12月29日深夜、9時間に及ぶ、総理出席の党内会議がようやく決着しました。
ほぼ円満な合意。「最悪の中の最善」。そう感じます。しかし出席議員は全体の4分の1程度。今後も波乱の展開が予想されます。

2014年4月 消費税8%  2015年10月 10%

あまりにもあまりにも重い国民の皆様への問いかけです。
事実としては目をそむけることができない消費税問題。しかし橋本内閣以降、14年間、これだけ日本が危機的な状況にある中でも、誰も具体的には口にしなかった消費税問題。売上税構想の時代から、これをめぐっていくつ政権が倒れ、行き詰まり、政治の混乱を招いてきたか。そして国民生活・国民経済にいかに重大な影響を及ぼしてきたか。そのすさまじい歴史に身震いするような思いです。

今の私たちにそれ問いかける資格があるのか。答えはNO。
今、党内で議論し、次の国会で議論することに明確な展望はあるか。答えはNO。
そんな中での総理の決断でした。あとはいかにこの「最悪の中の最善」を、「最良」にもっていくか。もっていけるのか。

一方、連日連夜の何時間にも及ぶ政治家同士の真剣討議の中には未来への風も感じました。
これからの政治には、過去の利益配分の政治から、国民とともに痛みを乗り越え、正しい変革を安定的に進めることを説得する勇気と覚悟が求められます。消費税論議への真剣な討議は、否応なしに、私たちの議員としての資質やお互いの関係をも変える力を持っている、あるいは、変えずにはおかないすごみをもっていると感じました。

退路は断ち切られました。戻るべき橋を焼き落とした感覚です。

このあまりにも重たすぎる消費増税の国民へのご相談を、またも「うそつき政党のざれごと」に終わらせるか。
あるいは起死回生。未熟な政党に改革政党としての出自を思い出させ、残された任期の中で精一杯の努めを果たす契機とできるか。今回退路を断ったことを、何としても私たちが私たち自身を追いこむきっかけとしなければならない。それでこそ国家国民は浮かばれるというものです。なんとしても。強い決意です。

あらためて震災に明け、震災に暮れようとしている2011年。皆様とともに祈りをささげたいと思います。
今年一年本当にお世話になりました。ありがとうございました。来たるべき2012年が皆様おひとりお一人にとりまして健やかな最良の年となりますことを心よりお祈り申し上げます。

2011年12月30日 小川淳也拝
追記 今週号のAERAの「日本を立て直す100人」という特集で、小川の名前を(小さく)取り上げて頂き感謝しております。来年も全力で頑張ります。