Uさんのリーダーシップ ~女性でいることの喜びへ向かう~
いつもありがとうございます。カウンセリングサービス の多田陽香 です。
毎月第1・3日曜日に女性性UP!のテーマで担当させていただいております。
春らしい毎日が続いています 女性性UPの季節ですね
年齢を問わず、いくつになっても女性でいたいと思う今日この頃です。
今日は、アラフォー女性のUさん(仮名)のお話をご紹介したいと思います。
7年ほど前に電話カウンセリングの初回無料で一度だけお話くださったUさんは、当時30代半ば。
その時のご相談は、パートナーとのセックスレスに関するものでした。
5年の時を経て・・一昨年に面談セラピーを受けにやって来られたのです。
イメージ通り、Uさんはボーイッシュな風貌。ショートカットで活発な感じの彼女は、仕事も結構しっかりやってらっしゃったそうです。
Uさんの当時のパートナーは外国人で、入籍をするかしないかはお互いにあまり気にせずに、長年にわたって同棲生活が続いていましたが
最近になって、彼から「他に好きな女性ができた」と告げられた・・とのこと。
それでもまだ同棲生活は続いており、しばらくは忍耐・忍耐・・の毎日。
7年前に「女性性の開花に意識を向けられては?」と私がお勧めしたときには、
頭では分かっていたものの、恥ずかしくてとてもできないと、問題をそのままにしていたそうですが、
時が経ち・・ご自身の女性性の課題に向き合ってみたいからと、決意の上でやって来て下さったのです。
Uさんが思い切って前に進むことを決意できた一番のきっかけは、女性性に関する病気が発覚したからでした。
いくら忍耐強いように見えても、身体の方はもう"待ったなし"の状態であったのです。
Uさんの課題は、女性としての自己価値の欠如でしたが、その原因を詳しく見ていく必要がありました。
女性性の現れ方、大人になってからの作用の仕方というのは、一般的には母親に関係していると言われます。
お母さんが「女性性」に対して、また、女性の子供に対して、どのような態度であったかによって、その影響を受けるということです。
まず最初に、Uさんにお母さんの話をお聞きしました。
「お母さんが化粧をしているのはほとんど見たことがない」
「すごく気丈で、お父さんの面倒を見てあげてるって感じでした」
そして、
「お母さんのことは、いまだに好きにはなれない」
「私を育てた、あのやり方には、たぶん一生納得がいかないだろう」
と、きっぱりと言われました。
「私に生理が来たときや、彼氏ができた時、彼女は喜んでませんでした」
「娘が女性として成長することに興味がなかったのだと思います」
「私はあの不愉快な家から離れたかったので、すぐに家を出ました」
でも奇妙なことに、母親への文句を語っているときのUさんのエネルギーが・・私には怒っているようには感じられなかったのです。
私は、「あなたはお母さんに怒っているのではないようですね?」と尋ねました。
Uさんは、「いえ・・でも複雑な気持ちです」とだけ。
「兄弟は居ましたか?」
「いいえ、私は一人っ子でした」
今度は、お父さんとはどんな関係だったかを聞いてみました。
「私が父の慰めになっていたと思います。特に小さいころは・・」
どうやら、こちら側の話のほうに、彼女が追い詰められてきた原因・・激怒と自己嫌悪があるようでした。
病気には激怒と自己嫌悪が隠れていることがとても多いのです。
お話の内容ではなく、(彼女は父親との思い出があまりなく、思い出せないと言っていました)なにか秘密めいた、光の当たらない、暗いエネルギーがそこにあると私は感じました。
Uさんが自分自身を女性として受け入れられなかったのは、お父さんをお母さんから取ってしまった(エレクトラ・コンプレックス)の方に原因があったのです。
エレクトラ・コンプレックスはどこの国の、どのお家にも普通にみられるものなのですが、
彼女の場合は、特に、自分が女性として生まれてきたことにものすごい罪悪感があったようです。
それは、性的に、お父さんがお母さんよりも、娘の自分の方を向いていたのではないか?と、彼女が感じ続けてきたからなのでした。
彼女に幼いころの記憶はなく、実際に性的な行為があったかどうかは判りませんが、
彼女が母親との競争で勝利してしまった罪悪感を持て余したまま、今まで来てしまったことがわかります。
セッションでは、ここに集中して感情を見ていきました。
クールでボーイッシュな彼女のポーカーフェイスがはがれると、彼女の表情が一変しました。
私とUさんは、しばらくの間、目を見つめ合いながら素の女性でいられることの安心感や親密感を味わっていきました。
次に私たちは、さらに奥まったところにある意識の中に入っていきました
すると、自分自身が真っ黒い存在なのだという自己嫌悪の感じと、そうならざるを得なかった不条理さへの怒りがどっと溢れ出てきたのです。
彼女が真正面からそこに向き合うのは初めてのことだったので、しばらくは辛そうでしたが、諸悪の根源を引っ張り出す絶好の機会を逃すまいと意を決してこのプロセスに身を任せていました。
このとき私は彼女に、病気のある下腹部のあたりに手を当て、「ごめんね、愛しています・・」と言ってもらうようにしました。
自然と彼女の口からは、「お母さん、ごめんね、ごめんね・・」という言葉が、美しい涙と共に流れ出しました。
女性性を受け入れることがとても辛かったUさんは、一番深い罪悪感に向き合い、これまでの自分自身のすべてをゆるすことを、選択しました
お母さんと真につながり、自分自身のふるさとを十分に受け入れたのです。
現在、彼女は古いパートナーとの同棲生活をようやく解消し、病気の治療を終えて今に至ります。
彼女は言いました。
「長年背負ってきた重荷が取れた感じです」
「この病気やパートナーシップの問題がなかったら、私は気付くことなく、ずっと何かをぶら下げて歩き続けたんでしょうね。地球の裏側まで(笑)自分探しに行くところでしたが方向転換に間に合いました」
「今は、自分のことを素直に好きだと思えます」
「これから自分にどんなことをさせてあげようかなって思ってます」
自分自身との闘いを手放すことができたUさんがこれから歩かれる道は、今までよりもずっと平和な道になるでしょう
最近は様々なファッションも楽しむ意欲満々で、女性としての青春が戻ってきたような"はつらつ"ぶりです
いくつになっても、女性は少女のような心に戻って、自分を変身させることができる
Uさんはそのリーダーシップ、素敵なアラフォーのお手本ですね
(ご本人の了解を得て掲載しています。)
2014年は大変化の流れの真っただ中です。
さらに来たる5月は「変容」の時期
大いなる変化の流れに乗って、あなたは何処へ行きたいですか?
意識をクリアリングして、コントロールを手放してみませんか
素晴らしいこの季節、あなたにたくさんのハッピー&ラッキーが降り注ぎますように
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