お麩の話、あれこれ(41):               『舞妓シンデレラ』に登場した半兵衛麩さん

 

 

『舞妓シンデレラ』という番組があります。KBS京都が開局70周年のキャンペーンの一環として制作していて、BS松竹東急でも視聴することができます。
「夢は叶う!」をキャッチフレーズに、花街を代表する 初々しい舞妓さんたちがアンバサダーを務めています。「 日本各地から京都に憧れ、花街にやって来た少女、 立派な芸妓になることを目標に日々、芸を磨く彼女たち。 彼女らこそ、現代のシンデレラ」ということで、ひたむきに芸と向き合う姿はもちろん、彼女たちが京都に来て叶えたかった夢(行ってみたい、食べてみたい)をお手伝いするという内容です。

 

先月(2024.1.25)の第15回は祇園東の富瑛梨さんが主役でした。地元・愛知県の百貨店での京都物産展で舞妓さんと出会ったのが、この道に入るきっかけとか。なかなか頑張り屋で、とても素直な性格の方ですね。京都に来て初めて食べてはまったという、生麩が大好きなのだそうです。
前半のシンデレラ・トリップで鈴虫寺を訪問した後、シンデレラ・ディナーでは「半兵衛麩」さんでお麩尽くしのおもてなしを楽しみました。3階の「Cafe ふふふあん」で、①「なま麩田楽」(あわ麩とごま麩に、白・赤・くるみの3種類の味噌だれ):「くるみ味噌は初めて、甘い感じで美味しおした」②「椀物」(よもぎ麩の白味噌仕立て):「とろみがあり、生麩が柔らかくてお雑煮みたいで美味しおした」③「半兵衛グラタン」(豆乳仕立て。京都女子大とのコラボメニュー):「洋食では初めて、すごく美味しいおす」④「なま麩のアヒージョ」:「新しい味ですっきり、洋食も嬉しいおす」⑤「FUFUパフェ」:「結び生麩は初めてで可愛い、冷たい抹茶アイスと一緒なのも美味しいおす」と順番に召し上がって、最後に「生麩はいろいろなお料理とも、甘いものとも合うことが新しい発見で嬉しおす。肌が奇麗になるとお聞きしたので、これからももっと食べたいおす」なんと素直で的確なコメントなのでしょうか。
お麩じぃも、昨年(2023年10月)に「Cafeふふふあん」(京都府京都市東山区問屋町通五条下る上人町)を訪問し、「お芋さんぱふぇ」をいただきました。富瑛梨さんならきっと「可愛い、美味しいおす」などとコメントされるのではないでしょうか。    


お芋さんぱふぇ


花街というのはお麩じぃにはあまり縁のない世界ですが、きっと、富瑛梨さんをご贔屓にされている方がたくさんいらっしゃるのでしょうね。