滞在記その5 

~ 浪漫飛行 ✈ 2025 ~

 

さ~て今日は9月1日

待ちに待った新学期

ha ji ma ri です!

 

中3のあなた夏期講習模試高校訪問

忙しかったですねよく頑張りました!OK

高1のキミ部活遊び宿題語学研修

忙しかったですね! よく頑張りました!グッ

高2のYOU遊び遊びバイト遊び

忙しかったですね! よく頑張りました!チョキ

高3のアナタ中学の時とは違う進路選択

忙しかったですね! よく頑張りました!拍手

大学生の諸君ゼミの合宿バイト就活

忙しかったですね! よく頑張りました!唇

社会人の君ら仕事プライベート両立

忙しかったですね! よく頑張りました!ラブラブ

 

 特に高1生たちは、活動範囲交友範囲学習内容中学時代とは比べものにならないくらいに増えて、充実した夏休みを送ったことでしょうウインク1年間=52週間ですから、夏休みの6週間という時間の長さは相当なもの。1年前の夏は自分の好きなことに時間を充てられなかった分、今年はやりたいことやりたいだけできたんじゃないかなてへぺろ

 

 ボクは今まだドイツにいて、明後日の水曜日にここを離れて木曜日に帰国します。ボクが滞在している町は、ドイツにある16の州のうちの「ノルトライン=ヴェストファーレン州Nordrhein-Westfalen)にあって、この州は夏休みが先週の火曜日まで(7/14~8/26)でした。やしの木車花火バス波

 

 この州” と書いたのは、ドイツには旅行シーズンの混雑緩和や高速道路・空港の負担軽減を図るために、各州で休暇期間をずらす」という素晴らしい仕組みがあるからニコニコ

 ちなみに、2025年の州ごとの夏休み期間は下のとおり。

 

 さてさて、話を現実に戻しましょう。

 高校1年生たちの中には、夏休みをエンジョイしすぎて、まだ宿題が終わっていない子も少なくないようですねキョロキョロ

 

 一昨日なんて「オガT~~、14種類もある夏休みの宿題のうちの3つしか終わってなくて、涙が止まりませんえーん」というLINEを日本時間の真夜中に送ってきた教え子がいて…。

 念のため、手つかずの11種類の宿題内容を訊いてみたら、「ニュース討論」だの「レポート感想」だの「元文暗記=古文の単語を暗記する」だのと、手助けもできないし、なぐさめてもあげられないものばかりで、ボクには何の責任もないにせよ、とても可哀想になってしまったびっくり

 

 そこで、『異文化理解』の一例として、「ドイツのスーパーマーケットでのパンの買い方」が自由研究か何かの宿題のヒントになるのであればと思って、急いで近くのスーパーに出掛けていって動画を撮ってきました。ドイツ滞在中の元・担任のボクにできることといえばこれが精一杯アセアセ

 

 1分にも満たない短い解説ですから、まぁちょっと見て目ごらんなさいよ。

 

 ご覧のとおり、この方法の利点としては…

ンを1つ1つ個別に包装していないので、プラスチック削減=過剰包装の抑制につながる

ケースの中の商品に手を触れることができないので、衛生的であり安全性も確保できる

 

 逆に、マイナス点としては…

余分にかき出したパンが外に残ったままになる

初めてこれを見た日本人は「クレーンゲームで遊んでいるような錯覚」に陥り、買う気もないのにこの金属棒を握ってついついケースの中のパンを左右に動かしたりして、後ろで順番待ちをしているドイツ人に怒られることがある

(※ 決してボクではありません)

 

教え子たちのことを思って

わざわざ撮影したこの動画が

夏休みの宿題ヒントに

なるのならとても嬉しいです

 

君たちの2学期の活躍

心から応援していますョ

滞在記その4 

~ 浪漫飛行 ✈ 2025 ~

 

 滞在中、ボクは娘のところにお世話になっている。そしてここには2匹の保護ネコたちも住んでいる三毛猫黒猫。いくら相手がネコであったとしても、ボクよりも先に住民登録がされている以上、彼らのほうが立場は強いびっくり

ミニマウ

 それがネコたちの名前。いずれも保護ネコだ。

 先に家族の仲間入りしたのはフェタ。ギリシャのクレタ島からやってきた。この島は野良イヌと野良ネコの多さで有名らしく、必然的にそれらを保護する団体も相当な数にのぼるのだそうだ。

 

 それは去年の4月、娘が休暇で訪れたクレタ島でのこと。2日目の昼、娘が泊まったホテルの近くの海沿いのレストランで食事をしていると、一匹の痩せた野良ネコが入ってきたという。他に何人もの客がいたにもかかわらず、そのネコは他の客には目もくれず、一直線に娘のところにやってきて膝に飛び乗り、こう鳴いたそうだ。

あなたに決めたニャ~ンラブラブにゃー

 

 それからというもの、その三毛猫は娘から全く離れようとしなかった。3日目の朝も4日目の夜も、娘の姿を見かけるや否や、三毛猫は一目散に近寄ってきては足元に身体を摺り寄せてくるので、動物好きの娘もホトホト困ってしまった。

 するとそれを見たレストランの支配人が1つの提案を持ちかけてきた。

「もしその気があるのなら、ドイツに連れて帰ることができるよ。もちろん保護団体に連絡をし、獣医師による検査を経て “ペット用パスポート”と“予防接種証明”を取得することが条件だけどね」

 その提案内容を理解してか知らずか、その雌♀の三毛猫は娘に向かってダメ押しのひと鳴きをした。

連れていかないと一生後悔するニャ~ンラブラブにゃー

 この “猫なで声” によって、犬を飼おうと考えていた娘の気持ちは固まったのだったびっくり

 

 こうしてギリシャからやってきた三毛猫は、独特の塩味と酸味が特徴のギリシャ原産の有名な『フェタチーズ』にちなんで “フェタ” と名付けられた。フェタが予言したとおり、今では「フェタがいない生活は考えられない。後悔しないで済んだニャ~ンラブラブにゃー」と “猫なで声” を出すのは娘のほうである。

 

 もう片方のネコは、この町のティアハイムTierheim:民間の動物保護団体が運営する動物保護施設で500を超える施設がドイツ国内各地に点在している)で保護されていた。フェタの友だちを探していた娘がこのティアハイムに連絡を取って、このネコとの初対面を果たしたのが去年の12月のことだった。

 街中をうろついているところを保護された白黒の雌♀ネコの推定年齢は2歳。すでにティアハイムで3カ月を過ごしていた。人見知りが激しいという性格が理由でなかなか引き取り手が現れずにいた。

 娘も初見ではこのネコにいい印象をもったわけでもなく迷ったらしいのだが、適応の可否を判断するために設けられた自宅で過ごす1週間の仮飼育期間(Probezeit)を経たのちに正式な譲渡が決まった。決め手はフェタとの相性控えめでおとなしい性格だった。

 こうしてミニマウツ家族の一員としてめでたく迎えられたのである。

 

 Mauz(マウツ)という名前の由来は、猫の鳴き声。ドイツ語では猫の鳴き声を「miau(ミアウ)」と表現し、それが変化した親しみやすい呼びかけや愛称が マウツだ。ティアハイムで最初に見たときは他のネコよりも小さかった印象だったのでミニマウツとなったのである。

 ちなみに、ドイツ語版ポケモンでは「ニャース」の名前「Mauzi(マウツィ) である。

 

 ボクも元々、ネコになど興味はなかったキョロキョロ。いや、正直に言おう。どちらかと言えば、嫌いなほうだったプンプン昼間の細い目(瞳)は意地悪そうに見えるし、犬に比べて随分と野性的でちょっと怖いし、子どものころに野良猫に引っかかれて泣かされた嫌な記憶があるし…えーん

 ところが、である。

ネコ これほどまでに

カワイイ生き物だなんて

一緒に生活してみないと

絶対にわからないことだ

 

 世の中で言われているとおり、あの “気ままさ” “自由さ” がいい。とても、いい。それって、実際に飼ってみないとわからないことだ。わずか一週間にすぎないけれど、ボクみたいに娘の家でフェタ三毛猫ミニマウツ黒猫と一緒に生活してみたら、他の動物にはないネコ独特の可愛さが段々とわかってくる爆  笑

 こちらがカマってほしいときに知らんぷりするくせして、こちらが集中してときに限って邪魔しにくるところがお茶目でいい。憎たらしいけど、憎たらしくない。

 さっきもブログを書こうと思ってノートパソコンを開いたら、足音を忍ばせてやってきたフェタが、キーボードの上にゆっくり腰をおろしてから動こうとしない。何じゃ~、このいじらしい行動てへぺろ

 

 別にこっちは “かくれんぼ” になんかやりたくもないのに、1人で勝手に始めて、ボクが「しょ~がないなぁ~、そこにいるのはバレバレだぞぉ~見ぃつけた飛び出すハート」と言ってやるまで洗濯物のシャツの中で何分間も動かずにじっとしているミニマウツアホらしくてたまらない。アホらしいけれど、そのアホらしさにこちらもついつい引き込まれてしまうてへぺろ

 何故だろう。何故だかわからないけれど、その理由を人間にわからせないところがネコの一番の魅力なんだな、とボクは勝手に考えている。

 

 ああ、もう本当にこの2匹には参った。完全にボクの負けだ。僕は完膚なきまでにノックアウトされてしまった。

I was completely knocked out.

Ich war völlig außer mir.

 できることなら日本に連れて帰りたい。でもはそれを絶対に許してはくれない。もちろん、フェタミニマウツもそれを望んじゃいない

 

ということで これから

にやってくる理由が

1つ増えてしまったニャン

滞在記その3 

~ 浪漫飛行 ✈ 2025 ~

 

 既に幾度となくこのブログでも触れていたとおり、ボクは60年の人生の1/4以上の時間をここドイツドイツで過ごした阪神・淡路大震災のときも、だんご3兄弟が大ヒットしたときも、21世紀が始まった瞬間も、アメリカ同時多発テロが起きたときも…、ボクはこの地で生活していたニコニコ

 

 それほどまでに長く過ごした国のことだから、一応それなりにこのややこしい言葉も操れるし、この土地の社会ルールや生活様式もわかるし、天候や地理や国民気質も理解しているつもりだ。したがって10年振りの訪問とはいえ、全くといっていいほど違和感なくこの国に入り込めたてへぺろ

 

 正午前のパン屋さんパン

 作りたてでまだ温かさの残るシンケン・ケーゼ・ブロートヒェン Schinken-Käsebrötchen”(サクサクに焼かれた表面とモチッとした中身が絶妙の白パンを横に切って、そこにチーズやハムやトマトをはさんだもの)とコーヒーを店の外のテーブルに持ち出す。コーヒー

 

 チラチラッとこちらに視線を送ってくる歩行者たちに向かって、“いいだろー、うらやましいだろー” という意味も込めて「Hallo(英語のHelloとは綴りが違う)」と挨拶をする。相手は “オレにも一口かじらせてくれよ” という意味も込めて「Hallo」と返事をして歩くスピードをあげる。足ダッシュ

 

 隣のテーブルに座った御婦人は、食後にタバコを燻(くゆ)らす。もちろん、マナーとして煙はこちらとは反対側に吐き出す。テーブルの上には灰皿が見当たらなかったので、ボクが店内から取ってきた灰皿を手渡す。御婦人は「何て親切なんでしょう。どちらの国の方?」と訊(き)く。「日本ですよ。心配ご無用、日本では親切は無料ですからお金は取りませんよ」と答える。柔和な御婦人の表情が、さらに和らぐするとボクもさらに、幸せな気持ちになる

 こうした会話のやりとりが実に楽しいウインクラブラブ

Schinken-Käsebrötchen

 

とは言え、ここは外国

日本の常識では計れない

独特の文化があって

時にボクらを苦しめる

 

 昔ここに住んでいた間にもいろいろあった

 閉店間際のスーパーに駆け込むと「もう閉店時間だから出て行ってくれ」と追い出されたえーん

 購入した日用品の支払いを100ユーロ札(直近のレートで約17000円)で済まそうとしたら、「釣り銭が不足しているからどこか余所で両替してからもう一度来てくれ」とやっぱり追い出されたショボーン

 大きな家具店で気に入ったソファーを見つけて購入しようとしたら、店員は悪びれる様子もなく「納期は3ヶ月です」と言ったびっくり

 ボクの子どもがまだ3歳で三輪車のハンドルが隣人の車の側面に軽く接触したとき、あるかないかわからないような薄い “こすれ跡” が残った。するとその隣人は「裁判で解決しましょう」とにこやかに提案したガーン

 

 こんなことは日常茶飯事で、いちいち腹を立てていたら生活なんか続けられやしない。正に「郷に入れば郷に従え:When in Rome, do as the Romans do. = Wenn Sie in Rom sind, tun Sie es wie die Römer.」なのだ。

 

 そして今回。

 小銭がなくて追い出されるのはイヤだから、5万円ばかりの日本円をユーロに交換するために訪れた国際鉄道駅の目の前にある銀行。日本で言えば「東京駅前にある “ゆうちょ銀行” で外国紙幣の交換をする」という状況を想像してみるといい。

 

 入り口を通り抜けると、記帳台の隣には顎の周りにヒゲをたくわえた背の高い若い男性行員が立っていた。一見、阿部寛に似ていなくもないウインク

 阿部寛に「ここならもちろん、日本円をユーロに交換してもらえますよね?」と尋ねると、彼は「ええ、でもその列に並んでください」と面倒くさそうに答えた。あの独特な低音の声まで阿部寛だったので驚いたびっくり。すると彼はすぐさま、手に持っていた携帯電話でゲームを始めるのだった。

 

 列に並ぶ。さすがに平日の午前中だけあって、多くの客がやってくる。ボクの前には12~13人の客が列を作っていた。 

 窓口は5つあって、そのうちの4つに担当の行員が座っていた。にこやかに顧客と話している。とても好感がもてた。

 

 10分経過時計。列は少ししか前進しなかった。

 おかしいな。4人いたはずの行員は2人になっていた。裏のほうで業務にあたっているのだろう。たいして気にも留めなかったキョロキョロ

 20分経過時計。立ちっぱなしだから、ふくらはぎ辺りが少し張ってきた。ボクの前にはまだ3人並んでいた。窓口に目を向けると、さっきと同じ2人の行員だけだ。

 するとそのうちの1人が「フゥー、お腹が空いちゃった。じゃ、お先ね」と、もう1人の、大竹しのぶ似の同僚に声をかけるとそのまま外に出て行ってしまった。ええっ⁉ ボクはどうなるのさびっくり

 30分経過時計。ようやくボクの番になった。窓口後方の壁に掛けられたデジタル時計は “11:58” を示していた。

 大竹しのぶは明らかに不機嫌そうだった。「ワタシモ ハヤク らんちニ イキタイ」と顔に書いてあった。ボクは恐る恐る用件を伝えた。

「あ、あのう、すみません…、日本円をユーロに交換してもらえませんか…」

 

 大竹しのぶの返答は明確だった。

「残念ですが両替業務は行なっておりません。中央駅の中のReiseBank(外貨取引/旅行決済事業専門の銀行)なら可能です」

 そう言い残した大竹しのぶは『geschlossen(閉まっています)』の札をテーブルの上に置き、自分のバックを手に取ってさっさと出ていった。

 おいおい、ボクの30分を返してくれよ~ガーン

 デジタル時計が示していたのは “12:00”。できることなら、そのデジタルの『0』の文字がパカッと開いて、中からハトが出てきてボクをなぐさめてほしかったウインク

 これが「海外で生活する」ということなのだ。ドイツだけで起きることではない。海外にいけばどこであろうと、日本とは全く異なる「文化」が存在する。そして、それを否定する権利は誰にもない

 

 こうして何とか ReiseBank で両替したのは 50000円。10年間に比べてとてつもなく円安が進んだ今、10ユーロ分の手数料を引かれたあとで手にしたのは、248ユーロ94セント。10年前なら少なくとも400ユーロにはなるはずだから、マクドナルドのBigMacセットの20人分は損した計算だ。

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ジュースジュースジュースジュースジュース ジュースジュースジュースジュースジュース

ジュースジュースジュースジュースジュース ジュースジュースジュースジュースジュース

 

 あーあ。とてもブルーな気持ちショボーンのまま、中央駅から外に出た。銀行員の応対は日本のそれとは違うけれど、見上げた空の青さは同じだった。そんな空をしばらく眺めていたら、ちょっとだけ気分が晴れたチュー

 

 サマーセール実施中のデパートに向かって歩を進めると、途中、同じ犬種の犬を6匹わんわんわんわんわんわんわんわんわんわんわんわんも連れた御婦人がいたので思わず声をかけた。長いこと毛を刈っていないから見分けがつきにくいけれど、たぶんシーズー。

 犬が大好きなボクは写真を撮らせてもらうことができて、ますます気分が晴れるのだった爆  笑

 

【今日の教訓】

海外へ出掛けたら

日本の尺度だけ

物事を測ってはいけない

② 

悪いことあれば

いいことある