってきていて、時々それを男子たちにからかわれていました
Kちゃんがお昼にパンを買うのを見たことがありません
当時中学は家から弁当持参の時代です
1日も欠かさずお弁当を持たせてくれるKちゃんのお母さんてどんな人やろ、興味がありました
Kちゃんが東京の大学に行くことになって
Kちゃんのお母さんはとても悲しそうでした
たった4年間です
二度と会えなくなるわけでもなく
夏休み冬休み春休み、なんならゴールデンウィークにも会えるのに…
あんなに悲しがるお母さんがいない人がしんだら良かったのにと思いました
5年生の時の参観日みたいに
お母さんが来てへんワタシが選ばれたら良かったのにと思いました
生き残ったことの後ろめたさというか、この変な感情のことを書いて浄化させて終わりにしようと企んでいたのですが
情けないことに
一度には書けなかったです