「胸襟を開いた忌憚の無い話し合いに、誇れる消防職場の実現を願って・・・」

 これは、小消協が発足に至るにあたり様々な壁にぶち当たり、そして多くの会員や
職員の代弁者として、常に望んでいた「風通しの良い職場環境の構築」を目指し、ず
っと消防長と話合いの機会を望んでいたものです。


 前回のブログで、措置要求手続に伴う「勧告」に係り、『指定受付勤務(睡眠時間帯を含む。)の廃止』に伴う【医学的意見書】を消防長に提出する記事を掲載しました。

 折衝の成果を経て、現消防長が、当協議会との話し合いの機会を持つことを快諾していただきましたので、8月3日(水)午後から、当会会長及び自治労神奈川県本部要職の方二名とともに、消防本部庁舎に消防長を訪問しました。

 前任の消防長の時に何度も面会を申し出ましたが
「法に違反する様な『労働交渉』には一切応じられない!」

と一蹴され続けた時と異なり、大変前向きな「転換」す!

 話し合いには、副消防長と消防総務課長も同席していただきました。


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 初めに当会会長から、御多忙の折、今回の面会機会を設定していただいた御礼を申
し上げたところ、消防長から、

「措置要求の勧告が出された際に、公平委員各位から『もっと職員からの意見や言葉に真摯に向き合う様に。』と直接説示があったことをお話しいただき、また、今後もこの様な話し合いの機会に応じて行きたい。」

とのお言葉をいただきました。

 会長からは、

「特に現場職員の思いは、直接「住民の声」を代弁するものであり、一線で奮闘する絶対数の交替制勤務者を大切にしていただきたい。」

とお願いしました。

 引き続き、会長から今回の面会の主旨について、補足しながらの説明がありまし
た。
 
 一つ目は、措置要求「勧告」に伴い、指定勤務の廃止に係る医学的「意見書」
(天明佳臣医師直筆による。)を提出させていただくことの意義等について。

 そして二つ目として、措置要求「勧告」の最高責任者(任命権者)として、勧告中にも公平委員会の意見として厳しく書かれていた、消防組織法に基づく「消防職員委員会制度」を決して軽んずることなく真摯に対応願いたいことです。

  三つ目として、指定勤務廃止に関する検討委員会」の公正な運営等に関して、現況は、委員長名並びに議事録等の開示もされておらず、多くの職員が懐疑的となっていることをお伝えいたしました。

  そのため、消防当局が公平委員会の指示に基づき提出した各種資料等(特に、公平委員会の権限により直接藤沢市消防局長あてに照会し「勧告」中にも奏功例として明記されている当該調査結果内容)を当該委員会に開示されること。

  また、当該委員会設定の契機(発端)である「措置要求者」の意見等説明機会を与えていただくこと。

 以上について、補足しながら説明し、誠実に対応される様心からお願いしました。 
 先日、南足柄市塚原地内で出場した大規模物流倉庫火災は、深夜から翌日の夕方まで消えることなく消防職員は不眠不休の活動をいたしました。

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 当然、夜間指定勤務に従事していた職員は一睡もすることなく、災害現場の濃煙熱気という過酷な環境下で、自己の不眠や熱中症など様々な命の危険と戦いながら活動をしています。

 もし、夜間の指定勤務が無ければ、その職員たちの命のリスクを少しでも回避することが出来るのです。

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  消防長からは、

「検討委員会委員長への調整等を含め対応して行く。」

との返答をいただきましたので、信頼関係構築の第一歩として進展を見守りたいと思います。


  なお、天明医師による医学的「意見書」の記載内容についてですが、このブログを通じて全国の消防機関等各位からも、指定受付勤務の廃止について多くの関心等が寄せられておりますことから、その「要旨」について次のとおり記載させていただきます。


  救急業務を主とした出場機会の増大は全国的に顕著であり、国の指針にもある様に適正な労務管理は不可欠である。
 特に睡眠時間帯において1~2時間の指定受付勤務を行うことは、「断眠」を恒常化させるとともに勤務交代まで一睡も出来ない状況を強いることに繋がり、健康障害かつ出場中の事故発生懸念を増長させるものである。

  指定受付勤務の最大の目的は、住民等が火災、救急等要請のため直接署所へ駆け込んだ際の対応であるが、全国的な携帯電話の普及状況、また、小田原市消防の年報データ及び公平委員会あてに提出された駆け込み等の実績を見ると、特に深夜時間帯に占めるデータは 全体の0,5~1%未満であり、このことは全国的なデータと一致しており、24時間受付勤務を肯定する理由は乏しい

 藤沢市消防局の調査回答内を検分すると、住民等に与えるデメリットは何らなく、「駆け付け通報装置」の活用により、通報者が直接指令センター係員と話せ、指令までの時間が極端に短縮されているなどの実態を評価し、小田原市消防の指定受付勤務(睡眠時間帯を含む。)を速やかに廃止する決断をすべきである。
  なお、このことは目に見えて交替制勤務職員の仮眠時間を延長される対策である。

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  以上が「意見書」記載の要旨ですが、ここで7月21日(金)に天明医師を講師として開催した当会の「特別学習会」の中で、講師が特に強調され受講者として心に響いた部分を以下に補足させていただきます。

「 消防職員は、階級制度の職場であることから、一般社会の業務分担と比較して、住民の命に直接携わる職業であるが故に、高い成果を求めて献身的かつ責任感を持って職務を遂行する傾向にあり、ややもすると、その行為が狭義的なる傾向が顕著です。
  だから、弱音を言う様なことは「背信的」な行為として敬遠されがちですが、このこのとが結果的に職員個々の健康障害を導き、住民を守れなくなることに結びつくことを肝に銘じてください。 」

 個人は非力ですが、大勢で「声を上て行く!」ことは出来ます。

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 全国の消防機関を見ると、24時間体制の勤務実態は様々です。

 国が進める「働き方改革」(同一労働同一賃金)に消防行政が乗り遅れる懸念が十分にあります。
 
 「団結権の回復」は長年の課題、悲願でありますが、法改正を要せずとも、日勤者との格差是正無賃金拘束時間の改善などについて、65歳定年制の導入も踏まえ、身近な勤務環境の改善から多くの仲間が協調し「声を上げる!」ことが大切なのではないでしょうか。

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 小消協は、全消協の一員として、今後も熱いメッセージを発信して行きますので、引き続き御支援並びにお力添えをお願いします。