午後のサマルカンド観光は、ジョブ・バザール からスタート。

 

バザール会場へ向かう途中、亡くなったカリモフ大統領のお墓参りをする人々の列が、通りの向こうに見えました。

 

矢印がお墓のある廟

 

カリモフ大統領のお墓に跪くシャヴカト・ミルズィヤエフ大統領代行

その後方に立っているのは、ロシアのプーチン大統領

 

マルちゃんに尋ねた所、プーチンが大統領に就任して以降は、対ロシア関係は特に良化したとのことでした。この旅行記の最初の稿でリンクしたラスプーチン佐藤氏との解説とも一致しています。人権問題でアメリカとの関係が悪化した事もあり、ロシアに接近したようです。

http://www.sankei.com/premium/news/160918/prm1609180034-n1.html

 

ウスベキスタン人の多くは、併合されたソ連には反発があるそうですが、現在の対ロシア感情は良好のようです。

ウスベキスタンでは小学校1年生からロシア語教育が行われてきたので、殆どの人がロシア語を話せるそうですが、最近は英語教育に変わったため、これからの世代はロシア語を話せない人が増えていくだろうという話でした。

ラスプーチン佐藤氏の解説でも、ロシアとは微妙な距離を置いているようです。

 

ちなみに、ウズベキスタンの街ではスタバやマクドナルドは見なかったし、ハリウッド俳優の広告等もありませんでした。でも、コーラとファンタは至る処で売っていました。

 

 

さて、バザール会場です。ここも地元民向けですが、食料品中心なので、ここでお土産を買いこみました♪

午前中に寄ったウルグッド・バザールとは違って、ここには外国人観光客も大勢来るようです。サマルカンドの中心部ですからね。

 

 

 

 

私が買ったのは、まず、有名な「サマルカンド・ナン」。

 

直径25cmぐらいで、ズッシリと重い

家でオーブントースターで焼き直して頂きました♪

 

まさしく全粒粉で、ギッシリとしたパンでした。

 

それから、ドライフルーツ、おこしを買いました。

 

 

 

素朴なお味。ニコニコ

 

ここのバザールでは、ボッタクリやつり銭ごまかし等は、あまりないようです。

客引きもウザいという程ではありません。

トルコのグランバザールなんかとは全然違います。

 

お土産を買いこみ、残るサマルカンド観光は2ヶ所。

ジョブ・バザールの隣にある ビビハニム・モスク へ。

 

 

1399年、インド遠征から帰還したティムールが世界一のモスクを造ると建造させたもので、ティムールが死ぬ前年の1404年に完成。

イスラム世界で最大規模のモスクであったそうです。

 

 

コーランを置く書見台

 

 

そして、サマルカンド観光の最後は、レギスタン広場 と並ぶハイライトの シャーヒズィンダ廟群。ティムール所縁の人々の霊廟が並ぶ中央アジアで指折りの名所であるそうです。

 

ウルグベクが建てた入り口の門

 

Stairway to Heaven (天国への階段)

 

往復する時に階段数を数えて一致すると、天国へ行けるそうです。

私は一致しましたよニヤリ

 

コシュ・グンバズ廟のドーム

 

階段の上には、霊廟が並びます。

ティムールの姪、乳母、部下の将軍等が祀られているようです。

しかし、それらの人々に関する知識がない上に、肖像画や像もなく、廟の建築様式も同じなので、区別ができないし、イメージも涌かない・・・

ただ、壮麗な廟群をキレイだなあと眺めるだけ・・・

 

 

 

様式は同じでも、色合いや模様は違う。

 

 

 

 

 

 

 

 

廟が並ぶ通りを歩いて行くと、奥の院のゲートのような物が建っていて、その先にはティムールの奥さん達(イスラムでは正妻を4人まで持つことができる)の廟もあります。

 

 

トゥマン・アカ廟とフッジャ・アフマッド廟

 

愛妻であったトゥマン・アカの廟(1404年)

 

最奥の突き当りに位置するフッジャ・アフマッド廟(1350年)

 

サマルカンド観光の掉尾を飾るに相応しい壮麗な廟群でした。

ティムール朝に関する知識が深ければ、もっと興味深く楽しめたのでしょうが、ただ色鮮やかなイスラム建築を眺めるだけに終わってしまったのが残念でした。知識がないと、折角の遺跡観光も物足りないですね・・・

 

 

この日の最後は、ウズベク族の家庭を訪問し、プロフ(ピラフ)作りを見学した後、それを頂く夕食でした。

 

 

豪邸でした。

一般家庭ではないですね。ほぼ、レストラン。

 

 

 

この”プロフ御殿”のオーナーのお婆さんが、プロフ作りを実演。

 

 

出来あがったプロフ。

 

 

羊肉がゴロンと乗っていた。

美味しかったですが、やはり、日本のピラフと比べると油っぽい。

 

プロフが出てくるのが遅く、ツアーの皆さんは待ちくたびれてしまったようです。

食後、添乗員さんが「10分後に、ここを出発します」と言ったのですが、この言葉を聞くやいなや、一斉に席を立ち始め、「早く帰せ」と無言のアピール(笑)

老人達は朝早いのは文句言いませんが、夜が遅くなるのは耐えがたいようです(笑)

私は心の中で、レギスタン広場か、シャーヒズィンダ廟群 の夜景見物に寄ってくれないかなあと思っていたのですけどね。

 

ウズベキスタン観光のハイライトであるサマルカンドは、これにて終了。