折り返してすぐの給水所では、たたんでタイツに挟んでいた紙コップを出して、「マイカップ給水」をしてもらいます。そしてここにはゴミ箱が用意されていたので、その紙コップを捨てて先を目指しました。
写真を撮ってサボっているうちに、むらまーちゃんとの差はかなり広がりました。でもじっくりと追い上げていきます。
調子が悪くてタイムが伸びない・・・わけではありません。悲しいかな、これが今の私の実力でしょう。今年の2本のフルマラソンで4時間を切れていないことを含めて、自分の力が落ちていることは認めなければいけないでしょう。
その原因はひとえに練習不足です。帯広に来てからの3年。旭川時代と比べると、練習量も質も落ちているのは明らかです。それでも昨年までは、今までの蓄えを食いつぶす形でそれなりに走ってきました。でもその蓄えも食いつぶしてしまったのでしょう。過去のイメージだけでは走れません。これが悲しい現実です。このレースでは、そのことを思い知りました。
来月の奈良マラソンにも、2003年から続く8年連続サブフォーがかかってきます。でも、サブフォーにこだわりすぎると、また後半に大失速を演じかねません。今は自分の力を冷静に見つめ、来年には復活を飾るために、ともかく最後までしっかりと走りきるということを目標に掲げた方がいいのではないでしょうか。そんなことを考えながら走っていました。
下流に向かって走ると、また雨模様になってきます。そんな中、徐々にむらまーちゃんに近づき、また交わしました。そのまま引き離していくつもりでしたが、だんだん足は重くなってきます。失速というほどではありませんが、なかなか思うようにはペースがあがりません。
やがてkazuさん以下、LRS北海道のメンバーがやってきます。雨が降っていることとさきほど写真を撮ったことを理由に、ここは手をあげて声をかけるだけですれ違いました。
最後の給水所では給水を受け取るのをやめようかとも思いましたが、まだ5kmあまりあるので、いちおう補給しておきました。そしてまた、紙コップをたたんでタイツに挟みました。
最後の折り返しを回り、気持ちだけはラストスパートをしたいと思いました。でも、足は思うように動きません。交わしたむらまーちゃんも、離されずにピッタリとついてきます。やはり昨年の道マラの悪夢が・・・。なんとか最後の力を振り絞って、ペースを上げたいのですが・・・。
スパートを試みるときは、一瞬ですがペースが上がったような感じがします。でも、最後までバランスが回復しない走りが続いていますので、それが長続きしません。ふと気がつくと、まったくスピード感がなくなっています。それに気がつくとまたペースを上げる・・・といった感じで、おそらく細かくペースを見ると、変動が大きかっただろうと思います。それでもどうにか、ペースを落とすことだけは阻止できたようです。
どんどん背中に足音が迫り、後続のランナーに迫られているという恐怖感と戦いながら、必死で逃げ込みを図りました。ゴール地点が見えてきて、だんだん近づいてきます。応援の人も増えてきます。名前を呼んで応援してくれる仲間たちに応えながら走ります。併走して応援してくれたアオイちゃんは猛スピードで走り、私も全力でついていきます。
そしてようやく、ゴールです。 リザルトによると1時間47分17秒で、男子C組(50歳以上)70人中32位。目標だった1時間40分には遠く及びませんが、前半が53分49秒、後半が53分28秒。わずかですが後半の方が速く走れたことは収穫でした。
ゴール後、基地で待つ仲間たちに迎えられ、雨と汗で濡れているためすぐに着替えをして、また戻りました。
基地では「走る人」のりんごさんとしゅうさんが、餅入りの特製豚汁を作って待っていてくれました。
さっぽろさよならマラソンにしては暖かいとはいえ、体は冷えています。とても美味しくいただきました。
やがて撤収を開始し、ヨーイチさんと喋りながら今日のホテルに向かいます。ホテル到着は14時30分と、チェックインタイムである15時より早く到着してしまいましたが、用意のできている部屋へ案内してもらえました。おかげでゆっくり風呂に入り体を温めることもできました。
ひと息ついてから、ウェアのお披露目とともに大きな目的だった納会へと向かいます。
会場はモンテローザファーム。もう何年も前ですが、サロマの打ち上げで2回ほど利用したことがある店です。ここで2時間、たっぷりと飲み食いしました。
ここでも8月の発足式や今日の基地設営ともども、「走る人」と合同です。総勢14名で、しっかり飲み食いしました。
そんな飲んだくれたちの姿です。
その後、カラオケルームに行き2次会を行いました。そこにはJogNoteの打ち上げに参加していた一部メンバーも合流して、またまた賑やかな宴となりました。
さらに3次会に向かうメンバーもいましたが、私はここでリタイアし、ホテルに戻りました。
5月に酔った勢いで新チームの立ち上げを決意して、それからどういうチームにするかいろいろ悩みました。結局は基本的なコンセプトだけ決めて、あとは転がしながら考えようと、完全な見切り発車でメンバー募集を始めたのが7月のこと。それから徐々にメンバーも集まり、現在では17名になりました。8月に正式に発足という形をとり、それからチームのランシャツを作り、そのお披露目と納会も駆け足で済ませ、どうにかここまでたどり着きました。
チームに参加している皆さんが、このチームに入って良かったと、笑顔で走ることができるチームであるよう、これからも頑張っていきたいと思います。
来シーズンまでは幟も作り、各地のマラソン大会に出没しますので、皆さんどうぞよろしくお願いします。(終わり)
Let's Run with a Smile!