石狩川を挟んで新十津川・滝川をめぐる、1町1市ウォーク1 | 神社仏閣旅歩き そして時には食べ歩き

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還暦を過ぎて体にトラブルが出始めて、ランニングを楽しめなくなりました。近ごろはウォーキングに軸足を移して道内の神社仏閣を巡り、御朱印を拝受したり霊場巡礼を楽しんでいます。いつかは四国八十八ヶ所巡礼や熊野詣をすることが夢です。by おがまん@小笠原章仁

(1)久しぶりの新十津川

 滝川駅を発着するJRヘルシーウォーキングには、2年前の夏にも参加しました。このときは滝川市内を歩くものでしたが、今回はコースが一新され、滝川市と新十津川町を巡るコースとなっていました。新十津川町に長期出張をした経験がある私にとってとても魅力的なコースです。参加することとしました。

 設定されているコースは、滝川駅を出てから、この日「サマースカイフェスタ2022」が開催されているたきかわスカイパークの横を通り、滝新橋を渡って新十津川町に入ります。新十津川町内を歩いたのち、石狩川橋を渡って再び滝川市内に入ります。

 そこで基本コースとショートコースに分かれるのですが、どちらも正直言ってあまり歩きたいコースと思えません。ですからショートコースを歩いて終えようかと思ったのですが、基本コースの途中から国道12号に向かえば、北海道八十八ヶ所霊場札所の郷芳寺に行けます。郷芳寺の近くには他にも行きたい寺社があり、アレンジコースを作ってそれらを巡ることにしました。そうして決めたコースがこちらです。



 当日は青春18きっぷを使うことにしました。朝、富良野線を使って旭川駅に向かいます。



 旭川駅では乗り換えの時間が1時間近くあり、ゆっくりと朝食をとります。そして函館本線の岩見沢行きに乗り、滝川で下車しました。



 駅前に出ると、スタートの受付テーブルがありました。こちらでマップを受け取り、検温をして出発です。



 駅前通りを進み、やがて静かな住宅街を進みます。公園の横を通って進むと、JR函館本線の踏切がありました。



 踏切を渡り石狩川の堤防に上ると、眼下にたきかわスカイパークが広がりました。まもなくサマースカイフェスタ2022が始まる時間であり、こちらにも興味はありますが、そのまま先を目指して進みました。



 そのまま堤防を歩き、石狩川にかかる滝新橋を渡ります。しかし私は高所恐怖症であり、橋を渡るのは大変苦手です。高欄には近寄らず、歩道の一番車道寄りを歩きます。あまり川面を見ないようにしながら長い橋を渡り切り、新十津川町に入りました。



 そのまま進むと国道275号との交差点に出ます。ここを右折して新十津川町の中心部に向かいます。歩道の脇にはヒルガオの花が咲いていました。



 まわりではセミの声がけたたましく響いています。よく聞くと、「オーシツクツク、オーシツクツク」と聞こえます。ツクツクボウシ?北海道には生息しないと思っていたのですが、どうやら誤りだったようですね。でも道北地方ではあまり聞かないような気がしますが……。

 そのまま進むと、国道は左折しています。ウォーキングのコースもそのまま国道を進むようになっていますが、私はそのまま直進し、出雲大社新十津川分院を目指しました。

 かつて平成5年度から7年度までの3年間、長期出張で平日は新十津川で暮らしていました。その時の寮から直線距離でわずか300メートル程度。当時からここに神社があったことを知っていましたが、一度も参拝したことはありませんでした。ようやく初参拝です。

 立派な鳥居をくぐって境内に入ります。だいこく様のおられる手水舎で水を使い、拝殿に向かいます。出雲大社での参拝は初めての私。緊張して二拝四拍手一拝でお参りをしました。



 参拝後、授与所に向かいます。そして御朱印をお願いしました。コロナ禍のため書置きのみとなっていますが、2種類のデザインから選べます。私はお社の方を拝受しました。それから白兎のおみくじも拝受しました。



 拝殿の横にはだいこく様の像があります。前に立つとだいこく様の曲が流れだしました。その曲が終わってから出雲大社を後にして、コースに戻りました。



 国道に戻って新十津川開拓記念館のある中央公園前を通ります。開拓記念館では「札沼北線廃線50年」の特別展が開催されており大変気になるところですが、そのまま通過しました。

 中央公園の隣に、以前は事業所と寮がありました。当時行っていた事業も完了し、現在はこの事業所も廃止されています。そのためすでに建物はなく、空き地となっていました。



 それから市街地を通る国道を進みます。当時は何度も歩いた道ですが、なくなってしまった店もあれば、いまも営業してる店もあります。そんな様子を見ながら進みました。

 しばらく進むと新十津川物産館(くじら館)があります。これは私がいた当時もありました。当時はその隣にそば屋がありましたが、そちらは現在は営業をしていないようです。このくじら館でトイレ休憩としました。



 徳富川(とっぷがわ)にかかる新十津川橋を渡ると、上流側に橋梁が見えます。これはかつて札沼線(札沼北線)が通っていた橋梁です。現在は上水道管を渡すために使われています。川面に架けられている部分は新たに架けなおされたものですが、高水敷に架けれている部分(向かって左側の2スパン)は、札沼線当時から利用されている橋梁とのことです。



 新十津川橋を渡ってしばらく進むと、金滴酒造があります。明治39年創業の老舗酒蔵であり、その場所は安政4年に松浦武四郎が石狩川流域を探索した際に宿営した葦ぶきの家屋があった場所だそうです。本当は自分へのお土産に買いたかったのですが、お酒は重くなっちゃうので断念しました。



 金滴酒造を後にすると間もなく、石狩川に架かる石狩川橋を渡ります。再び滝川市に入りました。そしてここが基本コースとショートコースの分岐点となっています。ここで私は基本コースを進みました。