心の新陳代謝~あなたの心は何日で新旧の入れ替えできていますか? | 恋と仕事の心理学@カウンセリングサービス

心の新陳代謝~あなたの心は何日で新旧の入れ替えできていますか?



こんにちは。カウンセリングサービスの山田耕治(やまだこうじ)です。 いつも読んでいただき、ありがとうございます。
月曜日は、「仕事の心理学」をテーマに、山根しんいちカウンセラーと隔週ごとにお届けしています。
山田担当の仕事の心理学は「強いハートを目指すビジネスパーソンのために」をテーマに、6年目に突入。
「SHBP6」として、小手先のテクニックではなく、心の根っこから強くなることで、仕事やプライベートでの成功への貢献を目指します。

ここ最近、管理会計やFCFなど企業財務の本を改めて読む機会があり、心の課題解決にも応用できないかとテーマにしています。

企業は四半期ごとに決算をして、会社の状態をチェックし直しています。
私たちも、会社の状態を表す財務諸表を見るように、自分の心の状態を見てみましょうという投げかけです。

前回の振り返り
心が重たいのは心の在庫の山が重たくなりすぎているからではないですか?

在庫は罪子(ざいこ)でしたね。
在庫は運転資金の金利や増加による更なる金利負担も生じます。

私たちの心の中にも凝り固まった私たちの観念や思い込みが罪子として存在し、
私たちの更なる心の負担になっているのかもしれない。

私たちの中にある観念や思い込みを改めて整理してみる。

それからもう一つありました。
すべての在庫が罪子(ざいこ)ではなく、
原材料については、これから素晴らしい製品になるための財になる子、財子として、しっかり積み上げておく。
私たちの心に覚えている経験や思い出をしっかりと認識し、豊かに積み上げておくことも提案させていただきました。

折角なので、もう少しこのような企業財務的なアプローチを活用してみましょう。

新陳代謝と資産の回転率と回転日数
今日は心の新陳代謝を進めるということで、新たに回転率と回転日数というキーワードを入れてみたいと思います。

回転率とは一定の期間に何回回ることができるかということです。
もちろん、回転しないよりもたくさん回転する方が良いわけです。
ということで、回転率は高い方がいいということになります。

例えば、企業で言えば、一年の売上げの中で、もっている資産が何回入れ替わるか、
資産の新陳代謝を、売上げ÷資産=資産回転率として表します。

企業の在庫で言えば、一年間の間に在庫が何回回るかということです。
※因みに、在庫の回転率には売上高に代えて、売上原価を使います。

商品や製品が一年間の売上や一年間の売上原価の中で、何回もたくさん回った方が良いわけですね。
製品や商品から売上げへのプロセスが早いわけです。
つまり、回転が高いということは新陳代謝がよく出来ているということになります。

心で言えば、心の回転率をできるだけ上げようという提案になります。
例えば、心の回転率12ということは、一年間で心が12回入れ替わったということになります。
ちょっと想像してみてほしいなと思います。

次はもう一つの回転日数です。
回転率が高いと言うことは、効率がよいということでしたね。
逆に、回転日数で言えば、日数は少ない方が効率がよいということです。
回転する日数がとても長くかかるということは、回転する効率が悪いと言うことですからね。
ということで、回転日数は短い方が良いんだなとわかります。

資産の回転日数で言えば、資産×365÷売上げということになります。
資産や負債が1回転するのに、どのくらいの日数がかかるかを表します。
在庫で言えば、在庫×365÷売上原価ということになりますね。

心で言えば、できるだけ心の回転日数を少なくしようという提案になります。
例えば、心の回転日数30日ということは、30日かけて心の新旧の入れ替わり新陳代謝が進んだと言うことです。
1月で1回転するわけですから、1年で12回。
ということは、先ほどの回転数12と同じことを意味します。
回転数と回転日数は同じ事象の裏表の見方なんですね。
どうですか、心が年12回回転する、心が30日で一回転する、
実際には回転率より回転日数の方が使いやすいかもしれませんね。

まとめると、回転率が高いほど、そして、回転日数が短いほど、新陳代謝が活発であることを意味しています。
より少ない資産を使って、より多くの売上げをあげるといこと、つまり効率が良いわけです。

企業の倒産
では逆に、あまり回転しない状態、新陳代謝が悪い状態を再度考えてみてほしいと思います。
企業で考えるととても分かりやすいです。
例えば、回転しない在庫が長くそのままにしてあるという状態です。
在庫のままですから、キャッシュにはなりません。
でもその材料を買うためのお金や製品や半製品をつくった人に対しては、すでに実際に企業から出ていきます。
しかも在庫には在庫金利がかかっている。
キャッシュは入らないのにキャッシュはどんどん減っていくということになります。
それは、つまり会社の倒産に近づいているわけです。

私たちの心への応用
私たちも心も同じようなものかもしれません。
新陳代謝を進めなければ、私たち自身の心の負担が増え、疲労していくばかりかもしれません。

それでは心が重たいはずではないですか?

企業にかかわる人々が売上債権、製品、商品、半製品、材料と財務諸表をみていくように、
私たちも自らで自らの心を見てみてほしいと思います。
そこにはどんな心が層をなしてあるでしょうか?
そして、今日のテーマでもあるように、自らの心の新陳代謝、さて自分の心は何日で、
新旧交代、新陳代謝しているだろうかと考えてみてほしいと思います。

みなさんの心は、常に、新たなフレッシュな状態の心でしょうか?

今こそ、心の新陳代謝を進めていくタイミングです。
みなさんもそれぞれのタイミングで、心の新陳代謝、心の回転日数を意識し、
心の在庫整理にカウンセリングに来ていただければと思います。

ちなみに、企業の四半期決算を私たちに当てはめると、心の回転率4、心の回転日数90日ということになります。
四半期でリフレッシュする心、いいなと思いませんか?

そういえば、前の会社の社長がおっしゃっていました。
毎日、新しく生まれたと思って、仕事に取り組めと!
それって、心の回転率365、心の回転日数1ということだったんだと改めて理解できました。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今日の参考図書
新版 企業価値を高めるFCFマネジメント【著】池田正明
大変参考になりました。ありがとうございました。