お麩の話、あれこれ(51):                   お麩の”コレクター”?

 

 

前回の同じテーマのブログで、「お麩まわりのデザイン~パッケージも中身もバラエティ豊か~【さんぽの壺】」(by オギリマサホさん 2024.4.2)という記事について書きました(参照:「お麩の話、あれこれ(50):お麩のパッケージ・デザイン」)。

 

その記事の中に登場していたのが「日本各地でお麩をジャケ買いする楽しみ」(by ネッシーあやこさん 2023.10.3)です。

 

デイリーポータルZ㈱が運営している『デイリーポータルZ』の中の記事なのですが、そもそもこのサイトは、「愉快な気分になりますが、役に立つことはありません」がコンセプトで、「自分たちが興奮したことだけを載せています。それはあまり知られてない場所や料理だったり、自分で考えた工作作品だったりジャンルを問いません。世の中のトレンドはあまり意識していません」とのこと。何か、面白いことがたくさん書かれているみたいです。

 

さて、ライター兼イラストレーターのネッシーさんの記事をお麩じぃなりにまとめると、

「旅行では必ずスーパーに行く」「なかでもいつのまにか手に取っている食材が「お麩」である」「お麩をジャケ買いしている」「お麩たちがかわいいから」と始まります。期待が高まりますね。

「そばに置いておきたくなるお麩たち」では、
「かわいいから、そばに置いておきたい」「その一心で、気がつくとここ数年の間、目についたお麩を家に連れて帰っていた」「ゆっくり集めてきたお麩たちよ」「コレクションというにはまだちょっと頼りないが、微妙な数が集まった」「ぜひ今日は彼らのかわいい姿を一緒に眺めてほしい」とのこと。いいですね。

「先日沖縄の石垣島に行ったときに出合った」「かわいいので即決で買った」「強引なまでに「麩」の漢字を盛り込もうという気合いがいじらしかったから」「「麩レンド」もすごいけど「麩っと想ったら」もすごい」「彼らはきっと「麩レンド」」
「沖縄のお麩らしく、ふーちゃんぷるの作り方が書かれているのだが、その絵面がまたかわいい」「ゆるやかな筆致」
「沖縄からの帰り道のこと」「空港の保安検査で、この「麩レンド」が手提げ袋から少しはみ出してしまった」「その瞬間、周囲の人がちょっとだけ「??」という表情をしていた気がする」「空港で突然、お麩を見ることになろうとは、なかなか予想がしにくい」「不思議な気持ちにもなるだろう」 
「存在するのだ」「あっけらかんと駄洒落を貫くパッケージも、手提げからちょっとはみ出したお麩を飛行機の手荷物にして持ち帰る人間も」 と続きます。思わずニヤニヤしてしまいます。

「福井のお麩もおもしろかった」では、
「福井にある「角麩」は、かたちが四角いのが特徴的」「色合いもかわいい!」「がっしりとした「角麩」のフォントとともに「高級」「美容」「健康」をまっすぐ言及されると少し戸惑う」「そんなところも含めてかわいい」
「同じく福井で見かけて思わず手に取ったこちらのお麩は、岐阜生まれ」「そして…… このお麩、ただかわいいだけではなかった」「このマーク…… 「ふーちゃん」の麩菓子でおなじみ、敷島産業のお麩だった」「手に取ったときはまったく気がついていなくて、あとで人に言われてハッとなった」「裏側に描いてある妊婦さん、お子さん、パパのイラストも味わい深くていい」と続きます。

「会津若松のお麩もかわいい」では、
「小麦粉で作られているゆえなのか、パッケージに小麦をあしらうことが多め」「「志ら玉麩」は、こづゆという会津の郷土料理には必須のお麩なのだそう」「豆麩とも呼ばれるらしい」「ぱっと見はたまごボーロみたい」と続きます。
 

「新潟や宮城、山形のお麩もかわいいし、もちろん私がここに書きそびれている場所のお麩も、みんな違ってみんなかわいい」「新潟県新発田市の約120年続くお麩の老舗、宮村製麸所のおしぶ」「つるっとした舌触り」


「数ヶ月前、ある会合で「旅行に行くとついお麩を買ってしまいがちなんです」と告白したら、メンバーの2割くらいの人たちが賛同してくれた」「「意味がわからない」と思われないか、そわそわしながらの告白だったので、賛同者がいることがうれしかった」「それで決心がついた」「これからはもっと積極的にお麩を集めたい」
「これはファミリーマートにちょっと似ているお麩」「どこかに行くたびに家にお麩が増える人生とそうでない人生」「今までよりもさらに自分の意思で前者を選んでいくのだ」との宣言。お麩じぃも大いに賛同しますよ。

 

画像も豊富で、眺めているだけでも楽しくなります。そして、最後の〆のフレーズが「お麩、かわいいから」・・・。お麩じぃも、そのとおりだと思います。