笑う大天使 (わらうミカエル)という映画を見た。


相当昔の少女漫画の実写映画化。上野樹里が主演なので、内容もかなり期待して劇場に足を運んだ。


お嬢様学校を舞台とした、庶民とお金持ちのギャップをコミカルに描いた原作は、語り口が独特で、

最近の少女漫画にはない面白さがあるのだが、その原作のエピソードの必要なポイントを押さえ、

映画としてのストーリーがまとまっている点には、一定の評価は与えられると思うのだが、

生粋のお嬢様学校の生徒と言う割には、庶民が無理して言葉遣いや立ち居振る舞いに気を遣っている

というだけにしか見えないのが残念であった。舞台となるお嬢様学校は、長崎にあるハウステンボスで撮影を行ったのが功を奏していて、なかなか良い雰囲気だっただけに残念である。

本物のお嬢様学校を取材するなり、インタビューするなりといったちょっとした努力があれば、

もっと面白い映画になったはずなのに、非常に残念。


この映画にはアクションシーンも多数あるが、CGを効果的に使っているところはなかなか楽しめた。

特にメインキャストの3人は、本人がCG化もされ、そのまま演技もしているのだが、なかなか似ていて面白かった。


上野樹里本人のフルCGで描かれた様を見たい人には、迫力という点からも劇場でみることをお勧めするが、

それ以外であれば、DVDになるまで待っても問題ないであろう。