本屋でジャケ買いしてしまった『(ニコ)完全版』
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内容はかなりハードなミステリアス系ファンタジー?
とても面白かったです。
《ストーリー》
(ニコ)と呼ばれる少女が、子供をさらっていくという都市伝説がある世界。
子供達は一体どこへ連れ去られたのか?
と、簡単な話はこうですが、実に奥深い話でして。
ネタバレしてしまうと、この(ニコ)という少女は政府のコミュニケーションツールで、『資格』を持つ子供達を保護するのが目的。
で、その資格というのが
『犯罪者予備軍』であるということ。
誰でもフラストレーションを持ち、いつかは感情を爆発させてしまう。
でも、その兆候はあるはず。
だから、保護して隔離してしまえば社会に影響を与えずに済むというワケ。
そして、『子供』という定義が面白くて
「『自分のため』と『他人のため』の区別がつかない人を大人と呼ばないのよ?」
とか。
いくら大きくなっても、心が大人でないのならそれは『大きな子供』だそうです。
耳が痛いですね。
全話の中でとても印象に残ったのが『リストカットをネットで公開する女の子』の話と、『保健室登校をしている子』の話でした。
リストカットをネット公開すれば、だれかが反応してくれる。それで生きていると実感できるという少女。
(ニコ)は、最初それを否定するけど、彼女の『生き方』だけは否定しなかった。
ある日、亡くなってしまった少女の事を報告する(ニコ)は、それを『自殺』ではなく『事故』と言う。
なぜなら、彼女は生きる為に自分を傷つけていたのだから。
保健室登校の子を元気づける為、保健室に訪ねてくる少女。
彼女は「元気を出して。」とか「早く教室に来られるようにならないと。」とか「皆と一緒に」という言葉で元気づける。
でも、言われている当人にはそれは辛く苦しい言葉でしかない。
それが出来ないから保健室にいるのに・・・
自分が親切だと思っていた事が、他人を傷つけ
『何もしない』という事が、やはり他人を傷つけてしまう。
それが解らずにいる危うさを描いた素晴らしい作品。
社会の持つリアルさが、この漫画を『怖い』と思わせるし、逆に『悲しい』とも思わせる。
ジャケだけ見て萌え漫画だと思っていたんですが、久々に骨太な作品に会った感じ。
基本1話完結で、スパッと読めるのもいいです。
ちょっと値段が高いんですがおススメですよw