はじめ「招かれざる客はこの中にいる」


まず柿本殺害状況についてだが、茅が言う

とおり柿本のコテージからログハウスまで

往復30分かかる距離。全員が大広間を出た

時間は10分から15分ぐらいだ。

はじめは逆の発想で犯人は柿本たちを殺し

に行ったのではなく、殺されに来たと話す。

ログハウスから黒い鳥居の場所までなら

10分で犯行は可能。柿本・八十島・矢荻の

3人は同じ手口で殺害されたとはじめ。

証拠となったのが矢荻が握っていた赤い小石。悲報島でよくとれる銅を含んだ鉱石、

犯人はこの石を見せて3人をおびき寄せた。

この石は「黒い鳥居」の一部が欠けたものであり、黒い鳥居が和歌にでてくる「朱の鳥」赤い鳥居だったのだ。

犯人はこの小石を柿本に見せて、暗号の答えになる「赤い鳥居」の場所に誘導する。

「魔の目」が開くのを待っていた柿本を追って犯人も大広間を抜け出し柿本を殺害。

いったん遺体を放置し、全員が寝静まった

後に再び殺害現場に戻り遺体をバラバラに

して柿本のコテージに運んだ。

壁や床、天井を染めた血は人間の血ではな

くニワトリの血だったとはじめは言う。

コテージに柿本の遺体を運び終えた犯人は

部屋の中で何匹ものニワトリの首を切り、

壁や天井を血まみれにした。だが警察の

調べでニワトリの血であることがすぐにバ

レてしまう。同じ手口で八十島を殺した犯

人は、バラバラ死体をコテージに運び、柿

本のコテージと一緒に火を放った。

犯人の狙いは逆であり、初めから柿本のコ

テージを燃やして証拠を隠滅させるためだった。


火村は犯人のある姿を見てしまったことか

ら殺害せざるを得なくなった。この計画を

実行できた人物は一人しかいない。

柿本のコテージを燃やすためには隣の部屋

が八十島か矢荻でなくてはならない。

コテージの部屋割りを決めた人物が犯人、

はじめはその人物を指差して言う。


はじめ「真犯人招かれざる客は、美作碧、

あんただ!!」

柿本が殺された日の翌朝、肉料理を出し

てくれたが、あれはコテージに血をまく

ために殺したニワトリだった。

はじめ達が悲報島に来る一週間前に島を

訪れて美作オーナーを殺害。

はじめ達はテストの結果で選ばれたので

はなく、犯人が選んだメンバーだった。

犯人にとって殺人の対象となる柿本・八

十島・矢荻の3人。アリバイ確保のため

検屍が出来る火村、クリスを選んだのは

彼が佐伯航一郎と思わせるためだった。

クリスにだけわざと誤字の入った招待状

を送ったのも狙いだった。

碧は犯行を拒絶するが、はじめは服を引

き裂いて女装を見破った。

彼は美作碧ではなく、佐伯航一郎だった。