
罪の声
グリコ森永事件をモチーフにしたサスペンス。
元が小説であるせいなのか、はたまたその小説家が素晴らしいのか、久々に良い日本のサスペンス映画に当たった。
ストーリー
グリコ森永事件、作中ではギンガ萬堂事件で身代金受け渡し場所を指示する電話に使われた子供の声が発端。
老舗テーラーの二代目である主人公がふと押し入れの奥から手帳とテープを見つける。
テープには子供の頃の自分の声が入っており、手帳の内容からそのテープがギン萬事件に使われたことに気づき物語はスタートする。
もう1人の主人公は出版社勤務の記者、元社会部だが情熱を失い今は文化部にいる。英語がある程度できることからロンドン出張を命じられる。
理由はロンドンにいるギン萬事件の重要人物を取材する事。
2人が調査を進めるうちに合流し、真実が明らかになっていくというお話。
次々に明らかになって行くスピードが早すぎて、謎解きが簡単に見えてしまうのでなんで警察は追えなかったんだ?と思うくらい。
ただ、「35年という月日が人の口を軽くする」という作中のセリフからそういうものなのだろうと思っておく。そのかわり展開スピードが早いのでテンポ良く進み、中だるみを感じさせない緊迫感が継続する作りでした。
演技
演技の方はというとまず、小栗旬、星野源の関西弁がイマイチ…
特に小栗旬はヤバかったので最初の方は作品に集中できなかった。東京勤務してたんだから標準語の設定にすれば良かったのにと思う。
ただ演技は上手なお二人ですから中盤くらいからはなんとか引き込まれましたw
あとは、とにかくキャストが良かったです。
調査の為にさまざまな人に話を聞くのでたくさん役者さんが出てくるのですが、下手な人が居なかったw
大事な役ドコロの人たちが全員素晴らしかったのでしっかりと作品のテーマや重みを感じることができた。
演出
物語終盤に、非常に重たくわかりやすい人生の明暗の対比を目の前に突きつけられるシーンがあるのですが、できればそこのシーンもう少し長く撮って欲しかったな…難しいのはわかってますが…微妙に間を開けた後にカット変わっちゃうんですよね…
ただ、長く撮って欲しかったと思うほど素晴らしいシーンで胸が締め付けられました。
演者の演技力と対比表現が見事にマッチしていて良いシーンでした。