はじめがポスターを引き剥がし、壁の中に

埋もれていた青山ちひろの白骨化した遺体

が露わになった。

的場がやった過去の犯罪、はじめと青山の

姿が重なり、それと同時に地震が起きる。

揺れで白骨が飛び出し、的場は怯えて頭を

下げる。


的場は全てを話し始める。高畑製薬の研究員であり、不動高校に送り込まれた寝ずの番だった。

教師として平穏な日々を送っていた的場、

10年前怪談話に興味を持った女子生徒がいた。それが青山ちひろであり、彼女は的場

が元研究員だったことまで調べ、警察に通

報すると言い出した。

的場は青山を説得しようとするが、聞く耳

を持たない。的場は階段でもみ合っている

うちに青山を突き飛ばして死なせてしまう。

後には引けず、青山の遺体を使われなく

なった楽器室の壁に埋め込み、七つ目の怪談を流した。

10年後、桜樹るい子が七不思議に興味を持

ち始めて的場は彼女を監視していた。

あの夜、桜樹が青山の白骨化した遺体を発見したことから警察に通報するつもりだと。

秘密がもれる前に桜樹を殺害、資料室に

あったニューギニアの呪術師が使う仮面や

衣装を使って的場は魔術師になった。

真壁のポスターを白骨を隠すために貼った

のも、部内の彼の立場上誰も剥がすことは

ないことから長期休みに入ったら修理しよ

うと的場は思っていた。

尾ノ上が真壁とケンカしてポスターにケチ

をつけた、美雪がポスターを剥がそうとし

たために二人とも襲うしかなかった。

剣持が的場を連行しようとしたその時、立花が持っていたナイフで的場の腹部を刺した。

はじめは立花が青山ちひろの実の父である

ことを話す。10年前、青山が行方不明に

なった時父親は単身赴任中で素顔を知らない。推理小説部の会報が警備員室にあった

ことからはじめは青山ちひろの父親が立花

だと言う。

立花は娘の失踪の全てを探るため不動高校に勤務した。的場は傷の痛みと涙ではじめに助けを求めるがそのまま死亡した。

剣持「放課後の魔術師は二度と現れはしない、永久にな...」


事件後開催が危ぶまれていた創立祭が3週間後に予定通り決行された。

立ち入り禁止となった旧校舎を見つめてはじめは桜樹に心の中で語る。

はじめ「桜樹先輩、ここには放課後の魔術師なんていなかったよ。いたのは過去に怯え、罪を重ね続けたあわれな人間だけだった」