多岐川かほるが犯行動機を話す。

20数年前、大学1年生だった多岐川は犯罪

研究会に所属していた。部員はたった5人、

多岐川・坂東・当麻・リチャード。そして

もう一人が多岐川の恋人である狭山恭次。


狭山は研究熱心でいつも資料を集めて犯罪

を計画に移そうとしていた。

狭山は部員たちを集めて芸術のような犯

罪、現金強奪という日本の犯罪史に残る壮

大な計画を話す。

当麻・リチャード・坂東の3人は賛成する、

だがそれが悪夢の始まりだった。


降りしきる雨の中犯罪計画を実行、現金強

奪に成功した5人は警察の目を逃れてアジトがある長野の山奥へ身を潜める。

大金の入った箱と新聞に目を向けるが、狭

山は突如金は分けない、警察に自首すると

反論する。

ちょうどこの地に中世ドイツの古城が移築

される予定だった。狭山は多岐川に結婚指

輪を渡すが、2人とも裏切りにあい激怒し

た3人に襲われてしまう。


多岐川は病院で意識を取り戻した。記憶を

失って半年、元の記憶が戻り狭山が殺害さ

れた場所へ向かうと絶望に満ちた城がそび

え立っていたのだ。

その後大阪で整形手術を受けて多岐川かほ

るという別人に生まれ変わった。

蝋人形城を舞台にした殺人も狭山の犯罪計

画だった。裏切った3人に復讐、芸術を完

成させるのが目的だった。

多岐川「さあ!Mr.レッドラムから最後の

問題よ。燃え盛る城からいかにして逃げの

びるか、どうする名探偵諸君!!」