こんばんは。
皆さん、ハロウィンを楽しまれたでしょうか。
ご家族や友人との楽しい一時をもって更なる親交等を深めて頂けたと思います。
また、子供達の隣家へ「トリックオアトリート(「Trick or Treat」となり、直訳すると「悪戯か甘味か」つまり、お菓子をくれないといたずらするぞ)」と言ってお菓子をもらって楽しんだと思います。
僕は、米国の風習が日本に馴染んで地域等の子供たちを通じた親睦に寄与しているものと微笑ましく思っています。
地域等によっては、事前にお菓子をもらいにいく家に事前通達をしてお菓子を用意してもらい、知らない人の家には、行かないよう指導しているようです。
また、親御さんが引率して子供達の安全を確保しているようです。
もし、子供達が単独で知らない家に行って何かしらのトラブル等が起こらないかと心配に思っていました。
その理由は、もうだいぶ昔の話になりますが、日本人留学生が銃で撃たれて亡くなる事件が胸を去来したからです。
事件の概要は、下記のとおり。
1992年10月17日、ルイジアナ州バトンルージュにAFSを通じて留学していた日本人の高校生、服部剛丈さん(はっとり よしひろ、1975年11月22日生まれ、当時16歳)が、寄宿先のホストブラザーとともにハロウィンのパーティに出かけた。しかし、訪問しようとした家と間違えて別の家を訪問したため、家人ロドニー・ピアーズ(当時30歳)から侵入者と判断されてスミス&ウェッソン社製の.44マグナム装填銃を突きつけられ、「フリーズ(Freeze「動くな」の意)」と警告された。
しかし、服部さんは、「パーティに来たんです」と説明しながらピアーズの方に微笑みながら進んだため、玄関先、ピアーズから約2.5mの距離で発砲され、出血多量により死亡した。
アメリカにおいては、銃の保有が認められて、正当性があれば、その使用をすることが認められています。
おそらく、服部さんは、まさか、銃を撃ってくるとは夢にだに思わなかったでしょうね。
銃を身近にある日常的なものとして暮らしているアメリカと、日常生活において銃を目にする機会がほとんどない日本とで、銃に対する意識が大きくかけ離れていたことが根本的な原因だったのでしょうね。
この事案で、家人の過剰とも思える侵入者への対処が日本でも起こりえないかと心配したのです。
子供達は、素直ですから、「トリックオアトリート」と言って普段あまり接したことのない隣人たちからお菓子をもらえたら、この呪文を唱えれば、どんな大人からもお菓子がもらえるぞって盲信してしまいます。
子供たちのみで知らない家に入っていって...考えたくないですね。
日本の社会も銃を持たないまでも倫理観が歪み、弱者である子供達を狙ったような卑劣な犯罪等が多発している状況です。
大人の教育指導の厳正な教育を施すことが重要です。
「知らない家には、絶対に行かないこと及び必ず大人の随伴においてお菓子を貰うこと」などのルールをよく理解させる必要があります。
僕が子供の頃は、地域にお祀りしてある観音様にお参りすることを促すことを近所に触れ回ってお菓子を貰う風習があったのです。
全くの見ず知らずの家でお菓子をもらったり、スイカを分けてもらったりした記憶が蘇ります。
まだ、地域の結びつきがあり、子供たちは、その共同体の一員として存在して守られ育ってきました。
今の時代は、もはや、そんな結びつきもなく、隣人が何をしているのか分からず、挙げ句の果ては、孤独死して亡くなっているのも気づかない...そんな時代となってしまいました。
子供達の安全を確保することは、現実問題として重要であり、自己防衛及び不審者通報を意識付けることは重要だと思います。
ただ、見知らぬ人の善意を持った挨拶や触れ合いをも拒絶することが、子供達のこれからの人としての成長になにかしらの問題を残しているのではないのかなとも感ずることもあるのです。
ハロウィンの行事を大人の指導監督によって楽しませ、なおかつ、子供たちの接点のない家で束の間の交流を築きあげることができれば、地域全体の結びつきに寄与できる部分もあるのではないかなとも考えています。
だいぶ、論点もずれたような気もしますが、ハロウィンの所感をこれで終わりたいと思います。
長文乱文のご無礼、誠に申し訳ありませんでした。