長期店休のわけ 〜父との時間〜 | 桜楓堂のブログ

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昨年末から今日に至り、長期にお休みを頂いております。


ーこれまで私のような「小さなパン屋」を良しとし日々ご贔屓頂いている皆様へはご迷惑をおかけし申し訳ない思いと共に、大変心苦しく思っております。
そして心支え頂いております皆々様へは感謝の気持ちで一杯です。
本当にありがとうございます。ー


今日は、「パン」から離れまして私の父についてお話ししたいと思います。


私の父は、2014年10月に私の地元である栃木県宇都宮市で胃癌の手術を受けました。

私と子供達で気持ちだけでも「力になりたい」一心で手術前に栃木へ駆けつけ、手術室へ見送りました。

が、術前の医師の想定を超え、暫くして余命を6カ月と告げられ覚悟はしていたつもりでしたがその時は愕然としました。


小さな時からどんな窮地でも私を支え、味方でいてくれた父です。

初孫の息子に私達が諌めてもいつも一緒にオヤツを食べ、お風呂に入り、幼稚園の送迎、小学校まで一緒に登校、「行きたい」と言えばどこへでも頼んでないのに「おんぶ」で連れていく息子達の「親友」です。

震災を経て北海道へ移住を決意した時、父は一切何も言わず私達の移住に協力してくれ、様々な手配を自らしてくれた父です。


事態を受け入れられるまで時間がかかりました。


私達もすぐに飛んで行きたいところでしたが、出産や次男の入院などで、夏までおあずけでした。

それでも父は、遠く栃木から代替治療や抗がん剤治療で「前向きに生きているぞ」とエールを送ってくれていました。

そんな父の頑張りとは反対に。検査結果は日々悪くなるばかり。。。

そして昨年10月に父も「最期」を悟り、私達家族に会いに札幌へ来てくれました。

夏休み以来の再会に子供達も父も喜んでいた矢先(来札二日後)辛さを訴え札幌市内の病院へ連れて行きました。結果、急遽入院する事になりました。


栃木へ緊急帰還の選択もありましたが本人が強い意志で札幌で「逝く」事を決断しました。



私達家族も本人の意向を最大限に支えようと思い、今日の「不定期休」に至る次第です。

私達も残された時間で何が出来るだろうか…
やれる事をやろう。後悔のないように…




そして、クリスマス☆誕生日である正月で「古希」のお祝いも迎える事が出来ました。


メリークリスマス☆
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1月1日  祝古希
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そして…いよいよ一緒に居られる時間が目に見えて限られてきたようです。

最期の最後まで一緒に笑いながら過ごしてあげたいと思います。