世の中、お盆…ですね。


私は今日、ナレーションの仕事に行ってきました。


この時期、ああ夏が終わるぅぅ・・・という実感とともに


日テレに入社以来、退社後もずーっと関わってきた


24時間テレビのお仕事です。


しかも。


私が一番大事にしているナレーションのお仕事で呼んでいただける


ことが、ほんっ…とうにうれしい!


ありがとございまーす!!


今日はこーんなところで録音してきました。



アナブース

おお・・・なーんと殺風景。しかも、写真的にどーだろう。


だいたい都内のビックリするよな雑居ビルの一角にスタジオはあり、


MAルームの隣にある1畳から2畳くらいのアナウンスブースの中に


じぃぃぃっと閉じこもってナレーションを入れます。


まず窓なんてないので、季節や時間の移ろいは全く感じられません。


テレビを作っているひとたちが連日徹夜で編集したあとの


作業なので、よくADくんがスタジオの外の長いすに


死んだように転がっているよーなとこです。


何度かかいじゅーも連れて行きかけたのですが、空気など


あまりの環境の悪さを考え、やめておきました。


…ってかそんな環境の中でずーっと生きてきたわたくしです。


大神のやり方は、一度ざっと映像を最後まで見せてもらって


原稿を当てながら時間の配分をみて


ディレクターと細かいニュアンスを相談したあと


本番で録ります。


映像の長さにもよるけれど、この狭いブースに長いときは四,五時間閉じこもる


こともあれば、今日は七分くらいのVTRで30分くらいかかりました。


キューをふるディレクターやスタッフは、ブースの外の長ーいソファに


座っていることが多く、トークバックといってアナブースに向けてしゃべるボタンを


押さないと、ナレーターには何にも聞こえないのです。


「・・・んなろー、オーガミまたカミやがって( ̄へ  ̄ 凸」…的空気を


ブースの中から読めたりするのはコワイですぢょぉぉぉぉ・・・(((゜д゜;)))


またガラス鉢のようなアナブースの中からも、マイクのスイッチや音量を上げないかぎり


ああああああー!!


と声の限り、ビューティーとはかけ離れた形相の発声練習もスタッフには聞こえません。


この姿だけは、うっかりお風呂を見られるより恥ずかしいもんです。


何回も映像に当てているうちに、原稿の直しも入ることが多いので


結構この狭いブースの中で、ずぅぅっとひとりぼっちで待っていることもあります。


あーんまり長いときアナウンサー時代には、原稿にヨダレたらして寝てたりしましたっx


今は30分くらいの待ちだと、だいたい晩ご飯のメニューと


買い物リストを考えてます。


とにかく、ここが私の仕事場です。


ここの中にいるときは、今日の体調も家庭の事情もお外の天気もカンケイなく、


ただ声だけで表現する一人のナレーターでいられます。


今日はちょっと悲しいVTRだったけど、私が泣いてしまったら伝えられないものね。


テレビ見るとき、あんまり「語り」とか「ナレーター」っていう役割を気にして


見てる人って少ないですよね。


だから私は、この仕事が大事です。


元木大介夫人でもなく、元日本テレビアナウンサーでもなく、


かいじゅーの子育てが大変なのなんか知ったこっちゃない、


ただプロのナレーターとして語る仕事を


これからも長く長く続けていきたいなーって思います。


もっともっと感性を磨いてがんばんなくっちゃあ。


今日の番組は、16日放送の日テレ系「モクスペ」と


19日の24時間テレビの中でお昼2時過ぎに放送される予定です。


ぜひ、大神のナレーション、きいてくださいねん。