パパと付き合っているとき、






一つだけ、




あ、
この人本気でやばいわ。


と思った、

その名も


スノボ大事件について
書きたいと思います。



ある日の夜、
仕事を終えたパパが急に

「スノボやりたい!!スノボ行きたいわ!!
もう何年もやってないの!今から行きたい!!」


夜ですよ?

その時は夜8時くらいでした。

それから
オールナイトで滑れるスノボへ

わたしと、
後輩芸人さんの
井上虫歯二本さんとパパの
後輩さん二人の五人で行きました。








その前に、、、

じつはわたし、
スノボまったくやったことありません。滑れません。無知でした。

その不安をずっと行きの車内で伝えていました。

その度にパパが、

「大丈夫!!俺がちゃんと滑れる様にしてあげるから!!そのかわりスパルタだぞ。スパルタじゃなきゃ滑れる様になんてならないからな!」




と言ってくれ、
覚悟していました。


着くころには
景色もすっかり雪景色。

パパは久しぶりに滑れる
スノボに
そりゃあ
そりゃあ
テンションあがりまくり。

大興奮です。



多分この時点で、わたしと来ていることを
6割方忘れています。






嫌な予感しかしません、、、




さあ、支度をして滑るぞ!と
更衣室からでたら


誰もいません。


え??と周りを探したら
もう準備満タンなパパたちが
板をつけ
滑る寸前でした。




「え、わたし、靴の履き方も板の付け方もわかんない!!」
と言うと、、、



あ、そうか、そうだったね。
教えるね。

と、


もう今すぐ滑りたくて

ウズウズしちゃってるパパが


教えてくれました。



なんとか装置を終えて、




さあ滑るぞ!!とパパ。





よっしゃ!!行くぞ!!!
と滑り出そうと、、





いやいやいやいや、待って!!
装着したは良いけどわたし
滑り方分からない、、、滝汗滝汗



するとパパ、




「こういうのは勢いだから!転び方だけちゃんと教えてあげるから
あとは恐怖心無くすためにバンバンいくしかないから!」

転び方だけササっとレクチャーして、


さあ滑るぞ!と背中を押し
GOしたのです。




そりゃあそう言われたら
GOしましたよ。
GOするもんだと思うし、、、







でも待って、、、








一瞬でパパの姿見えなくなったんですけど。


遠くで

ヒューヒュー!!
イエーーーーーイ!!
って声だけ聞こえて
わたしの前からみんな一斉に姿を消しました、、、滝汗滝汗滝汗








わたし、

2メートルもしたらすぐ転びましたよ。

レクチャーされた転び方だけは
ちゃんとやりましたよ。









え、、、ちょっと、、、


こっからどうしたらいいの!?!?

起き上がり方もわかんないんですけどっっっ!







えーーーーーー!!!!泣


10分くらい試行錯誤して
(雪山の10分て体感1時間くらいに感じるし)
なんとか立ち上がり
また滑るも見事に転び、、
転び
転び


尻餅ついて
痛くて泣けてくるし
起き上がるのに時間がかかる、、

まわりには
誰もいない、、、
そもそも、
オールナイトでこんな夜に
全然人いないし

山の下まで果てしなく遠いんですけど。



もう滑る気にもなれずヘロヘロ。

這いずるように少しずつ少しずつ
下へ行くんだけど、、、
全然つかない、進まない、、、

さ、、、さむい😨❄️❄️❄️🥶
わたしこのまま、、、、泣

だ、れ、か、た、す、け、、、て、、、




その時です。







「あいちゃーーーーん!!!
イエーーーーーーーイ!!!
めっっっちゃ、楽しくない?
超ーーーー気持ちいいね!!最高!!」




と、
めちゃくちゃドヤ顔で

カッコつけてなんかわかんない
凄いのかどうかもわからない
技とか見せて滑ってくる



尾形貴弘42歳。
もうこの時、この人はわたしが滑れないということも
スノボ初だよと言っていたことも
全部記憶に残っていない。←これ本当。










そして
颯爽と消えていきました。








え、、、
嘘でしょ??
いやまじ?
嘘だよね、、?


すると
微かに声が聞こえてきます。



横を見ると


リフトに乗ったパパが
超笑顔で手を振ってます。

この人にはもうわたしがここで
雪遊びでもしている様に見えているのだろうか、、、

ソリ遊びして楽しんでる子供に手を振るかの様に
めちゃくちゃ笑顔で手振ってるよ、、、、






いや、むしろ
わたしは
もうここで、



遭難してしまうんじゃないかくらい
心は折れ、いつまでも辿りつかない雪山を少しずつ少しずつ這いずっていました。




うちのパパ、
割となんでもできちゃうんです。身体を動かすことなら。
身体能力が凄く高いので
ある程度の事は一回やったら
結構できちゃう人で、


わたしみたいに
ここまで
滑れないという感覚がわからないみたいです。

だから
まさかわたしが
本当に一ミリも滑れないで
泣きながら山を降りてるなんて
思いもしなかったみたいです。



過ぎていくリフトと
パパの背中をじっっと見つめ、

ただただ呆然としていました。



その時パパが振り返って
後ろにいる後輩さんと
わたしを指差して
イエーーーイ!早くおいでよ!!
と手を振ってきたのです。





この人やばいわ。




このお話しはまだまだ続きます。
長くなってしまいすみません。
書いている途中で当時を思い出したら
ヒートアップしてしまいましたが、、笑





それから
パパの名誉のために言いますが、



この方本当に悪気ないんですよ。笑



次回もぜひ
温かい目で見ていただきたいと思います。笑