4月になり、ようやく麗らかな春の陽気を感じられるようになってきましたね!
春は季節の移り変わりと共に、社会的環境にも変化の重なる季節です。
「春」「旅立ち」と言うと松尾芭蕉「奥の細道」の、旅立ち前の句が浮かびます。
「行く春や鳥啼魚の目は泪」(ゆくはるや とりなきうおの めはなみだ)
過ぎ去る春を惜しむように、鳥や魚さえも涙する...と詠んでいますが、実際のところは、三千里もの旅路を前にし、親しき者との別れを思うと、見送る側も見送られる側も自然に涙が溢れてくるという気持ちを詠んだものですね。
慣れ親しんだ環境からの離脱というのは、時に寂しくも感じますが、その先に広がる世界は限りないものです。
学友と学び舎で心身を育んだ後は、人それぞれが持つ個性を味方に巣立ってゆくものです。
ちなみにアメリカでは卒業式を「Commencement」(コメンスメント)と呼ぶそうです。
本来の意味は「始まり」を指し、つまりは卒業式は終わりではなく、新たな人生への始まりということですね。
日本ではあまり馴染みのない言葉ではありますが、非常に前向きな意味合いを持っています!
この春から新たな世界へ旅立った皆さんも、現状を頑張ってる皆さんも、どうか自分らしさを忘れず、一緒に頑張って行きましょうね!

そしてDはこの春で9周年を迎え、まもなく10周年目に入ろうとしています!
これも偏にDを応援して下さるファンの方々と、スタッフの方々のお陰だと、常日頃から思っています。
思い返せばこの9年間、様々な想い出、そして楽曲が生まれました。
休むことなく活動し、維持し続けることは、殊の外簡単なものではありません。
それでも真っ直ぐに愛を示してくれる皆さんの気持ちに応えたいという想い、そして自らが伝えたいという想いを気力に変え、精一杯やってこれたのだと思います。
バンドを初めて組んだのが高校生の頃でしたので、そこから数えるとかなりの年月になりますね(笑)。
過去にD以外のバンドもいくつか組みましたが、当時は簡単にCDを出せるものではありませんでしたし、雑誌に掲載されるということは大それたことでした。
今はメジャーとなんら変わらないような、大掛かりな活動をできるインディーズバンドは数多く存在しますが、当時はほぼいなかったように思えます。
バンドを始めた当初は、シーンにおける先代の方々を見よう見まねでコピーをしたりもしましたが、いつからか「自分の表現したい世界」というものが明確になり始めました。
自分らしさという道標が見つかり、それからというもの、何年経とうと本筋がブレることはなくなりました。
作曲を始めた頃の大昔の作品には、クオリティー面でまだまだ甘さがあったり、歌詞や世界観においても、表現法が今に比べると危うさが漂うものもあります。
D以前の頃のものは、なにせ10年以上前の作品なので恥ずかしさも正直あるわけですよね(笑)。
しかしDの場合、9年前の作品とはいえ、未だ定番曲としてライヴでよく演奏する曲も多いのです!
現状Dの曲が全部でどのくらいあるのかは、もはや把握しきれていないのですが、(メジャー前までは確か数えていた...)疾うに100曲は越えていますね。
通常ワンマンライヴではアンコールを含めても20曲前後ですので、残念ながら、しばらく演奏していない曲が多々あるのも事実です。
普通10年近くバンドを続けていると初期の楽曲はほぼ封印!となる場合も少なくはないようなのですが、Dの場合、過去の楽曲は、むしろ新たな楽曲の基盤となるケースもあります。
ひとつの長い物語として継続してゆく世界観もありますし、勿論単発として表現する世界観もあります。
または単発と思われた作品が、なんらかの刺激を受けて生まれた楽曲と繋がりを見せる場合もあります。
そんな形で構築されるDの「世界観」は、Dであり、僕の脳内でもあります。
脳内の大きなパズルの中で、一つずつピースが埋まってゆく感覚に近いです。
いくつかのピースがはめ込まれ、部分的に絵が見えている部分もあれば、端に留まっているものもあります。
違った景色に見えても、それはすべてDの一部であるということですね。
その日がいつかはわかりませんが、いずれ、いつかはどこかですべてが繋がるのでしょう。
ですので過去の楽曲の中、打ち消したいものは何一つない...こう思えることはとても幸せなことなのだと思います!
色々と視野を広げることと、何にでも手を出すことは似て非なるものかもしれません。
時を重ね、10年前とではまるで心境の変化が違う...だから描きたい音楽性に変化がでてきた...というのは自然の摂理だとは思いますし、そういった方がいらしても、なんら不思議はありません。
10代の考えと20代の考え、また30代、40代とでは大きな違いがあって当然ですからね。
音楽だけの話に留まりませんが、事物には流れが存在し、不変なものは存在しません。
ですが流れのままに作り上げられる作品は、結局は流行で終えてしまう気がします。
反対に流行に捕われることなく、自ら価値観を生み出した作品に時代は関係ありません。
僕は自分の描きたい世界、信じる世界を、その時の閃きと重ねて描きます。
スパイス的な新鮮味は欲しいですが、根本的なルーツは変わらず根付いている必要があるのだと思います。
これが僕が描く世界の大部分であり、だからこそ音楽を長く続けられる理由のひとつかもしれません。
過去、人生でこんなにも長く続けられたことは、音楽以外ありませんしね。
美しい花や動物を愛でたり、映画を観ること、また好ましい言葉が綴られた書物に目を通すことは好きです。
反対に身体に害となる嗜好品や、浴びるように飲むようなお酒などは好みません。
音楽を通して表現したい世界から、遠ざかるような趣味趣向がないのも幸いしているのでしょうけれども(笑)。
D以前のバンドはどれも2年以内に解散してきたので、我ながらはDはすごいなと感じます!
メンバーとスタッフとファンの皆さんでこれまでやって来れた9年、本当に嬉しいです。
身内馬鹿な発言になってしまいますが(笑)、メンバーが一生懸命している時の表情は、とてもカッコいいのです!
額に汗し、働いている姿はどれも美しいものではありますが、やはり身近で、ひとつの事柄に対して共に戦う姿を目にすると、格別輝いて見えるものなのです!
共に作品やライヴを創り上げる為に集まった、かけがえのない仲間。
バンドをやっていなかったら、きっと出逢わなかった5人ですが、今はこうしてそれぞれが選んだ道が重なり、同じ目標に向かって歩んでいる。
人生を旅に例えることは多いですが、同じような日々を過ごす中でも、人は本当に旅をしているのだと思います。
目に見えない変化に気付かないだけで、周りも、自分も、時代も、少しずつ変わってゆくのでしょう。
戻れない過去だから、だからこそ未来を見据える必要があるのだと思います。
Dも旅の途中、本当にたくさんの出逢いと別れがありました。
「Night-ship"D"」や「Fanfare」で歌っていることでもありますね。
出逢いも別れも、幼かったDを大きく成長させてくれました。

そしてこの春、Dも皆さんにお知らせがあります。
以前からブログなどでも、環境の変化に関することは少し書かせてもらっていたのですが、皆さんにきちんとお話しするべきタイミングが来たので、日記にて書かせてもらうことにしました。
いくつかお知らせすることはあるのですが、今日お話できることはまずひとつ。
時期が来たら、またひとつずつ書かせてもらいますね!
そのひとつは、マネージメント面において、Dの全面サポートをしてくださる事務所に所属することとなりました。
5月30日にリリースされるNEW SINGLEの詳細を見て、いち早くお気づきになった方もいらっしゃるかもしれませんが、「よしもとクリエイティブエージェンシー」で、新たに立ち上げられた音楽事務所「Y-YARD」です。
ちなみに「よしもと~」と聞くと、大御所お笑い芸人さんのイメージが強いと思いますが、この音楽事務所の方々は、元々某レコード会社や音楽事務所で、長年スキルを培われてきた方々なのです。
僕たちのわからないノウハウを、今後は勉強させてもらえる良い機会でもあります。
勿論GOD CHILD RECORDSは以前スマイルカンパニーに所属していた頃と同じようになくなりません!
自社は自社で愛着のある大切な会社なので、今後も存在し続けます!(笑)
お世話になったスマイルカンパニーを離れたのは昨年の6月、その時点では、DはGOD CHILD RECORDSでやっていくことが、メンバー皆で考えた最善策でした。
その後約1年、多忙ながら、再び自社にて活動を続けられることや、たくさんの方々に支えられながらやっていくことに、多くの喜びを見つけることができました。
無論今も、これで良かったのだと思っています。
Y-YARDの方からお声を頂いたのは、昨年の初秋の頃でした。
はじめは自社にて再開し始めた頃だったので、悩む所ではありましたが、熱いコールを頂き、Dとしても前向きに検討することになりました。
まずトッププライオリティーとして、Dの世界を理解して頂けること。
DからDの世界を剥奪してしまえば、もはやDではありません。
色々な面で、現状を保ち続けることは、低迷し続ける今の音楽業界では厳しいことなのかもしれません。
とはいえ、音楽は勿論のこと、全てにおいてDがクオリティーを落とすわけにはいかないのです。
ですが、「Dらしさをもっと打ち出し、たくさんの人に知ってもらうきっかけを作り、どんどんサポートしていきたい」そう言ってくださったのは嬉しかったですし、正直心を撫で下ろしました。
またそれに加え、グローバルな活動においても賛同してくださり、それも決定打の一部になりました。
今のDのペースの活動ですと、大変は大変ですが、なんとか自社でマネージメントをやっていける範囲ではあります。
ですが、やはり制作期間と重なってきますと、なにかしら無理が出てくる場合もあります。
また、自社では難しい部分のプロモーションもお任せできるという部分は強みだと感じました。
メンバー5人で何度も意見を交わし「マネージメントを委ねてみよう」という結果になりました。
事務所の所属、移籍というのは、本来あまり長々とアーティストが説明するものでもないのかもしれませんが、僕としては着いてきてくれるファンの皆さんに「突然ですが事務所を移籍します、連絡先が変更するので気をつけてね!」だけで済ませる気にはなれません。
1~10まで、バンドの事情すべてをお話することは不可能かもしれません。
それでもできる限り、包み隠さずご報告したいという気持ちが強いです。
以前も日記に記したように、僕たちはその時その時に、Dにとってベストな選択をするようにしています。
バンドが続けられなくなったら、それは残念ながら解散に繋がってしまいます。
なのでそうならないように、懸命にバンドに尽くし、考えて考えて、一日でもDが長く続けられる方法を探しています。
僕にとって音楽とは道楽ではなく、本気でぶつかり合う真剣勝負。
先のスケジュールは調整中なのですが、今後また発表していけることも増えていくかと思います。
取り急ぎ、事務所の件はいち早く皆さんにお伝えしたく、ここに記述させて頂きました。

...長くなりましたが、9年間続いたDの本気の先、10年目の本気、観ていてください!
お思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、Dは我ながらしぶといバンドです(笑)。
様々な困難に打ち勝ち、自分たちの理想を追い求めることで、Dはどこまでも羽ばたいて行けるのです。
これから先、大きな壁が立ち塞がることがあるかもしれませんが、きっと越えられる!
そう信じて頑張りますので、これからも応援、よろしくお願いします!!
まずは主催イベントの「Mad Tea Party」を頑張ります!!
リリースされる「Dying message」の曲にに関してはまたいずれ...ですが、経由だけ少し!
ちなみにこの時期のリリースは所属を決める前から、リリースタイミングではあったので、なにかしら音源を発売する予定ではありました。(流通or通販、内容はまだまだ未定の状態でしたが)
ですが今回の所属にあたり、事務所と話し合った結果、Y-YARDのレーベルからリリースすることになりました。
世界観は「EDEN」「瓦礫の花」「Lost breath」「カナン~約束の地~」「GOD'S CHILD」「楽園」などのストーリーの一環です!!
既にレコーディング、PVは撮り終えています!!今回もハイクオリティーです!(笑)
Mad Tea Party MAGAZINEやαではいち早くその世界観をチェックできますのでお楽しみに!!
主催イベントでは勿論、Dらしさたっぷりの新衣装でガツンとライヴします!!
またタイアップとして4月から「ザ・狩人(ハンター)こちら地球情報局 」という番組の、EDテーマに決まりました!
ザ・狩人(ザ・ハンター)は、日本テレビ:毎週木曜25:38~、読売テレビ:毎週金曜25:28~ 放送です!
ご覧頂ける地域にお住まいの方々は是非チェックしてみて下さいね!
ラジオのレギュラーも決まりました!タイトルは「薔薇」と「ラジオ」をかけて「Dの薔薇塩」!(笑)
英語で「Rose salt」だと聞こえは良いよね!(笑)
番組中はファンからの声もどんどん募集するので、是非是非参加して下さいね!待ってます!
最後に色々とお知らせすることが多くなってしまいましたが、今後のDの活躍に期待していてくださいね!!
今はばたばたと忙しいですが、皆さんにお逢いできる機会も今後増えると思いますので、楽しみにしていてくださいね!
とりあえず今までと同じく、否、今まで以上にメンバーみんなで精一杯頑張ります!!