5月から6月にかけて山を歩くと、いろいろな野鳥のさえずりに混じって、ひときわ美しいさえずりが聞こえてくることがある。キビタキとオオルリはその代表的な野鳥だ。
いずれも私好みの派手な色合いの鳥。オオルリはここでも何度か取り上げたが、頭から背中にかけて鮮やかな瑠璃色をしている。一方のキビタキはお腹と背中の一部に鮮やかな黄色が入っている。よく響くさえずりを頼りに探していると、比較的発見しやすい鳥だ。
この2種類の鳥、さえずりがちょっと似ていることもあり、なかなか区別がつかなかった。そんな私に教えてくれたのが、学生時代の友人だ。
曰く、オオルリは、さえずりの最後が汚い。なるほどよく聞いてみると、キビタキのさえずりはそのままきれいな声で最後までいく。一方オオルリは、咳払いでもしているような声で締める。どうも適当な表現は思いつかないのだが、せっかくだから北海道新聞社の野鳥データベースで聞き比べてみると面白いかも。
写真はキビタキ。2004年5月23日、白金野鳥の森で撮影。