装甲悪鬼村正の感想 | アイフォ戦士の戦死日記

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クレジット限度額まで全ツッパ

今更ながらクリアしました。

長かったけど面白かったです。


以前は学生という身分ゆえノースキップでコンプしていた私ですが

発売から7年という年月が経ち、そうも言ってられなくなりました。

実際は50時間ほどかかってしまうコチラのゲーム

なんと驚きの5時間コンプです。

これはエロゲプレイヤーとしては悪かな?村正ちゃんに○されちゃうかな?


以下、感想




設定が面白いゲームでした。

・ツルギ(漢字が書けない)を使用して戦う

この設定だけですでに意味わからないんですが、さらに奥義として「陰義」というものを駆使して戦うんですね~。

陰義にもそれぞれ名前がありまして

その陰義の名前を選択肢で間違うと即ゲームオーバーになってしまうというゲームブックも真っ青な展開に驚かさせられました。


この陰義の詳細についてもゲーム中に丁寧に解説をしていただけるんですが

なかなか小難しい言葉が並ぶので頭に入ってこないんですね~これが。

私はスキップしてしまいましたが、読まずとも楽しめましたよ?



今作は全体的に難しい言葉を使っているため、読んでいると頭がよくなった気持ちにさせてくれる作品でした。

これってエロゲに至っては新しい感覚です。

Fateに通じるものがあるかもしれません。(Fateは未プレイ)

作品の暗い感じなんかも当てはまっていますしね。

バイオレンスさでは圧倒的にこちらに軍配があがっていますが。(Fateは未プレイ※2回目)


選択肢の難しさで言えば、今までプレイしたエロゲでも群を抜いて難しかったです。

きょうび攻略サイトなしにエロゲをやっている人なんているのか疑問に思うところではあるのですが、ノー攻略ノーライフを貫いてきた殿方でさえ

匙を投げて攻略サイト推奨派に鞍替えしてしまうほどの屈指の難易度を誇るゲームだと思います。

最後の戦いのところでは100マス計算のプロでさえ慄くようなハイレベルな足し算まで解かないといけないなんて、前代未聞です。

しかもすごく難しいのでプレイヤーに対するいやがらせとしか思えません。


ま、ゲームのシステムに対する不満点はおいておきます。



肝心のシナリオについては文句なしでした。

一貫してハッピーエンドはありませんが、それも装甲悪鬼村正の良いところですね。

RPGなどを筆頭に基本的に善が勝利し悪は滅びる運命にあります。

そうあるべきだと私も考えています。

本作においてもその考えを持ってこそいるんですが

それを見る角度が違うというか

こんな考え方もあるんだ!とハッとさせられる

そんな作品だったと思います。


基本的に主人公と悪(※?)が戦うシナリオなので、バトルが多いです。

文章で追うバトルは個人的にはあまり好きではないのですが

今作では楽しく読み進めることができました。

その要因として大きかったのが、バトル中の心情表現にあったと感じています。


特にvs香奈枝さんのラストなんかよかったです。

「殺したくない――そう思った」みたいな描写の直後に

奇声をあげながら必殺の陰義を繰り出す様をみて鳥肌が立ちました。

いいですよねこういうの意味わからなくて。

どうやら考察読まないと無理みたいです。

エロゲだしそれもまた一興。こういうのをエロゲ界では「深い」といいます。

ここ、試験にでるからね!覚えておいて!


ただ、上記の展開もそうなんですが

シリアスな展開から急にほのぼの展開になったかと思うとザクッみたいな展開多すぎた点が気になりました。

これはちょっとワンパターンを感じてしまいました。

この手の演出は初回の衝撃は凄いんですけどね?連発するとね?



あとは注意する点として「全てのエロシーンが短い」です。

キャラクターのビジュアル的には可愛いキャラも多いし、燃える展開のエロシーンも多いんですが(個人的には最初の四肢○断とエロ坊主のお姫様を公開レ○プの2つはよかったです)

なにせ短い!

おかずとしては機能しなさそうです。

エロゲってついつい感情移入してしまってエロシーンでも興奮するものだと思うので

コンプ後にその楽しみがないのは少し残念ですね。


ま、エロゲのプロはエロが短いとかそんな些細なことは気にしないと思うので

安心してプレイできますね!よかった!!



そんなわけでオススメの作品です。

漫画も発売されているみたいなので、本編は長すぎるし正直そっちでもいいかも?

なんてことは言いません。


ぜひプレイしてみてください。心が熱くなりますよ。