「Welcome to Jordan!」
そんな風に笑顔で迎えてくれる国ヨルダン
治安がよくて子供が夜でも遊びまわってます
夜中に路上LIVEをやった時、盗みなどの悪事をはたらかず「ちゃんと聞こうぜ!」みたいな事を言って大人がまとめてくれる
そんなムスリムの国
この国のアンマンという街をテキトーに歩いている時"Zakaria"というシリア人に出会いました
Zakariaは日本が好きで僕もシリアに興味があったのですぐに仲良くなり
アンマンの街をポツポツ散歩してから彼の行きつけというカフェへ~
(僕はその後このカフェに毎日行くようになります)
カフェの店員とソッコーで仲良くなって
自分の居場所が出来たみたいでした。とても居心地がいい。
毎日夕方くらいに行くと何人か集まってて毎回友達が増えていく
ここで出会ったギター弾きと路上LIVEしたり
ここで出会ったトラベラーと一緒に死海に行ったり
自分とフィーリングが合う人が集まる場所ってすごく楽しい
ここにZakariaも毎日来ます
カフェに来ると「ハシシいる?」って言って僕にシガレットをくれます(笑)
Zakariaは僕の下手な英語をちゃんと聞いてくれて、そのうえで冗談を言ったりする明るくて優しいgood men
シリアを愛している彼からシリアの話を沢山聞きました
左Dody店長、真ん中俺、右Zakaria
しかし、なぜシリア人の彼がヨルダンにいるのか?
彼の家や街は戦争で燃えてしまったからです
そのため2ヶ月前くらいに家族全員でヨルダンに来たらしいです
いつ帰れるかも分かりません、生活する国を探してると言ってました
「俺は家族も食わせていかなくちゃならないんだ」と
同情を誘ってお涙ちょうだいや物乞いすることもなく笑顔で言います
この笑顔の目の裏には苦しみや悲しみが隠れているんだろう…
そう思いました
TVの向こう側の話じゃなくて仲良くなった友達が実際に戦争の被害を受けてる
自分に置き換えて想像してみましたが「俺もZakariaみたいに笑えるのか?」
正直想像がつきません
今まで色々な国に行って、あらゆる人の悲しみを見たり見せられたりして
世界中に様々な悲しみがあることを目の当たりにしました
でも、世界中の悲しみは一人じゃとても背負いきれません
Zakariaに何かしたいと思いました。俺はただの日本人トラベラーだけど。
しかし今この瞬間特別に何かすることはなくて、ただ普通に友達ってだけでした
冗談か本気か「日本に住むことになったらよろしくね!」ってさ
その時はOctBaSSで働かせてあげてね(笑)
日本に住んでいる日本の友達の悩み悲しみや苦しみは色々見てきました
海外で出来た友達の悩み悲しみ苦しみは、やはり違う形でした
比べてどう?とか何かしろ!とか言いたいわけではありません
ただZakariaみたいな人がいるってことを知ってほしくてコレを書いたのかもしれません。
MCシン