南総里見八犬伝の元祖-1
図1.ヤオ族娘
娘と呼ぶにはあどけない可愛さでしょ 画像の上で クリック 拡大します
12.ヤオ族
犬を神聖なトーテムとする社会。ミャオ(苗)族と同族とも言われる。
道教の神である盤古(槃瓠バンコ)を信仰し、宗教指導者は漢字を用いる。
霊犬の刺繍-------------------- 槃瓠バンコ
古代中国の王女と犬の間に生まれた12姓のヤオ族を始祖とするという民族の伝承を有し、
この伝承が史記に取り入れられ、後に日本に伝わって南総里見八犬伝に取り入れられた。
---「仁義礼智真忠孝悌」
中国語名:瑶(よう)族
英語名 :Yao
人 口 :2,637,421 人(2000年) → ?(2010年)
代表的姓:盤・藍・雷・鍾という四姓が有名。12姓は見付からなかった。
李、趙を名乗る人もいたが、これは漢族に解けこんだ姓氏だろう。
居住地 :広西、湖南、雲南、広東、貴州。東南アジア北部の山地。
ヤオ族1.2.
[解説の一分]
ヤオ語は3種類の言語の総称で、ミェン (勉)語、プヌ (布努)語、ラキャ (拉珈)語という
三つの方言に大別されている。
各地のヤオ族の人たちの間では言語の差異が大きく、お互いに言葉が通じないくら。
ヤオ族の人たちは日頃チワン語と漢語を使用することができる。
自民族の文字は持たず、漢語の文字を使用している
ヤオ族は中国の長い歴史をもつ民族の一つで、
ルーツは古代の「荊蛮」、「長沙武陵蛮」、「莫徭」、「蛮徭」であるとみられている。
ヤオ族は 「勉」、「金門」、「布努」、「拉珈」、「炳多優」などと自称している。
それぞれ異なった生業や、居住地域、服飾、頭の飾りによって、
数十種の異なった呼称がある。
例えば、盤瑶、山子瑶、頂板瑶、花藍瑶、過山瑶、白コ瑶、紅瑶、藍テン瑶、八排瑶 、
平地瑶、オウ瑶、茶山瑶、背簍瑶などがそれである。
これらの呼称の中に「瑶」という字があるので、新中国成立後「ヤオ族」と
総称されることになった。
地域の自然環境が異なっているため、ヤオ族の社会経済の発展は
非常にアンバランスである。
人口の大部分は農業、林業と副業にもたずさわり、自給自足の自然経済を主とする。
国の大きな支援のおかげで、ヤオ族地区の経済と文化事業は大きな発展を遂げた。
明日に続く。