大人気胸キュンドラマ「好きな人がいること」（フジテレビ）皆さんご覧になっていますでしょうか？
主人公の櫻井美咲（桐谷美玲さん）は初恋の人・柴崎千秋（三浦翔平さん）に誘われ、湘南のレストラン「Sea Sons」でパティシエとして住み込みで働くため、イケメン3兄弟が暮らす家で同居を始めます。
今回は、撮影現場であるレストラン「Sea Sons」や、ドキドキな同居生活の舞台「柴崎家」のスタジオセットに潜入！
セットを巡りながら、ドラマでは触れられないコンセプトや登場人物の裏設定などをフジテレビ美術制作局の安部彩さん（以下、敬称略）が解説してくださいました。
既にドラマ中毒状態の方も、見逃し状態の方も、制作チームこだわりの、徹底された世界観をご堪能ください。
■夏向（山崎賢人）の部屋
安部：夏向はクールな性格で、無駄が嫌いな完璧主義者だからあまり部屋に物を置かないだろう、と。屋根裏のような作りにして構造でおしゃれさを演出しました。
サーフィンが趣味なのでサーフィングッズは置いています。
安部：第1話で美咲と初めて会うシーンでは音楽を聴いていて、衝突。音楽好きな夏向は洋楽派の設定なので、部屋にも洋楽CDを多目に。でもここで育った実家感も出したかったので、昔聞いていた設定のCDも。
（---THE YELLOW MONKEYのアルバムがありました！）
あと実家感で言うと、壁にステッカーを貼ってみたり。「夏向、ステッカーとか貼るかな？（笑）」「中学生の頃なら貼ってたかもよ（笑）」なんて会話しながら。子供時代をこの家で過ごしたことを彷彿とさせるちょっとした可愛らしさも演出しました。
■千秋（三浦翔平）の部屋
安部：千秋の部屋は性格のイメージ通り、シンプルな洗練さを演出しました。イメージカラーの白でコーディネート。
---部屋着も白のモコモコですね！
安部：ここで裏設定をご紹介。それは、実は「映画オタク」で「STAR WARSファン」であるというところ。大人で、皆に優しいけれどどこか掴めないところがある…そんな千秋にも意外な一面がある、という設定なんです。
■美咲（桐谷美玲）の部屋
安部：美咲が越してくるまでは柴崎家のものおき部屋として使っていた設定。
柴崎家の両親が残したタンスや折り畳み机がそのままになっていて、人懐っこい美咲の性格ならそのまま使っちゃいそうだよね、と。
---ケーキへの愛情は誰にも負けない美咲らしく、レシピ本やデコレーショングッズなどもたくさん。
安部：監督曰く『るろうに剣心』と『NANA』を揃えている女子はこじらせていると（笑）。でも三浦翔平さんなど出演者の皆さん空き時間などに読み漁ってて、現場に『るろ剣』ファンが増えてますよ。
大変僭越ながら許可を頂きまして、キュンキュンな叫びを内部爆発させる美咲を再現させて頂きました（笑）。ドラマをご覧になっている方にはわかって頂けるであろう頻出シーンです。
…失礼致しました！！
■お風呂
---よく見ると歯ブラシが3つしかない！これも何か裏設定があるのでしょうか？
安部：美咲の歯ブラシは自分の部屋にある設定。ドライヤーも部屋に持ち帰っています。
住み込みの身として、依存しすぎない意外と自立した一面を現しています。
■レストラン「Sea Sons」
安部：店名である「Sea Sons」は「season（四季）」=家族の名前に四季の漢字が入っている（千秋・夏向・冬真）と「sea – sons（海 / 息子）」を掛けています。
レストランのキーカラーは湘南らしく海をイメージできるブルー。看板の文字色やピザ釜のタイルなど、随所にブルーを配色しました。
安部：木材を多用し、ペンキが剥がれた柱などにより洗練されたシャビーな空間にしつつ、役者さんたちが入ったときに画的に沈んでしまわないように、壁にもブルーを追加しました。
安部：キッチンが広いのにも裏設定があります。
父の代、シェフが数人いた設定なので広い作りになっています。今は夏向が一人でシェフを務めていますが、広いままリフォームしない理由もあって、夏向が冬真が学校を卒業してジョインしてくれるのを待っている、そんな淋しさも込められています。
いかがでしたでしょうか？
監督やプロデューサー、美術制作など制作チームが描くストーリーの世界観が隅々に投影されていました。
ドラマでは触れられない過去のストーリー、登場人物の意外な一面など妄想しながら見てみてくださいね♪
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