先日は新宿BLAZEで「Dark fairy tale」の発売記念ワンマンでした!

夏至は一年の中で最も日が長く、妖精界と人間界が近づくとされる日とされています。

今回のコンセプトに相応しい日ということで先行ライヴを行ったのですが、皆さんにも楽しんでいただいたようで嬉しいです。

またこの日は生憎の天候で、各地の交通機関でも大幅な遅れがあり、残念ながら来ることができなかった方や、途中参加となってしまった方もいらっしゃったようです。

また次回、参加していただける時にはもっともっと素敵なステージをお見せできるように努めたいと思っているので、その時は目一杯楽しんでくださいね!

4月のZepp Tokyoでは表題曲の「Dark fairy tale」を初披露したわけですが、この日はc/wも全曲初披露ということで、ファンの皆さんもドキドキしていたと思いますが、当の本人である僕らもドキドキしていました。

既に試聴はスタートしていましたが、試聴と全体を通して生で聴くのではかなり違いますからね!

各曲のイメージなどはインタビューなどでもお話ししていますが、6月28日に発売されてからは、歌詞カードを手にとり、じっくり聴いていただきたいなと思います。

本編は新曲に加え、深い森が似合うセットリストになりました。

久しぶりに披露した曲といえば「Lapis lazuli 〜君を思うほど僕は欲しくなる〜」ですね。

この曲はヴァンパイアストーリーの一環で、ダンピールのジャスティスと人間のブランシェを蜘蛛と蝶に例えた曲です。

しばらく演奏していなかった曲も、コンセプトなどに応じて、こうしてまた披露することができるのがDの良さでもありますね。

ステージに立つというのは特別な意味があり、同じASAGIでありながらもコンセプトが変われば表現するASAGIも異なるのです。

細かく言えば、コンセプトが同じでも演じる人物や心境によっても大きく変化します。

CDにしろライヴにしろ、演者である自覚がなければいけません。

アンコールでは「海王鯨島亀毛海浜夢珠工場」を演奏したわけですが、この曲の中には「妖精王の粉」というフレーズが出てきます。

この曲の歌詞を考えていた時には、まだ今回の「Dark fairy tale」のストーリーは考えてなかったのですが、夢の世界でリンクしました。

基本、夢珠工場=GOD CHILD RECORDSなので!(笑)

妖精王の粉、および妖精の粉はどのようにして使えばいいですか?という声も聞くんですが、夢を叶える材料のひとつになればいいなと思っています。

夢を叶えるには簡単なことではないし、それこそいくつもの難関を越えていかなければなりません。

歌詞の中では妖精王の粉の他にも、グリフォンの爪や、不死鳥の羽、ジャバウォックの鱗、人魚の涙、ユニコーンの鬣…とありますが、これらはすべて中々手に入らないものです。

それは実際にファンタジー世界の素材を手に入れなければならないという意味ではなく、様々な経験や努力や知識という意味です。

人生の中で得たものが、すぐに役に立つかどうかはわかりません。

もしかしたら明日役に立つかもしれないし、何十年後に役に立つ時が来るかもしれないし、いつどこでどのようにしてかは誰にもわからないけれど、必ずいつか身になる時がやってきます。

ビタミンや繊維たっぷりの野菜や果物を一度食べても、すぐ体に効果は現れないかもしれないけれど、ずっと続けていると血液が綺麗になって健康的になって行く感じかな?逆も然りだけれど。

夢もそうだし、生きて行くには仕事も必要だけれど、成功するには楽な道はないよね。

怠惰な生活を送っていると、その時は気楽かもしれないけれど、後々必ずその倍以上大変なことが待ち受けていると思う。

生きて行く中で「誰のために、何のために自分は生きているのかな?」と考えさせられる時があるかもしれない。

「夢は何ですか?」そう問われて、即答できる人は少ないのではないでしょうか。

夢を持っている人は素晴らしいけれど、夢を探している人、夢を見つけたいと思っている人も素晴らしいよ。

「夢なんて何もない、見るだけ無駄だ」って思っている人は、小さな夢の欠片を集めていけばいいと思うんだ。

何カラットもある宝石も美しいかもしれないけれど、僕は、時に傷だらけでも自分の力で磨きあげて光る原石の方がずっと綺麗で好きです。

自分が綴る音楽の在り方。

それはみんなが不安な時、辛い時、苦しい時。

現実世界で疲れた時に、夢の世界から少しだけ元気を与えて、支えてあげられるような存在でありたい。

そう思って、ずっと描いてきました。

僕自身、嬉しい時も悲しい時もいつも一緒に着いてきてくれたみんなに励まされて生きてきました。

時間がかかってしまうこともありますが、お手紙はちゃんと読んでいます。

21歳から音楽活動してきた中でいただいたお手紙やメッセージカード、全て保管してあります。

それは僕の夢を支え続けてきてくれたのはみんなの応援のおかげだから。

夢の欠片たくさん集めてきたから、今の僕は妖精王として光を放てるのです。

中々ファンの方々一人一人に感謝を伝えることは難しいけれど、本当にありがとうございます。

お手紙もそうですが、勿論ライヴに来てくれたり、楽曲を聴いてくれたりしている世界中の人々、全員です。

妖精王の粉を渡している時にね、10年間ずっとDを応援してくれていている男性のファンの方が来てくれました。

けれどもうすぐ仕事で遠い外国へ行かなければならなくて、何年も日本には帰れない、けれどDがいたから今まで頑張って来れたんですと、伝えてくれました。

直接、目には見えないところでもこうやって、これまでもファンの人の心に届いているんだなと思うと、色んな気持ちでとても胸が苦しくなりました。

自分のやってきたことが、こうして誰かの支えになっている喜び。

僕自身もそう言ってくれる多くのファンに支えられて今までやってこれました。

アーティストとファンの関係は、どちらかが一方通行ではいけないのだと思う。

ファンから求められて、ファンの心を支える。

なおかつ自分もファンを求め、自分もファンに支えられる。

こうでなければ成り立たない。

ファンはアーティストを応援して当たり前だと思っているようなアーティストがいたとしたら、僕は好きになれない。

自分のことを伝えることは、時にとても勇気が必要です。

それでもファンのみんなはいつも辛いことでも、正直に語ってくれます。(手紙などで)

僕なんかが、みんなの人生の一部を支えるだなんて、烏滸がましいかもしれないけれど、それが事実であるならば本当に嬉しいし、音楽の道を選んだことを心から良かったと思えます。

いつもDの「Rosarium」薔薇園は、いつでも誰でも、帰りたいと思った時に帰って来れる場所だと言っていますが、みんなが帰りたい時に帰って来れる場所をこれからも守って行きたいです。

一度きりの短い人生の中で、それでもDが好きだと言ってくれる人を大切に思わずに、他に誰を思う必要があるのか。

みんなの気持ちに応えられるように。

それだけでもっと良い曲を作ろう、もっと楽しんでもらえるライヴにしたい、そう思えます。

上っ面の良い文面を書くことは簡単かもしれない。

僕が文字として記すこと、発言することを信じられない人もいるかもしれない。

それでも僕は自分に嘘はつきたくないし、信じてくれる人がいればただ、それだけでいいのです。

ファンは自分の中でとても大きい存在。

だからね、もしファンの中で陰湿な嫌がらせをしてる人がいたとしたら、即刻止めてくださいね。

ライヴ中にしてることは見えてますよ。

僕のいないところでしてることも聞こえてますよ。

胸を張ってDのファンです、○○さんのファンですと言うのであれば、改心してくださいね。

そういう人は僕のブログなんて目を通していないかもしれませんが、僕としてはそういう人は薔薇園の住人とは認めません。

心から反省してからライヴに来てください。

この日最後に演奏した「Dearest you」のように、Dファンとして、人の気持ちをわかる人であってください。

僕もみんなのことを誇りに思いたいので。

いつも良い子でいるみんなは今のまま、元気でいてくれることが僕にとっての喜びです。

何がなんでもみんな仲良くね!とは言いません。

ですが、ファン同士、人として常識はもってほしいです。

それだけはお願いしますね。

くだらない理由でバンドを始め、愚かな考えでバンドをやっている人間もいますが、真剣に音楽に取り組み、情熱を燃やしている人間もいます。

つまらない理由で解散する人間もいれば、どうすることもできない理由で泣く泣く去らねばならない人もいます。

そんな人達の気持ちも背負って、僕はバンドを続けています。

「Dark fairy tale」の発売日まであと少し、インストアイベントも昨日の八王子からスタートし、本日は吉祥寺でした。

ご参加いただき、本当にありがとうございました。

7月半ばからはツアーが始まりますし、インストアイベントも続きますね。

短い夏を全力で駆け抜けるので、この夏もよろしくお願いします。

いつも、本当に本当にありがとうございます。

幸せな時間に感謝しつつこれからもいっぱい頑張ります!