そこで喋ってくれるだけでいい | すずきさちがキューバにいない時にしていること 

そこで喋ってくれるだけでいい

おととい通勤用地下鉄での移動中。

ある駅から乗ってきた、職業婦人2名。

45は過ぎているよなという印象のふたり。

着込んだバーバリーのトレンチが無理せずなじんでる。


車内に乗り込む前から喋っていた、

乗り込んでからも喋り続けていた。

静かな車内にふたりの声が響く。


(うう、うるせぇよ)と内心思ってはいた。

が。

そのうち私が座っていた席の隣人が下車、

件の婦人のひとりがそこに納まる。


そしたらね。

もんのすごく、深くて低い、いい声の人で。

ただ社内の人事の話をしているだけなのにもう、すごくいい響き。

ご自分では気づいているかどうか、わからないけれど

彼女が声を出すと、首だか肩だか背中だかは不明ながら倍音が出てる。


なんなんだぁこの発声わあぁ!

こういうのも”gift"なんだろうね。

本人が気づいているかどうかはともかく・・・。


わずか2駅のあいだ、その倍音を堪能した。

人事の話題はともかく、もっと声を発しててくれないだろうか~っと切に願った数分。


あぁ、電車降りたくなかった・・。