ナイスガイのトンシャン族
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22.トンシャン族
歴史的に様々な民族的要素を取り入れて形成された民族。
古くから農業に従事して、他民族に奴隷扱いされた節がある。
ドンシャン族の起源は複数の説がある。
1.元々モンゴル系民族の一支で、中央アジアのテュルク系民族との接触の中で13世紀に
スンニー派イスラムに改宗したことによって独自のアイデンティティが出来上がったと
推測されている。
2.その他に、チンギス・ハーンが河州一帯に駐屯させたモンゴル兵の子孫、または
モンゴル族、漢族、チベット族などの混交の結果に形成された民族などの推測もある。
中国語名 :東郷(トンシャン叉はドンシャン)族
英 語 名 :Dongx
人 口 : 513,805 人(2000年)→ ?人(2010年)
代表的姓 :あるようだが、把握できない。
居 住 地 :主に甘粛省臨夏回族自治州。少数は甘粛省蘭州市、定西地区、
寧夏回族自治区、新彊ウイグル自治区に分散して居住している。
文化
ドンシャン族の服装は町によって異なっていて、男は大抵褐色を帯びた黒色の服、
女はイスラムの伝統的なドレスを着用している。
ドンシャン族は主に農業に従事しており、ジャガイモ、とうもろこしや小麦を主に栽培
している。また工芸にも優れており、伝統的な絨毯を精巧に編む。
「ホアル」などの民歌を愛好する。次の様な内容がある。
1,ホアル「東郷二令」 2,脱穀の作業歌リュリュ 3,ホアル「東郷三令」
4,吹奏楽器ミミの演奏 5,地突きの作業歌タンヌドゥー 6,打調 7,宴会歌(数え歌)
8,宴会の歌と踊り 9,ホアル「白牡丹令」
言語と教育
モンゴル語群に属するドンシャン語を話す。ドンシャン語は文字を持たないため知識の
伝承は口伝に頼っていた。
中国政府の調査によれば、ドンシャン族の識字率は中国の少数民族の中でも最低で、
ドンシャン族が学校で学んだ時間の平均は1年ほどしかない。
トンシャン族はサルタと自称するが、これは中央アジアのサマルカンド一帯の地名である。
一つの集落は十数戸もしくは100戸はどの戸数によって構成され、全構成員が一つの姓で、
集団内部の団結力が非常に強いことを証明している。
家庭内では老若男女の厳格な礼節の決まりがあり、女性の地位は低い。