受け取る ~受け取るってどんなイメージ?~ | 恋と仕事の心理学@カウンセリングサービス

受け取る ~受け取るってどんなイメージ?~

恋と仕事の心理学@カウンセリングサービス-山田耕治

こんにちは。晴れカウンセリングサービスの山田耕治(やまだこうじ) です。
毎週水曜日の「キャリアアップ」を、みずがきひろみ カウンセラーとともに担当しています。


前回まで2回にわたって、「与える」ということを考えてきました。犠牲ではなく、「真に与える」ことでキャリアアップ、成功への流れをつくっていきましょうというご提案でした。


今回から「受け取る」ということを考えていきたいと思います。受け取ることで、与えることでつくった流れが「与える⇔受け取る」という循環になります。すると、会社や人間関係の中でコミュニケーションがどんどん深まっていきます。それがキャリアアップ、成功へ導く秘訣なのです。与えるだけでは、コミュニケーションが深まらないのです。


それでは、受け取るってどういうことでしょうか。よくカウンセリングの現場でも、「私は受け取り下手なんです。」という話をよく伺います。受け取ることって、私たちは苦手ですよね。キャリアアップを目指している皆さんなら、なおさらかもしれません。なぜなら、自分のことは自分でやろうとがんばっていますし、他人に与えることをしっかりやろうとしているからです。私も、この受け取るという言葉を聞いた時には、あまりピンとこなかったことを覚えています。


受け取るとは、誰かにしてもらうことだし、そのことに対してありがとうと感謝することだと思います。誰かに何かをしてもらうと聞いてどうでしょうか。「だったら自分でやります。」と、おっしゃるかもしれませんね。その人に迷惑をかけることになるとか、できないことを頼むことで負けたと感じたりもするかもしれません。


例えば、後輩に何かを頼むのって、躊躇しますよね。しかも自分ができないことを頼めますか。会社で自分がやらずに、ただ受け取ってしまうと、自分が役にたたない人物であると人に思われたりするのではないかとか、自分の役割がなくなったりしてしまうかもと思ってしまうかもしれません。受け取ってしまうと、自分のことがなくなってしまうのではないかという不安や怖さがでてきたりもしますよね。


受け取れない自分がいるということは、それだけ私たちは何かをしなければならないと考えていたり、また勝った負けたの競争をしているのかもしれませんね。でも、それでは与えるだけになり、一方的もなってしまいます。そのうち、エネルギーも枯渇してしまい、へとへとになって、動けなくなってしまったりもします。


みんな与えたいのです。だからそれを受け取ることがポイントなのです。でも、実際は受け取る自分になることをなかなか許してあげられないのです。自分への許しもポイントです。


そして、自分ではなく、相手の気持ちに意識を向けることがポイントです。みんなの与えたいというその気持ちを受け取ることで、相手は受け取ってもらえてうれしいはずです。役に立ったという気持ちになります。与えることができたという満足感もあるかもしれません。そんないろいろな気持ちを受け取ることで与えることができるのです。


つまり受け取ることによっても与えることができるのです。これは本日の心理学的ポイントです。


うわー、なんか、ポイントがいっぱいあって、何なんだろうと思われたと思います。ということで、頭で理解するのも大切ですが、今回は感じてみるところから、やってみましょう。


私が「こんな感じが受け取るということなんじゃないかな」とイメージする場面があります。自分のことを振り返っているなかで、このことを思い出しました。今回はその紹介をしてみたいと思いますよかったらいっしょにイメージしてみましょう。


突然ですが、私は広島県の呉の出身なのですが、夏には毎日のように瀬戸内の海に泳ぎにいったものです。

場面はそんなとにかく穏やかな海です。そして遠くに島々が浮かんでいます。浜辺から少し離れた、小さな島に向かって泳ぎだします。でもそのうち、疲れてきます。まだまだその離れ小島には距離があります。そこで泳ぐのをやめて、海の上に大の字になることにしました。ただ海に横たわるのです。何もしないのです。海に浮かんでいます。何もしなくても、沈んだりはしません。


皆さんはできそうですか?手足を動かして、泳いでないと、沈んでしまうのではないかと怖いかもしれませんね。「何かしなければ」という思いがでてくるかもしれません。それって受け取ると自分がなくなってしまうのではないかと思う怖さです。私も最初はとっても怖かったことを覚えています。でも大丈夫という自分への信頼をして、周りを信頼して、思い切って、海に身を任せてみます。そう、任せてしまうのです。その怖さを乗り越えて、身を任せてみようとするコミットメントです。


怖いと下を向いて、背中を丸めて首を前に曲げてエビのようになってしまうと思いますが、それでは沈んでしまいます。逆に海に頭を投げ出すように反り返るようぐらいにするとバランスが取れると思います。勇気が必要です。そこまで完全に100%身を任せるとうまくいくのです。


実際に勇気を出して、任せてみましょう。100%完全に海に身を任せます。そしてゆったりと緩んでいきます。硬くなったり、ばたばたあがいたり、じたばたしたりすると、余計に沈みそうになります。それでは受け取れません。そうではなくて、そこで力を抜くと、受け取る準備ができるのですやってみると以外に簡単です。あー、浮けるんだという喜びもあるはずです。


そして受け取ることを意識します後はオートマチックです。見えるものがあり、聞こえるものがあり、感じることものがあります。身を任せる。今、自分が与えられて、受け取っているものを感じます。


海、空、太陽、雲、風、波、魚、島々、空気、そして自分。晴れくもり虹うお座


海がゆったりと浮かばせてくれています。
青い空に白い雲が楽しい絵をみせてくれています。
太陽の温かい光を降り注いでくれています。
波が心地よく、体を揺らしてくれています。
風が心地よく、頬を吹いてくれています。
魚の飛び跳ねる音が聞こえてきます。
空気が与えらえて、そのにおいを感じます。
呼吸をしているんだなと実感します。
そして自分の鼓動が聞こえてきます。
生かされている自分、生きている自分を感じます。ニコニコ


自然の中で包まれて、自分に与えられているものをただただ感じ、それを受け取ります。虹
それぞれの存在をそのまま感じます。それぞれのものが持つ力を認めることできます。それぞれが私に与えてくれている。ありがたいなと感謝の気持ちを持つことができます。ドキドキ


そして自分自身の存在も感じます。それを受け取っている自分。そしてそこに自分の存在も包まれています。でもなくなりはしないのです。ただそこにあり、受け取る。そしてそのことが与えている。


実際に、海に浮かんでいた自分はとても気持ちがよくていい気分だったのを覚えています。ニコニコ


今回は私の受け取るイメージを紹介させていただきました。とにかく、まずは体でその気持ちのよさを感じてもらいたいなと思います。


きっとあたなの周りにも、海や空や波や太陽や風や魚や空気のような人々が何かを与えてくれています。受け取る準備ができたら、ちょっと勇気を出して、受け取るチャレンジしてみませんか。緩んでまずは感じてみませんか。


次回も、「受け取る」ことについて考えていきましょう。なぜ受け取り下手なのか、どうしたらもっと受け取れるのか。そんなことをもう少しロジカルに考えてみましょう。


私が心理カウンセラーとして目指していることは「ハートを強くする」カウンセリングです。実社会へしっかり繋いでいくことのできるカウンセリングを提供したいと常日頃から考えています。よかったら、いっしょに「受け取るイメージ」やってみませんか。ご連絡お待ちしております。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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