「命もいらず、名もいらず・・・」
西郷南洲遺訓の中で有名な一節です。
【南洲翁遺訓 第三十ケ条】
命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、
此の始末に困る人ならでは、艱難を共にして、
去れども个様の人は、凡俗の眼には、
孟子に『天下の広居に居り、天下の正位に立ち、
志を得れば、民と之に由り、志を得ざれば、独り其道を行ふ、
富貴も淫すること能はず、貧賎も移すこと能はず、
と云ひしは、今仰せられし如きの、人物にやと問ひしかば、
いかにも其の通り、道に立ちたる人ならでは、彼の気象は出ぬ也。
<簡単訳>~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
命もいらぬ、名誉もいらぬ、官位や肩書きも、金もいらぬ、
始末に困るものである。
だが、このような始末に困る人物でなければ、
困難を共にして国家の命運を分けるような大きな仕事を、
一緒に成し遂げることはできない。
しかしながら、そういった人物は、
なかなか普通の人の目では見抜くことはできないものである。
真に道理を行う人、
そのような精神を得ることはできない。
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明治6年の政変の後、鹿児島に下野してからずっと、
西郷さんは日本の未来を憂いており、
沢山の言葉を残しました。
今の日本の政治をさかのぼっていくと
やはりあの時にぶち当たり、
結局、
西南戦争を引き起こしたのは、東京に住む薩摩の人。
9月24日の城山総攻撃を指示したのも、薩摩の人。
西南戦争中に東京で内覧会をして、
それを西南戦争に使ったのも薩摩の人。
その時外国に初めて借金をしたのも薩摩の人。
薩摩の人から息の根を止められた、薩摩の人たち。
その後も生き残った薩摩の人たちに、
家族をバラバラにした薩摩の人と、
全て私利私欲の為、大きな家に住み、妾をかこい、権力を持ち、
自分を守る為に。
正しいことを行おうとすればすべて粛清されてきた歴史。
あの時から始まりました。
悪魔とお金に、魂を売り、日本DS政治になりました。
そして、それに癒着し大きくなった、今の財閥と大企業。
神格化された明治維新が出来上がりました。
(薩摩の人=大久保利通)
「始末に困るもの」と自分で言われた西郷さん。
あの薩摩の人も
「命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、
そんな人物を良く知っていたのです。
でも、日本が欧米に遅れていた40年を取り戻す為に、
そして自分の地位権力の為に、
子供の時の屈辱を晴らす為に
そのような人は、邪魔で、
西郷さんはいつも
マクロな視点で日本の民を想い、日本の平和、
それをわからないミクロな視点でしかモノが見えない人たちは、
「西郷さんは何を考えているかわからない」とか、
「本当はバカじゃないか」
「西郷さんの行動がよくわからない」
など言われ、それが記述され残されているのです。
「南洲翁遺訓」は
戊辰戦争後、山形荘内藩の管実英との出会いによって
薩摩と荘内の交流が始まり、荘内の人たちによって作られました。
そして、明治22年、西郷さんの逆賊の汚名が除かれたあと、
それを喜んだ荘内の人たちが発刊し、本を風呂敷に背負い、
さて、
今月の「敬天愛人フォーラム銀座」のテーマは
南洲翁遺訓第5カ条~7カ条です。
「人間と生まれて、其の偉大なる者に、
~「西郷先生と荘内」の著者長谷川信夫~
確かに、
私たちはこの南洲翁に触れることで
「運が確実に良くなっている」とか、
「最近、良いことが続くんですよ」
と仰る方が増えています。
「なぜだかわからないけど・・」(笑)
「人を相手にするな、天を相手にせよ」
っと、西郷翁の教えを思い出し、空を見上げると
自然と笑顔になり、
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日時:4月30日(日)10時~13時
参加費:3,500円(お弁当・飲み物付)
場所:東京都中央区銀座1-13-12銀友ビル8階(
参加申し込みはコチラから
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