あなたもマニフェストしてみませんか!その3 ~心のブレーキへの対応~ | 恋と仕事の心理学@カウンセリングサービス

あなたもマニフェストしてみませんか!その3 ~心のブレーキへの対応~

恋と仕事の心理学@カウンセリングサービス-山田耕治

こんにちは。晴れカウンセリングサービスの山田耕治(やまだこうじ) です。
毎週水曜日の「キャリアアップ」を、みずがきひろみ カウンセラーとともに担当しています。


前回まで2回に渡り、自分の夢や自分のほしいと思ったものを現実にしていくために、「あなたもマニフェストしてみませんか!」そして「胸を張って、上を向いて」とお話をしてきました。


今回はマニフェストしてみませんか!その3 ~心のブレーキへの対応~です。


思うように進まないということは、進みたくないということかもしれない。どこかに進むことへの怖れがあって、進まないようにしているかもしれない。そんな状態を「変化への怖れ」ということで紹介しました。


以前感じてしまった、ダメな自分、不安な自分、傷ついた自分を感じて、もう二度とそんな辛い思いはしたくはない。そんな思いをするなら、何もしたくない。心がブレーキをかけて、そこで留まってしまう状態です。怖いと感じている自分がいるのだなということでした。


前回は、そこを突き抜けるようなアプローチの提案だったと思います。怖くて下を向いているのではなく、胸を張って、上を向いてみましょう。そんな自分を選択してみましょうということでした。自分よりも周りを理解しましょう。そうすると自然に与える自分になり、受け取る自分になっていきますということでした。


今回はそれでもどうしても前にも進めないし、胸を張って、上を見ることもできない、心のブレーキが強くかかってしまう、そんな方へのメッセージです。


今回のポイントは、ならば、周りに与えるのではなく、今度は自分に与えるということです。自分が自分に対してできることをしてあげようということです。怖れが強すぎるわけですから、とことん自分に与えていきましょうという提案です。順を追って説明していきます。


1 まず心にブレーキがかかっていることに気づいてあげましょう。やはり気づくことからです。


頭では何とかしなきゃとか、ほしいこと、やりたいことなのにと思うのに、進めなくなってしまうことありますよね。ブレーキがかかっているみたいですね。これが心のブレーキです。それって進んでいこうとするからこそ、心のブレーキがかかるのだと思います。進もうとしていることの証でもあるのです。そうだからこそ、気づけないものでもあるのです。


車のブレーキを考えてみてくさい。運転するときに、普通にブレーキ使っていますよね。意識していますか?していませんよね。心のブレーキも同じです。自分でブレーキをかけようとは思っていなのです。サイドブレーキだったりもします。そうすると気づけないものなのです。


営業の際にお客様へのアポイントの電話を意欲的にかけることのできない自分を考えてみます。成功するにはこの一歩からとわかってはいるのですが積極的にできない自分がいます。そんな自分にイライラしてきます。思うように前に進めない状態が心にブレーキがかかっているということですよね。


2 強くブレーキがかかっているのですから、とにかく、止まってあげましょう。あえて止まることが大事です。


ここは勇気がいります。これまで走ってきたのですから、止まること自体も怖いですよね。でもどうしてもブレーキをかけてしまうのですから、シンプルに、素直に、止まることが必要なのです。止まらないで、走ろうとするから、余計に怖くなります。怖くなるので、逃げてしまいます。

止まることなく、無理やり営業の電話をかけ続ける自分がいます。皆さんも経験あるかもしれません。感情を切っている状況です。そして、自分の場合、うまくいかないことを、会社や何かの所為にしたり、同僚と自分を比べてしまったり、お酒におぼれたり、プライベートで優しくない行動をしてしまったりもしていたと思います。私の逃避行動でした。止まってあげることが必要だったんだと思います。


しかも強くブレーキをかけているのに、無理やり進もうとしているわけですから、とても負荷がかかりますエネルギーもすぐになくなってしまうのです。実際、自分も疲れはてていたと思います。温泉に行きたい、温泉に行きたいと叫んでいました。


実際はすでに止まっているに無理やり動こうとしていたり、止まっていることを受け入れられないこともあるでしょう。止まったら止まっている自分を受け入れることが大事です。そうすれば、とにかく止まっているのですから、落ち着きます。人生における振り返りや見直しの時間なのです。


止まっていることを受け入れられないイメージとしては急ブレーキをかけた時を考えてみましょう。危険を察知し、ぐーっと急ブレーキを踏みますよね。止まっても、そのまんま動けなくなった状態です。足を踏ん張って、ペダルを押さえたまま、目をつむって、固まっているのです。止まっているのに、まだブレーキが必要だと踏み続けているのです。それだけ怖かったということでもあります。


でも、ここで本当に止まっていることを受け入れないと、何故、進まないのか、自分をまた余計にどんどん責めてしまいます。実際に止まっているのですから、もう大丈夫なのですよ。


3 自分の心のブレーキの正体を理解して、受け入れてあげましょう。ここは大事に扱ってあげることが大切です。

どうしても動けない時、それはどういう時なのでしょうか。何かを察知して、大きな怖れを感じたからこそ、強くブレーキを踏んだのです。当然、危険を察知すれば、自己防衛が働きます。ただ、実際の感情を感じて、自分の心のブレーキの正体を理解するにはブレーキを踏んだままではできないのです。

そのブレーキの正体が「変化の怖れ」というものでした。なぜ心のブレーキをかけてしまうのか、それは怖いからでした。そのことに気づく必要があります。実はほとんどの人は、自分自身が自分を制限するような怖れをもっているなどと認識していないのです。ここが今回の心理学的ポイントでもあります。

何が怖かったのでしょうか。何でこんなに怖いんだろうか。何を感じたのだろうか。大事に扱ってあげましょう。ゆっくり感じ直し、思い出してみましょう。いつ感じた怖さなのだろうか。いつからこんなに怖かったのだろうか、過去にさかのぼってみましょう。


自分もそうでした。先程のお客様へのアポイントの電話が意欲的にかけられない時の自分の場合、他社に抜かれているのではないか、自分のだめなところがでてしまうのでないか、お客様に理解してもらえないかもしれないなどと、価値がないダメな自分、不安な自分に入り込んでいます。でもそれは過去からずっと持っていた怖れなのだなと今は理解できています。価値のないダメな自分、不安な自分、傷ついてしまった小さな少年がずっとこれまでがんばってきていたわけです。でも自分がそんな怖れをこれまでもっていたなんて思いもよらないことでした。その所為で、急ブレーキを踏んだり、ブレーキを踏んだまま急発進をしたり、逃避行動として自分や他人を傷つけ、そしてエネルギーを使い果たし、へとへとになっていたのだと腑に落ちた思いがあります。

 そんな自分を受け入れて、許してあげましょう。

理解すれば、自然と緩みがでてきます。許すというか、緩むということでしょうか。きっと怖いよなと受け入れてあげて、緩むことなんだと思います。そうするときっと落ち着いてきます。目を開けて、ブレーキペダルを踏ん張っている足をあげてあげましょう。緩むということで、やっとブレーキから足を外すことができたり、サイドブレーキを下げることができるのです。


心のブレーキは怖れであり、そんな怖れを自分がもっていたと理解するだけで、心のブレーキへの対応ができるわけです。人生は大きく変わっていくはずです。虹


5 マニフェストも見直してあげましょう。


振り返り・見直しをしたわけですから、マニフェストが変更されてもいいわけです。もう一度、マニフェストする段階に立ち戻り、やり直してあげましょう。具現化し、そして手放して下さい。ゆっくりと進み始めて下さいね。


以上、3回にわたり、「あたなもマニフェストしてみませんか!」題してお送りしてきました。

1回目は「マニフェスト」の骨格の説明、「具現化し、手放す」というお話。

2回目は「怖れ」への対応として、「胸を張って、上を向いて、周りに与える自分になろう。」、突き抜け、突破型のアプローチ。

3回目は「もっと怖れが強い場合の対応」として、「立ち止って、自分自身に与える自分になろう。」、自らの理解・受容・許しのアプローチ。


今回の心のブレーキへの対応、いかがでしたでしょうか。改めて「あたなもマニフェストしてみませんか!」よかったら是非、いっしょに取り組みをさせて下さい。特に心のブレーキ、怖れへの対応を一人でやっていくことはしんどいときもあると思います。私たちがサポートいたします。ご連絡お待ちしております。


次回は、今回も何度もでてきた「与える」ことに焦点を絞って考えてみましょう。気遣いや犠牲、努力やハードワークとの違いなども一緒に考えてみたいと思います。


私が心理カウンセラーとして目指していることは「ハートを強くする」カウンセリングです。実社会へしっかり繋いでいくことのできるカウンセリングを提供したいと常日頃から考えています。3回にわたった「マニフェストしてみませんか!」はまさに心理学と実社会とをつなぐ、カウンセリングになると思っています。ぜひ日々の実践の中で使ってみて下さいね。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。


次回もお楽しみに。


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