4月8日(土)に全国イオンシネマ(一部劇場を除く)にて、全国ロードショーとなる『映画 きかんしゃトーマス 走れ!世界のなかまたち』で、トーマスの新しい仲間・アシマの声を演じたのが、「ビヨンセ」のモノマネをはじめとする、全身を使ったパワフルなパフォーマンスで人気を集めるお笑い芸人の渡辺直美。子供の頃から動くことが大好きだったという彼女の今作への思い、そして人を惹きつける魅力に迫る。

 

 

■パワーを仕事に。見守ってくれた母の存在

 

ーー明るく元気で可愛らしいアシマは、渡辺さんにぴったりでした。演じてみていかがでしたか?

 

渡辺:アシマは精神的にお姉さんだけど、明るく元気で子供らしい部分もあり、完全にお姉さんではない。ちょうどいい声を表現するのがとても難しかったです。

 

 

ーー出来上がった作品で自身の声を聞いたときは、どのように思いましたか?

 

渡辺:もともと低い声なので高い声をだすとふざけているように聞こえちゃうんですよ。なので、出来上がりを聞いたときは恥ずかしくなりましたね。

でも、トーマスとの歌の掛け合いは、とても素敵に仕上がっていて安心しました。

 

 

ーー歌のシーン、とても素敵でした!

 

渡辺:あのシーンは納得がいくまで何度も撮り直したんです、監督が。私はもういいんじゃないかな…と思ってたんですけど(笑)。

 

 

ーー歌詞も印象的で。

 

渡辺:ねぇ!トーマスの変わりたいという気持ちがすごく込められていますよね。「あの子みたいに強くなりたい」「あの子みたいなものが欲しいな」とか…そういう気持ちは、子供たちも共感できるんじゃないかな?

 

 

ーーそれに対してアシマは「あなたはあなた」と返します。

 

渡辺:アシマの「いまの自分を輝かせましょう」という歌詞は、声をあてながら自分に言い聞かせてるみたいで、現代にぴったりだなと感じました。

 

 

ーーということは、渡辺さんもトーマスのような気持ちになることの方が多いということですか?

 

渡辺:そうですね。私の子供の頃なんて、まさにトーマス。アシマのような「あなたはあなた」という考え方は一切なかったです。周りが羨ましい、だけど自分にも自信があるから自分の短所が見えていなくて。「なんで分かってくれないの?」と、周りに頑張りを認めてもらいたい気持ちが強かったんです。

 

 

ーー特に子供の頃は、他人と比較してしまいますもんね。

 

渡辺:最後にトーマスがアシマを助けるシーンがあるんですけど、そこでもアシマは「別に、助けてもらわなくてもなんにも思わなかったのに」って言うんですよ。

普通なら「助けてくれてありがとう!」じゃないですか?でもアシマはそのままを受け入れてるっていう。そこが素晴らしいなと思いました。

 

 

ーーちなみに渡辺さんは、どんなお子さんだったんですか?

 

渡辺:外でばっか遊んでました。休み時間はとにかく外で動く、みたいな。

 

 

ーーパワーに満ち溢れたお子さんだったんですね。

 

渡辺:満ち溢れていましたね。でも、いまこうやってダンスを踊っていたり、パワーを仕事に変えられたのは、あの子供時代があったからこそだと思います。本当に動き回るしとてもうるさかったんで、母親は大変だったと思うんですけど。

 

 

ーーお母さんには、よく怒られたり?

 

渡辺:はい、しょっちゅう。ただ、親に何を言われても気にならないんですよ。むしろ学校とか友達とか、周りの環境から学んだことが多かった気がします。

だから、世のお母さんたちには心配だとは思うんですけど、外の環境で自ら追求する子供たちを暖かく見守ってほしいなと思いますね。

 

 

■コンプレックスは笑顔でプレゼン。人を惹きつける秘訣とは

 

 

ーー新学期ということで、友達作りの秘訣があれば、教えてください。

 

渡辺:小学生の頃も全校生徒と友達で、NSC(吉本総合芸能学院)でも話せない同期なんていないくらい友達は多いんですけど、実は人見知りで、NSCに入ったばかりのときは「相方になろうよ」って言えなかったんです。

 

 

ーー意外です!そこからどうやって友達を?

 

渡辺:自分から声をかけられない分、ネタ見せのときに自分を最大限に表現しました。そしたら、自然と友達が増えたんです。

あとは、「こういうことが苦手なんだよね」って、苦手なことも発表していましたね。悩みを相談したり、苦手なことを得意な人に「あれってどうやってるの?」って聞いたりも。

 

 

ーーコンプレックスも包み隠さず…。

 

渡辺:そうなんです。小さい頃も、台湾出身ということで、ちょっとした文化の違いが自分の中ではコンプレックスになっていたんですよね。べっこう飴の中に干し梅みたいなのが入った台湾の渋い飴をよくなめていて、それがすごい恥ずかしくて。

でも、「美味しいんだよ」ってちゃんと説明したら「また買ってきて!」って気に入ってくれる子もいて。自分がコンプレックスだと思っていることも、包み隠さず笑顔でプレゼンすれば、認めてくれる人は認めてくれるんだなぁって感じました。

 

 

ーー自分を飾らずに、素直でいることが人を惹きつけたんですね。

 

渡辺:だと思います。でも、誤解されることも多いですよ(笑)。悪気があってやっているわけじゃないことも、そう見えてしまうらしく。

先輩の吉村さんや綾部さんは、そんな私を理解してくれて「お前が素直で絶対に頑張ってくれると思ってるから怒ってるんだぞ」って見放さないでいてくれるので、有難いですね。

 

 

ーー恋愛においても、素直でいられますか?

 

渡辺:恋愛は素直になれないです。まず信用してないです、男の人を(笑)。

 

 

ーー(笑)

 

渡辺:やっぱり男性って、仕事と恋愛って違うんでしょうね。最近は仕事をしている姿を見て、キュンとした人を好きになっちゃいけないなぁって思ってます。

 

 

ーーキュンとしても、抑えるんですか?

 

渡辺:抑えます!今までたくさん失敗してきているんで。だから、仕事とか抜きで、人として男性のことを見ていきたいと思いますね。

 

 

ーーじゃあ、一目惚れとかもあまりしないタイプなんですね。

 

渡辺:いや、一目惚れはすごいします!!でもそこから、付き合うまでは2〜3年かかりますね、しっかりと心と心で繋がりたいので。この人信用できる!っていう人が見つかるといいんですけど…(笑)。

 

 

 

『映画 きかんしゃトーマス 走れ!世界のなかまたち』

4月8日(土)より

シネ・リーブル池袋、全国イオンシネマほか全国公開

 

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