今日は朝7時半にチェックアウトを済ませ、サンフランシスコから南へ約100km、念願のシリコンバレーのあるサンホゼの街へ向かいます。運転手さんと通訳さん、そしてこのワゴン車で朝の渋滞を抜けて行きます。

サンホゼの街は人口約100万人。乾燥地帯に街が開けています。美しい市役所、応対してくださった国際部のヘッジさんによれば、街の人々の平均所得は8万ドル、40%の人が年収10万ドルを超えるというから別格です。

「この街の発展で世界を変える!(ヘッジさん)」世界の市役所でこのようなことを堂々と言い切る人が他の街にいるでしょうか、、、
シリコンバレーは決して計画的にできたものではなく、スタンフォード大学等研究機関の集積、チャレンジ精神の気風などの複合物で、ヒューレットパッカードを皮切りに、インテル、アップル、そしてグーグル、フェイスブックと今をときめくIT起業がひしめいています。

途中お昼は日本人街へ。ひさびさのトンカツ定食です。当たり前のように一人前にトンカツが2枚。。。これで8ドルですから今の円高だと600円くらいでしょうか、、、

さて、今回の訪米日程で、特に私が希望して実現したのがこのシリコンバレー、中でもグーグルの訪問でした。
まず驚くのはまるで大学のキャンパスのような自由でアットホームな雰囲気。

あちこちにビーチや意味もなく恐竜のオブジェ、そして自由に食事をする無料食堂、オープンカフェ。社員は洗濯も無料。ジムや医者、マッサージも安く利用できます。

ビジターである私たちにもジュースは無料で提供されています。

会社ができて13年、創業者シュミット氏の世界最高の検索エンジンで世界を変える、、、その思想哲学は見事にここに体現されています。その後もグーグルマップやストリートビューなどヒット商品の数々。。。本で読んだ世界がそこには広がっていました。

お聞きしたところによると、社員の出勤スタイル、休憩食事は全て自由。ただ成果、結果を求められるだけ。

そして、20%の時間は自分の担当以外のことに充てる!異分野の人間同士が交流を深めて新たな発想、着想にたどり着く!そして最高経営者が毎週金曜日、社員のカフェに集まり、誰でも発言できる社内会議を実施する!そして、そこでは全世界のスタッフがネットで参加し、ネットに意見や質問を投稿。参加者のネット投票により人気の高いニーズのある話題は実際に世界会議の場で取り上げられる!作り上げられる製品は常に未完成の段階から利用者に公開し、みんなの手でさらに良いものに作り上げていく。

これからの世界のあり方を変えていくことにもつながる壮大は実験が行われている、これを政治にも取り入れられないか、そんな確かな気すらしました。

そして何と、グーグルマップの総責任者は若き日本人エンジニアでした。宮城県仙台市出身で、震災の記憶プロジェクトにも深くかかわっておられるとのこと。大きな希望を感じます。

研修課程前段にして私にとっては最大のハイライトとなりました。

これから100km北上してサンフランシスコに戻り、今度は北東へ200km カリフォルニア州都、サクラメントを目指します。