回るエンジン、つなぐトルクコンバーター、こわばった足がペダルを踏む。
ワイヤーを介しバルブを開け、地を蹴る音を立てた時。
皮肉にも生への充足が魂を震わせ、体によぎる。
公道デビュー。4か月のピークが彼に何をさせたか。
動き出した車体。迫る後車。
速度を上げ、法定を守る、人員を保護し曲がる車体。
すべてを訓練したコイツは試験に合格していた。
4か月前に。
新鮮だった。運転は面白い。
軽やかなカーブ全ては目的地のため。
未知、それは過去に経験したことがある中身だった。
パンドラの箱。質を問わなきゃなんでもある。
予告
4か月の稼働から一時的に休息を選んだコイツは
ただ実家でグータラする、生活はまだ送っていなかった。
次回 「虜」
最近のテレビはつまらない。
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