お麩の話、あれこれ(39):               『居酒屋新幹線2』に登場した治部煮

 

 

今年になって放送が始まったドラマ『居酒屋新幹線2』(TBSテレビ系列)。シリーズ1をずっと見ていたので、待望の新作です。
俳優・眞島秀和さんが演じる、損保会社の内部監査担当サラリーマン・高宮進さんは、仕事柄日帰りの出張が多いようです。その密かな楽しみが、帰りの新幹線内で楽しむご当地グルメで、「新幹線の座席テーブルの上に、出張先で見つけた選りすぐりの食べ物やお酒をセッティング」「その土地ならではの酒と肴、駅弁、さらにはスイーツまで、組み合わせは無限」「SNSで「#居酒屋新幹線」と打てば、進からの食レポ投稿を待ち望んでいる仲間たち」「今宵も、居酒屋新幹線、開店!」という楽しいドラマです。

https://www.mbs.jp/izakayashinkansen2/

 

先日(2024.1.9)放送された「Episode#1 金沢・料亭編」では、金沢支店での内部監査の後、進さんは金沢駅ビルにある「大友楼」(天保元年(1830年)創業の加賀料亭だそうです)で調達したちょっと豪華なお弁当「旬華旬彩」を車内で食べることになります。
玉子巻き、進上、鯛の唐蒸し、天ぷら、煮物(手毬麩もありました)、焼魚、押し寿しなどがきれいに並べられている中、治部煮(簾麩、花麩などが入っています)が存在感を発揮していました。

どれから箸を付けるか迷ってしまった進さんは、SNS仲間のリクエストに応えて治部煮を選択します。「(駅弁の)期待の50倍うまい」「旨味たっぷりの餡、というよりジュレ、口の中ですっと溶けて」「山葵の風味が、後味を調えてくれる」「箸休め的に置かれたイカでさえ、丁寧な仕事がうかがえる」「出汁がじゅわっと」「2時間半は、丁寧な仕事を丁寧に味わうには短いくらい」

もうたまりませんね。お麩じぃも、金沢方面へのお麩旅に行ってみたくなりました。
もちろん震災のことはあるのですが、現地が少し落ち着いたら考えてみたいと思います。