虎狩りの名人達・ラフ族


図1.ラフ族の青年アルカディアを求めて-ラフ族の青年


23.ラフ族
--ラフ族は悠久な歴史を持つ民族である。
そしてイ族、ナシ族などの民族と同じように古代の羌(チャン)族と同じ祖先をもち
青海チベット高原から絶えず南へ移住する中で形成された民族である。


  中国語名 :拉祜族
  英 語 名 :Lahu
  人  口 : 453,705 人(2000年)→ ?人(2010年)
  代表的姓 :姓はない。子供に2音節の名前をつける。1音節目が性別を表し2音節目が
 ----------- [生まれ月や顔立ち、植物名や願望]の名前になる。
  居 住 地 :主に雲南省瀾滄県、孟連県に集中。

-------------少数は雲南省南西のシーサンバンナ・タイ族自治州などにも居住。



雲南省民族分布図
--25少数民族全て記入されている。左下方面の赤色が「ラフ族」を示す。


ラフ語を話し、漢語とタイ族の言葉を両方とも話せる。
ラフ族は以前から欧米の宣教師が作ったローマ字のような文字を使っていたが、1957年、
これまでの文字を基礎として表音文字のようなラフ文字を作った。 


ラフ族1アルカディアを求めて-ラフ族1


20世紀50年代以前、ラフ族の人たちは多神原始宗教を信奉していた。

大乗仏教が伝わってから、大乗仏教がはやるようになり、

少数はキリスト教(カトリック)を信奉している。


ラフ族2アルカディアを求めて-ラフ族2


清の時代の史籍の記載の中では、ラフ族は「倮黒」と称されている。ラフは民族の自称である。

ラフ語の中で、「虎」を「拉」と称し、「火で食品を煮る」ことを「祜」の意味で、拉祜は
「虎の肉を煮て食べること」の意味である。

------------------------------アルカディアを求めて-虎狩

ラフ族3アルカディアを求めて-ラフ族3

-------サトウキビを杖の様に持っている。右後ろに沢山積んであるのは土産品。

冬季は村の男性が集団で狩猟をし、獲物を村中に分配する。「虎狩りの民族」と呼ばれている。
一夫一婦制で、若者達は対歌で相手を選び、男性は好きな女性の頭巾を奪って意思を表す。
夫は結婚した後、5年から10年妻の家で暮らす決まりがあり、離婚は社会的に許されないことで、

離婚する場合は罰金を払う制度がある。


ラフ族4.5アルカディアを求めて-ラフ族4. アルカディアを求めて-ラフ族5
----------コマ回しの少年。昔の日本と同じである。


 ラフ族の社会の発展はアンバランスで、20世紀40年代に大部分の地域が封建領主
あるいは地主経済に入ったが、原始社会の残存をのこした地域もまだ一部にはあった。

ラフ族6村アルカディアを求めて-ラフ族6村


新中国成立後、ラフ族の政治、経済、文化、教育、医療衛生などの諸方面で大きな発展を
遂げている。




アルカディアを求めて-雲南省民族分布図