ゆるしとつながり ~失敗感と自己嫌悪に陥ったとき~
いつもありがとうございます。カウンセリングサービス の多田陽香 です。
毎月第1・3日曜日に女性性UP!のテーマで担当させていただいております。
5月ですね 5は変容と変身を示すナンバー
一刻も早く現状から抜け出したい方はもちろん、今の状態にとても満足していらっしゃる方にとっても
世界とご自身のことを、もっともっと大好きになってもいいですよね
私たちは、もっともっと幸せを感じるために生まれてきたのですから。
変容・変身の具現化は、まずは自分の気持ち・意欲にかかっています。
皆さま、変化への意欲はどのくらいありますでしょうか?
もし変化への意欲が湧いてこないとしたら・・
それは、まだ癒しきっていない「喪失」や「悲嘆」が隠れているのかもしれません。
喪失と悲嘆は、私たちを自然に鬱(うつ)的な気持ちにさせますね
一念発起する、立ち上がる、立ち向かう、向き合ってブレイクスルーするというような気持ちになれないのです。
・・過去に、何を失ったのでしょうか?
それは、私たちの心の中から消えてしまったように感じているものです。
例えば、自分の無垢さ、無邪気さ、しあわせな時代、自分や他者のことを疑いもしなかった光の人生・・
これらを喪失したきっかけは、私たち自身の「思い込み」からなのです。
物語の内容は「思い込み」に満ちています。
ある人の解釈からしたら、その状況判断はAとなされ、
また別の立場の人の解釈からしたら、その状況判断はBとなされ、
また別の側の立場からの解釈ではCとなり・・・
つまり、ある物語をどのように解釈し、事実だと思い込んでゆくのかは、ABC・・・選択によってなされてきたのですね。
人生物語上の「事実」というのは一過性の認識であり、変化しうるものであるということです。
自己認識を超えて、幅を広げて物事を見ていくことを、心の成長といいます。
受容性・共感能力・・女性性が高まるにつれて、心は成熟してゆけるのです
例えば、「損したっ」とか「仲間外れにされた・・」とか「傷つけられた」という気持ちは、いつ誰にでも起きうる感情ですね。
でも、その感情と認識をくっつけたままでは、常に私たちは被害者のまんま・・
自分だけの思い通りにならないのが、自然の理ですもの。
「自分だけ」「孤独」「特別」な世界観から抜け出して、今からもっと楽に軽やかになっていきましょうよ
これこそが、今月のテーマ
成長すること。解釈を変えていくチャレンジをすること。
変容と変身の恩恵を、しっかり受け取っていきましょうね
私たちが傷ついたり、学べたり、己を知るきっかけになったりすることは、親しい人との間で起きるトラブルからですね。
パートナーシップ、親子関係、その他の人間関係というのは、自分の姿を再認識させてくれる鏡です。
「あんなに嫌で嫌で仕方がなかった親のふるまいを、知らず知らず自分がパートナーにやってしまっていたなんて・・」
リレーションシップとパートナーシップにおいて、このレベルまでお気づきになることが出来たお客様は、本当に素晴らしいです
被害者意識から、よくぞここまで達成されました
そして、ここから先が、もうひと山あります。
それは、自己嫌悪を使って、相手に執着しないこと。
さらに、もう一歩進んだ愛へのチャレンジです
待てども待てども戻ってこない彼や彼女・・
「今こそ、本当にあの人が必要なんだ」って切迫した気持ちを情熱だと感じるものですよね。
けれど、ここでまた気付きが必要なのですね。
「自分があんな嫌な親の行動を、大切なパートナーにやってしまったなんて・・これは何かの間違いだよ」
「私は本当はそんな人間ではないはずなんだ」
「これは失敗なんだ」「もう一度、どうかもう一度だけ、チャンスをくれない」
こういう気持ちになったら。
この気持ちだけで相手にぶつかっていくと、ほとんどの場合、うまくいかなくなります。自爆行為です。
"一番やりたくなかった方法で失敗した"ご自身への気持ちで、いっぱいいっぱいになってしまっていますよね・・。
関係性は執着や癒着や甘えによってコントロールされるものではなく
ただ愛によって成り立つものですものね。
失敗感と自己嫌悪に陥ったら、そこから次のステップがあります
それは、あなたが嫌で嫌でしょうがなかった人(シャドウといいます)、それは親かもしれないし、兄弟姉妹かもしれないし、またその他の人かもしれませんが
その人たちのことを、どうか、ゆるすと決めてくれませんか?
人を裁く心は罪悪感を棲みつかせ、ゆるしは愛とリレーションシップをもたらしてくれます。
シャドウたちをゆるす・・これだけが必要な取り組みです。
許せない行動をした「あの人」が立っていた場所、気持ち・・
今のあなたの悩みの中でこそ、本当の意味でゆるし、つながることができる・・そんな気がしませんか?
「あの人」のようになっている自分に、どうか慈悲をあげてください。
それは、とっても悲しい出来事を創ってしまったかもしれないけれど・・でも、仕方がなかったのです。
先に述べた判断と解釈AもBもCも、どれか一つだけ正しかったり間違っていたりするものではないし、誰も本当に悪くなかったのですよね。
あなたは誰もが無罪であることを、今こそ体得するために、このような辛い体験をなさっているのです。
これがもうひと山超える、その先へ向かう変化を受け入れるということなのです。
覚醒への大きなジャンプになります
今、人生がうまくいかない理由は、過去に起こった出来事からくる喪失と悲嘆への囚われがまだ残っているから・・。
もし、あなたが誰かに執着をしているとしたら、そこにあなたの最大の癒しの鍵が隠れているのかもしれません。
あなたは決して「失敗者」ではないし、ご両親も「失敗者」ではありません。
成し遂げてこられた素晴らしい部分、創ってきた価値、オリジナルの表現、存在感・・
すべては、あなたがまだ知らない場所で、今もなお、輝き続けているのです
その輝きを、あなたに体感していただきたい。
心からそう願っています。
5月は変容・変身の時期
これまで付けていた仮面を脱ぎ去り、輝きへと還ってゆくときなのです
あなたがご自身の素晴らしさに触れるひと月でありますように