風呂デューサー式温泉講座~周辺環境編~
こんばんは、風呂デューサーです。
源泉かけ流しという言葉だけでなく、別の観点から温泉の状態を判断しようということで連載中です。
今回は周辺環境について考えてみます。
私は今温泉旅館で働いているわけですが、長期間温泉に入り続けて温泉の真価というものがわかった気がします。
というのも、東京に戻って水道水のシャワーを浴びたとき、明らかに肌に感じる水の感覚というものが違うと感じたからです。水道水のほうがきしつくというか、肌の滑らかさというものが感じられなかったんですね。
本来違いがわかる程の肌への影響力を温泉は持っているわけですが、400軒近い入浴施設を巡った私でも今までにない感覚だったわけです。
何が言いたいかというと、温泉そのものの真価は長期間滞在して初めてわかるものだということです。それが今回身をもって感じ取ることができました。
近年の旅行スタイルは基本的に1泊2日程度の短期間の滞在であり、それでは到底温泉の力を体に取り入れるのは難しいでしょう。
それでもなお短期間滞在が主流なのは休みがとりづらいという社会的な状況はありますが、それでも十分に温泉旅行に満足しているからではないでしょうか?
そしてその満足のひとつを担っているのが周辺環境であると思います。
温泉旅行には転地効果という、普段身を置く環境を変えることで心身に影響を与える効果があります。気圧や空気、視界の広がりやにおい、さらには人間関係など、幅広く影響を与えるものです。
温泉地にどのような環境があるのか考えてみます。
①情緒ある温泉街
普段の生活では見ることができないような情緒ある街並みは、いかにも遠くへ来た、普段の環境と違うと感じさせるものであり、温泉旅行に行く醍醐味のひとつだと思います。またそこでの人とのふれあいは、心に大きな影響を与えます。
②山岳
山にある温泉は森のにおいや普段聞かない虫、動物の鳴き声などが聞けたり、自然を感じることができます。加えて気圧が低いため、無意識のうちに体は微妙な変化を感じ取っています。そういったものが免疫力を高めます。
③海
開けた景色は普段見ることができないものであり、さざ波の音は人間の気持ちを落ち着かせる効果があるようです。また場所にもよりますが、暖流が流れるところでは冬暖かく、寒流が流れるところでは夏涼しく、体に負担をかけない滞在ができます。
このように環境が与える影響は、もちろん長く滞在できればいいですが視覚的にとらえることができ、温泉地にきたという気持ちをさらに高めてくれます。
源泉かけ流しかどうかという点以上に私は人に影響を与える部分かなと思います。