源泉かけ流し~循環ろ過は悪?~
こんにちは。風呂デューサーです。
昨日とは一転、暖かい日ですね。外出日和ですがお仕事ですね泪
さて、自分のなかでの整理もかねて、源泉かけ流しについてお話ししていきます。
かなり深い、正解のないテーマなので、今回は循環ろ過についてお話します。
みなさんは源泉かけ流しという言葉を聞いてどう思いますか?
あんまり悪い印象を受ける人はいないんじゃないでしょうか。
そもそもこの言葉が流行りだしたのは2004年、温泉偽装という言葉が流行ったことで世間に広まりました。
入浴剤を足した温泉や、水道水を使っているのに温泉と名乗った温泉地がメディアにとりあげられました。
それ以来、「ここの温泉は源泉かけ流しか?」という観点が温泉旅行をする上で、ひとつ重要な判断材料となっています。
なぜ循環ろ過はいけないのでしょうか。
理由として、レジオネラ菌に関する誤解が一つ挙げられます。
たまにニュースで出てくる言葉ですね。「レジオネラ菌集団感染」など、下手をすると死者も出るような菌です。
以前に循環ろ過装置を使っている施設でレジオネラ菌の集団感染が発生し、その原因が循環ろ過装置であるとメディアに取り上げられたことがありました。それ以来循環ろ過装置は悪いイメージがついて、循環ろ過のない源泉かけ流しは善、という風潮が生まれました。
はたして循環ろ過はレジオネラ菌の温床なのでしょうか?
そうだとすると、実は営業している入浴施設のほとんどはレジオネラ菌の温床になってしまいます笑
循環ろ過という技術はいまやほとんどの入浴施設で使われているものなのです。
ではなぜ集団感染が発生するのでしょうか。
それは循環ろ過をしているからではなく、殺菌を怠ったからです。
みなさんは小学校の時にプールの授業があったと思います。夏のプールシーズンを終えてしばらくすると目に見えてプールが藻に覆われて緑色になりますね。そういうことです。
水中にいる微生物やなんかはものすごい勢いで増殖しているんですね。
塩素を入れるなり、オゾンを使うなり、紫外線をあてるなり、高温のお湯を注いで殺菌するなり…循環ろ過するだけでなく菌を殺さなくてはお湯の清潔さは維持できません。それが問題だったわけです。
ちなみに源泉かけ流しの浴槽でも湧出量が少なく、古いお湯が浴槽にずっと残るようなつくりになっているとレジオネラ菌は発生します。
もう一つの理由として、温泉成分の酸化があげられます。
「温泉は生き物だ!」という表現を聞いたことがあるでしょうか?温泉は空気に触れると酸化して劣化していきます。人間も酸素に触れ続けることで酸化します。人間の場合は老化にあたりますね。
私も理屈はよくわからないのですが、温泉は本来酸素を引き付ける「還元系」というものらしいです。それが体にいい効果をもたらすのですが、循環させてずっと空気に触れているとその性質がなくなってしまうのだそうです。
また、揮発性の成分も時間の経過によって揮発していきます。
この点では新鮮なお湯を使っている源泉かけ流しにはかないません。
ただ源泉かけ流しでも源泉温度が高くて、源泉から樋やパイプをとおして浴槽まで運んでいる場合は酸化もしますし揮発もします。
いかがだったでしょうか。
一概に循環ろ過が悪ではないんです。
この技術が生まれたことで温泉に入ることが一般的になったという点はありがたいことです。
経営する側からしても毎回お湯を入れ替える手間と水道代(温泉の場合は資源)が節約できるわけです。
悪なのは循環ろ過をしているのに循環ろ過してません!と言ってしまうこと、循環したお湯をきちんと消毒しないことだと私は思います。
いつか「うちは循環ろ過しています」と問題なく言える時代がくるといいなあと思いますね。
みなさんは循環ろ過はOKですか?NGですか?
次回は塩素消毒は悪?で行きたいと思います。
※知識不足なところもあり、間違ったことを言っていたらぜひご指摘お願いします。