初夏の彩り、北海道のへそのまち・富良野ウォーク1 | 神社仏閣旅歩き そして時には食べ歩き

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還暦を過ぎて体にトラブルが出始めて、ランニングを楽しめなくなりました。近ごろはウォーキングに軸足を移して道内の神社仏閣を巡り、御朱印を拝受したり霊場巡礼を楽しんでいます。いつかは四国八十八ヶ所巡礼や熊野詣をすることが夢です。by おがまん@小笠原章仁

(1)北眞神社御分祠に始まり

 私の職場のある富良野。いわばホームグラウンドで行われたヘルシーウォーキングに参加してきました。

 富良野のイベントウォークは、一昨年も昨年も年間カレンダーには入っていました。しかし2年続けてコロナ禍による中止となり、今年ようやく参加できました。私の大好きな、「三度目の正直」です(わかるやつだけわかればいい)。

 なにしろ、富良野は私の職場があるということで、美瑛~富良野間の通勤定期を持っています。ですから参加に当たっての交通費はタダです。こんな条件の良いヘルシーウォーキングに参加しない手はありません。

 天気予報は、前日までは雨模様でした。多少の雨ならば雨の日ポイントがつくのでラッキーと思うことにしましたが、大雨ならば歩くのをためらってしまいます。そのあたりは当日の状況を見るとして、とりあえず雨の中を歩けるよう、カッパなどの準備をしておきました。

 ところが当日朝の天気予報を確認すると、予報は大きく変わって晴れ予報になっています。こうなると逆に雨具をリュックから出して、着替えのTシャツなど暑さ対策の準備をしました。

 8時21分美瑛発の富良野行普通列車で富良野駅に向かいます。そして駅前に設けられた受付でマップを受け取り、ウォーキングをスタートします。



 駅を出るとすぐ、道路の反対側に北眞神社御分祠があります。車道を渡って立ち寄りました。



 境内にはへそ絆石もありますが、単独行の私にはここで手を結ぶ相手もいません。その奥には縁切石もありました。この穴に触れば悪い縁をふり祓えるとか。しっかり触ってきました。

 北眞神社御分祠の参拝を終えるとコースに戻りました。この先、私の職場もあります。このあたりのコースは、通勤時にも利用する、勝手知ったる道路です。ヘルシーウォーキングをしていることによる発見は何もありません(笑)。

 富良野総合スポーツ公園前を通る道路は横断歩道がまったくありません。ただ交通量はさほど多くない道路ですので、無理なく横断できます。このあたりも勝手知ったる道路です。



 まっすぐ進むとJR根室本線の踏切があります。まもなく札幌からやってくるラベンダーエクスプレスがここを通ります。それを待っているのでしょう、踏切のところには撮り鉄さんが2人いました。

 踏切を渡ってまっすぐ進み、シャトーふらの橋を渡ります。



 橋を渡るとすぐ、左側のワイン工場に向かう道に入ります。そのままこの道を進むとふらのワイン工場の横に出ます。私は階段を上ってワイン工場の前を回りました。中に入ればワインの試飲もできるのですが、今回は自重しました。



 それからコースに戻って先を進むと、清水山の斜面に菜の花畑が広がっています。この菜の花畑、通勤で利用している富良野線の車内からよく見えます。毎日黄色くなっていく様子を見ながら、ヘルシーウォーキングに間に合ってくれればいいなあと思っていましたが、みごとに黄色くなってくれました。多くの人や車が立ち寄って、黄色い世界を楽しんでいました。



 菜の花畑を過ぎると、右にカンパーナ六花亭が見えてきます。美味しいスイーツやソフトクリームを楽しみたいところですが、まだ休憩には早いのでそのまま通過します。カンパーナ六花亭の隣には帯広のジンギスカンの名店である白樺もありますが(富良野に出現する帯広タウンです)、昼食には早いのでこちらも通過します。



 それから先を進むと、目の前にはブドウ畑とカンパーナ六花亭の向こうに、富良野平原と十勝岳連峰の雄大な姿が広がります。気温が高いため山々がかすんで見えるのは少し残念ですが、春・秋の気温が低い朝などは山がくっきりと美しい姿を現します。そんな景色を楽しんでいるのでしょう、モーターパラグライダーも飛んでいました。



 それからコースは、清水山の裏側を通って国道38号に向かいます。実は今回楽しんにしていたコースはここまでで、この先は退屈なうえにちょっと危険なコースもあります。

 このコース、富良野市街を通らずに芦別方面と中富良野方面を結ぶ裏道になっています。しかし道幅は狭く歩道や路側帯もないため、ウォーキングコースとして設定するのはいかがか?と感じていたコースです。



 しかもこのコースには苦い思い出もあります。いまからおよそ5年前。私はこのコースを車で走っていました。1台のダンプカーとすれ違ったのですが、その瞬間、バチッとフロントガラスで大きな音がしました。見るとしっかりと弾痕がついています。ダンプに石を飛ばされたようです。

 しかしそのダンプは気づかずに走り去ってしまいました。一瞬追いかけようかと思いましたが、当時はまだドライブレコーダーをつけておらず、そのダンプに石を飛ばされたという証拠はありません。諦めてそのまま帰り、フロントガラスを交換することになってしまいました。

 まだフロントガラスだから交換できました。でも歩いているときに顔面に石をぶつけられたら……大惨事になってしまいます。そんなことに怯えながらのウォーキングとなりました。

 いまこのあたりでは、旭川十勝道路の工事が行われているため、ダンプはたくさん走っているはずです。そう思っていたのですが、幸いダンプとはほとんど出会うことがありませんでした。でも大型観光バスをはじめ、観光客と思われる管外ナンバーやレンタカーが次々と走っていきます。かつては知る人ぞ知る道路だったのに、今はカーナビがこの抜け道を教えてくれるので、交通量はかなり増えているようです。