Q205.私はハケンで働いています。オフィスタの存在を知り、部外者ながら質問させて頂きます。
私は10時~17時までの実働6時間勤務です。が、どうしても今日中に終わらせなければならない等、残業が必要な時があります。子供のお迎えや家事など諸事情があり6時間勤務を選択しているので、どうしても急な残業はお受けできない時があります。現在勤務している派遣先企業の担当者から以下の指導がありました。どうしたらよいでしょう。
(1)2時間程度の残業は必然との位置づけだから「この2時間については、必ず社命令の残業指示は受けること」。社員はみんなそうしてもらっている。
(2)契約は6時間だったとしても、残業を命じられたら「必ず」引き受けなければならないことを誓約書にサインして欲しい。
(3)残業をしないために悪影響が出た場合、派遣会社に料金の減額(=私の減俸)を請求するとのこと。
A205.あなたは諸事情があり6時間勤務を選択しているのでしょうから、指示があったら「必ず」8時間までの労働を強いられるなどということは、労働者に不利益になる行為なのでまず認められません。
厳密にいえば企業は労働者に残業をさせることは法律上できません。所定の手続きを踏んだ場合のみ(36協定など)特例として認められていますが、それもあくまで特例です。更に「必ず残業しなければならない」等の強要を盛り込むことは公序良俗に反するためできません。
人手が足りないのであれば人材を増やすとか、事前に残業できるかどうかを話し合って協力を仰ぐなど、互いに調整するのが一般的です。
少なくとも、残業の強要についての申し出は毅然とした態度でお断りするか、所属している派遣会社に相談してみてはいかがでしょうか。通常の派遣会社ならこのような申し出に応じることはまずないでしょう。
なお、所定時間以外の残業をしないから減俸などというのも論外ですから、通常の派遣会社であればまず到底相手にはしないと思われます。
ハケンか社員かを問わず、労働者を使用するという観点でこの派遣先はあまり宜しくない思考をお持ちとお見受けします。
育児などに理解ある職場を求めるのであれば、それを専門とする派遣会社を探して移籍するなども視野に入れてみてはいかがでしょう。
画:あよ。(しらす★まい)(漫画家)
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