TODAY'S
 
フィフスエレメント

ブルースウィリスとミラジョボビッチの映画。

監督はリュックベッソン。

これを聞いて悪い映画になるわけないですねw


 演技

これについては細かい事不要で、

今すごい評価を得ている役者さん

しっかり演じています。


今作品で注目するならクリスタッカーですね。

この作品が上手く固い作品にならず、

かと言ってB級にもならないという

バランスを取っているのは

クリスタッカーだと思います。


そしてなんといってもゲイリーオールドマン。

悪役なのに面白さを演出している。

なんだけどどこか壊れている人間の匂いを

感じさせます。

同じ90年代にLEONで悪役を演じているのですが、

そのせいで悪役を演じるのが

どんだけ上手いんだと小学生ながらに

思った記憶があります。

まぁ監督が同じリュックベッソンなんだから

監督の悪役の理想がゲイリーオールドマン

だったんでしょうねw


後はまたミラジョボビッチは素朴な女性を

演じさせると上手い。

自然に同化できる女性と言えばいいのか


あと脱出の際にブルースウィリスが

本当にミラジョボビッチを抱えて走ってますねw

このあたりは最近の映画にないように思えます。



 演出

これもリュックベッソンなので

あまり説明する必要もないと思いますが、

やっぱりオシャレですよね。


リールー役のミラジョボビッチが着てる

包帯のような出立ちとか。

単純な作りなのに今までだれも

やろうとしなかった衣装かと。

(どっか他であったかな無知ゆえの発言だったら教えて頂けると嬉しいです)


スターウォーズのようなCG宇宙モノなのですが

そこにコメディのような要素が

入り込んでいる事で、スターウォーズとは

全く違う作品になっています。


言うなれば、脚本にスタートレック要素と

演出にコメディ要素を足したというのでしょうか。


スターウォーズに関しては

黒澤明監督の隠し砦の三悪人を

オマージュしているという説があるくらい

ある意味、ドが付くくらい真面目に

作っていると思います。

細かい設定があるからこそ

何十年経ってもファンがいるわけですね。


ただ、フィフス・エレメントは

スターウォーズクラスの壮大な設定がありながら、構えなくても良い気軽さがあるので

観やすさがあります。


あとはやっぱりあの歌ですね。

印象に残ってる映画音楽や

印象に残ってる映画の歌はあります。


ただ印象に残る歌詞のない歌は

無かったんですよね。

印象に残ってる映画音楽としては

バックトゥザフューチャーとか

インディジョーンズとか。


歌としては例えばゲド戦記のテルーの唄。

歌詞はなくハミングで印象に残る歌は、

このフィフスエレメントの唄が一番ですね。

(歌詞はないわけではないんですけど日本人としてはわけわからん)


最後のシーンでマッチの火を石に入れるシーン。

あの火の揺らぎを再現するのって

結構こだわってやんなきゃできないと思います。

何気ないシーンのようで重要。

たかがマッチが消えかかるかもって

シーンなんだけど

それをCG使わずに撮ることで

CGで作った世界の中であっても、

黒澤的なこだわりを感じました。


 脚本

脚本に関しては非常にシンプルで、

特筆すべきところは無いと思います。

しかしだからこそ役者の演技と演出が活きる。

リュックベッソンの良さとか、

ゲイリーオールドマンの良さは

この作品だとすごく際だちます。


 まとめ

私の映画好きを加速してくれた映画なので

かなりひいき目が入っていますが良い作品です。

ただ、ある意味でスターウォーズほど

のちに影響しない。

ということはスターウォーズより

ダメな作品なのか?


でも私はこの作品好きなんです。

子供にとってはなんとなくカッコいい

スターウォーズとは違い、

もう少し理解した上でカッコいいと思える作品。

あとやっぱりリュックベッソンって

センスが凄いですよね。

衣装が雑なんだけど

生活感と近未来感を同居させてるというか

なんというか。

あとこのくらいまでの

ブルースウィリスが大好きなんですよ。

見た目ムキムキでもなく超イケメンでもなく、

ハゲてるし。

ただ、だからこそ行動で示す渋さがあって、

コメディ色が入る稀有なアクションスターです。

ブルースリーとジャッキーチェンの違い

言えば伝わるでしょうか?

どちらも良さがあるんだけど、

トレードオフな良さみたいな感じ。