2月28日(火)TBS系火曜ドラマ『カルテット』の第7話が放送され、失踪していた夫と再会した真紀(松たか子)のあるセリフに「切ない」と同情の声が集まった。また、ドラマ内に散りばめられた伏線の数々に憶測の声が飛び交っている。

 

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松たか子、満島ひかり、高橋一生、松田龍平が出演するTBS系火曜ドラマ『カルテット』は、"偶然"出会った4人の男女がカルテットを組み、軽井沢の別荘で共同生活を送る大人のラブストーリー×ヒューマンサスペンス。

 

2月28日(火)に放送された第7話では、1年ぶりに再会した真紀と幹生(宮藤官九郎)が2人で逃亡してしまうのだが…。

 

 

第7話あらすじ

 

真紀のヴァイオリンを盗みにきた有朱(吉岡里帆)と鉢合わせ、もみ合いの挙句、転落させてしまった幹生。雪の上で冷たくなっている有朱を見て、死んでしまったと確信した幹生はその場から逃げようとするが、妻・真紀と遭遇する。

 

自分を捨てて、失踪していた夫との久しぶりの再会。真紀の口からでた第一声は不満でも憎しみの言葉でもなく、「痩せた?ちゃんと食べてる?」と体を心配する言葉だった。

 

しかし、2人に再会を喜んでいる暇はない。幹生が有朱を殺してしまった事実を知った真紀は「一緒に逃げよう」と提案。有朱を寝袋に入れて車に乗せる。だが、幹生は真紀をおいて1人で車を走らせてしまうのだった…。

 

有朱の死体とともに飛び込もうと、車を降り大きなダムを見つめる幹生。そんなことをしている間に、生き返った(死んだふりをしていた)有朱に車ごと乗っ取られてしまう。

 

途方にくれた幹生は、浜松のコンビニで強盗をしたことを警察に自首しようとしていた。…が、そこに現れたのは幹生を追いかけてきた真紀の車だった。真紀は幹生を車に乗せ、東京のマンションに帰ろうと言った。とにかく真紀は幹生を助けたかったのだ。

 

真紀のことをタクシーで追いかけていたすずめ(満島ひかり)は、東京への帰り道でコンビニに寄っていた真紀を発見する。真紀を引きとめようと手を引くが、「彼のことが好きなんだよ、ずっと変わらないまま好きなんだよ。」と、そして耳元で「抱かれたいの…」とつぶやかれ、そっと手を離した。

 

東京のマンションに戻った真紀と幹生。恋人同士だったあの頃を思い出すかのように笑顔で会話をする2人。真紀はカルテットのメンバーのことを話し、幹生も楽しそうに話を聞いていた。しかし、真紀は幹生の話を遮ってしまう…。

 

噛み合わないことを改めて実感した幹生は食事が終わったら、離婚届を提出し、警察に自首しにいくと言った。「本当に大事だと思っている。幸せになってほしい」と幹生。「ずっと好きだったよ、幸せだったよ。」と真紀。

 

お互いの指輪を外し、「離婚式」とも言える儀式を行った2人は、こうしてどこまでもすれ違ってしまった夫婦関係にピリオドを打ったのだ。

 

 

 

■松たか子の「抱かれたいの…」に驚きの声

 

第3話ですずめが、居場所がないことに悩んでいたとき、「同じシャンプー使っているじゃないですか!」とカルテットのメンバーは家族のような存在だと真紀が訴えかけたのは記憶にも新しい。

今話では、真紀が幹生と東京へ戻ろうとした際に、すずめがこの言葉を真紀に向けて放った。しかし、真紀の「抱かれたいの…」の言葉で何もかもひっくるめられてしまう。

 

久しぶりの再会で、身だしなみを整えたり、口紅を塗ったり…と未だに夫に片思いをし続けていた真紀から発せられたこの一言には「まさかの言葉だよ…」「抱かれたいのって、こんなに切実。」「たった5文字の言葉に色んな感情がぐっちゃぐちゃに絡み合っててもう、、」「ゾワワッてした。」とSNSでも大きな反響を呼んでいた。

 

 

■巻き戻しの伏線に憶測の声が飛び交う

 

さらに、オープニングとエンディングが入れ替わっていたこと、夫婦が1人ずつに戻ったこと、真紀の名字が戻ったこと、すずめが何度も同じ道を往復していたこと、家森(高橋一生)が滑り落ちてはもとの場所に戻ったこと、別府(松田龍平)の袖が巻かれていたこと、有朱が生き返ったこと、有朱がバック運転をしていたこと、そして巻真紀という名前…など巻き戻しの伏線が張られた演出に、視聴者たちからは様々な憶測が飛んでいるようだ。

 

タイトルバックの「ル」の上にある矢印にも、巻き戻しを意味しているのではないか?といった予想もあり、その伏線がどのように回収されるのか、最終回までみぞみぞさせられることは間違いないだろう。