『君が私をダメにする』ジャケット撮影秘話 | 黒木渚オフィシャルブログ「さなぎのきろく」Powered by Ameba

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 最近、地震が多くて困った。
ひとりで居る時の地震ほど、恐ろしく不安なものはないね。

小説執筆用に買ったデスクには、棚がついているんだけど、先日の地震でそこからオルゴールが落下し、
机上に置いていた鹿のジュエリーツリー(前回のシングル限定版に付いていたやつです)を直撃。

角にヒビが入ってしまった…。私のかわいい鹿になんてことを!!

 頻繁に起きてるので、今後大きなやつが来ないか心配です。

一緒に上京してきたキーボードのたばちゃんは、少し離れたところに一人暮らししているので、
揺れる度にメールで生存確認。
みんなも本当に気を付けてね。私も防災グッズを用意しておくことにするよ。


 さて、6月に入り、いよいよ「君ダメ」のリリースが近づいて来ました。
10日が発売、9日が店着日だよ。

今年に入って2枚目のシングル。今回はラブソングばかりを4曲収録してます。

レコーディングも、リリース公開に合わせた小説の執筆も、MVの撮影も、ジャケットやグッズなどクリエイティブ周りの
仕事も、どれも楽しませてもらいました。

今日は、その中でも、ジャケット撮影の時の話をしましょう。

「君が私をダメにする」の歌詞にあるように、ビショビショに恋に濡れそぼる黒木渚になろう、というテーマのもと
撮影はスタートしました。

事前に打ち合わせやイメージの共有、衣装選びなど、色々準備もあるんだけど、結局はその日スタジオでどんだけ良いもの作れるか。
カメラさん、メイクさん、スタイリストさん、それから私、の総力を結集して挑む!

目指しているものに向かって、臨機応変に作り上げて行くのは、とてもスリリングだし、気持ちいい。
撮った写真は、次々と切り替わりながら現場の画面に映し出されるんだけど、良いカットの時は、

「わあああああああ!」

と大きな声が出る。面白いことに、スタッフみんなが申し合わせたように一斉に叫ぶ(笑)
そういう瞬間って、すごくレコーディングに似ているなと思う。

感性にズビッ!と刺さるものって、音でも写真でも、だいたい一致しているんだよなあ。

ほんで、表面の撮影がおわり、歌詞カードの中の写真撮影に移った私達。

用意されたのはアクリルの大きな箱。ダブルベッドくらいのサイズだったと思う。
その中に私が寝転んで、そこに水が注がれる。
それを上から撮影する、という段取りでした。

だけど、撮影したのがまだ冬だったし、衣装は半袖だったので、寒い。
これで水攻めされたら、一発で心臓止まるね、って話になり、お湯を注ぐことに。

しかし!なんと、ここに来てスタジオのお湯が出ない!
なので、スタッフさん達は別の場所からお湯を調達して来てくれたのです。

気温が低いため、最初から適温で用意すると、すぐ水になってしまいます。

ここで、人類の知恵!

熱湯と水を用意しておいて、注ぐタイミングで混ぜながら流し込む作戦!

でも、「アクリルの風呂」と「熱湯」って、どう考えてもバラエティの流れだよ。不安だよ。

とにかく、透明な風呂の中に寝そべり、まな板の鯉状態の黒木渚、スタンバイオッケー!!

「じゃあ、いきます!」

カメラさんの爽やかな掛け声と共に、撮影スタート!
「よいしょっ!」風呂の外でバケツを構えていたスタッフさん達が一斉にお湯を流し込む。

周りで見ているスタッフ達、半笑い。違う!ダチョウ倶楽部じゃない!

押し寄せるお湯に濡れて行く黒木渚

「はああああああ熱うううううう!!」

クレッシェンドで来た。
熱さ。

全然イケる!と確信した最初の瞬間は何だったんだよ!
皮膚死んでる?

そして、すぐに適温になってゆくお湯。
スタッフめっちゃ笑ってるし、なんか現場も愉快な感じだから良かったわ。

お風呂くらいの快適な温度になると、今度は、ふんわり睡魔がこんにちわ。
あんなに沢山の人の前で、着衣入浴なんて、めったに出来ない体験なので、ブログに書こうと思ったのです。

この撮影の成果が、歌詞カードの内側に詰まっているので、それも楽しみにしててね。

また、裏話思い出したら書くよ。じゃあね。