時をかける少女を見てきた。

ネットでは異様に評価が高い作品であるが、その状況を反映してか、

夏休みとは言え、平日の午後2時台の上映開始の回にもかかわらず、大行列。

自分のことを棚に上げて言うのも何だが、社会人と思しき人が数多くいた。

仕事はどうしたのだろうか?

ちなみに自分は別件で午後だけ休暇を取ったついでに見に来ただけだが、

やっぱり他人から見れば同じようなものだろう(笑)


かなりの数になっている行列を見ると、さすがに立ち見かとも思ったが、

幸運にも完全入れ替え制の劇場のため、座席は余裕で確保することができた。


入場後、5分もせずに予告編が始まり、そして本編の上映開始。

原作小説とは大きく異なる内容ということで、どうしたって期待は膨らむ。

そんな気持ちの高まりの中、映画そのものは、とある少女の朝のシーンから始まった。

大まかな映画の内容は、主人公の少女が高校2年の夏のごく短い数日間に経験するお話で、

時をかける少女というタイトルの通り、時間を行き来する能力を身につけた少女が、

数日前に食べ損ねたプリンを食べに戻るといった程度の「ちょっと便利な超能力」を、

勉強や遊びのあらゆる場面で「適当に」使っているシーンを何度も描き出しているのだが、

とある事件がきっかけで、物語は別の方向に展開し、ラストまで一気に進む。


タイトルの割には、中盤までの内容は、出来の良い少女マンガという程度にしか思えなかったのだが

話が進むにつれ、やはりこの映画は「時をかける少女」だということをしっかりと感じさせてくれた。

以前実写映画化された、大林宣彦版の映画をリスペクトしているという雰囲気が伝わり、

大林版のファンも納得の内容で、個人的にはかなり満足した映画ではあった。

しかししながら、ネットの掲示板等で手放しに褒めているコメントの内容には、素直に頷けなかった。


それらのコメントは、何となくではあるが、ゲド戦記が酷いという噂話の反動で、

時をかける少女は素晴らしい、という評価になっているような気がしてならない。


ものすごい面白い映画らしい、という過度な期待はせずに、劇場に場に足を運べば、

間違いなく、いい気分で見終われる作品ではあるのだが。