あなたもマニフェストしてみませんか!その2 ~胸を張って、上を向いて~ | 恋と仕事の心理学@カウンセリングサービス

あなたもマニフェストしてみませんか!その2 ~胸を張って、上を向いて~

恋と仕事の心理学@カウンセリングサービス-山田耕治


こんにちは。晴れカウンセリングサービスの山田耕治(やまだこうじ) です。
毎週水曜日の「キャリアアップ」を、みずがきひろみ とともに担当しています。



前回「マニフェストする」ということを提案させていだきましたが、みなさんのキャリアアップに関して、「具現化し」「手放し」していただきましたでしょうか?早速ご相談やコメントをいただいた方々、どうもありがとうございました。次はどうしたらいいのでしょうか?と思っている方もいらっしゃるかと思います。




今回は前回に引き続き、その2(マニフェストした後は)ということで「胸を張って、上を向いて」というテーマでお話をさせていただきます。え、それだけと思われた方、是非、最後まで読んでみて下さいね。




今、皆さんは、胸を張って上を向いていますか。背中を丸めて下を向いてはいませんか。




マニフェストしていただいた方も、そうは言っても、これからの自分がどうなるんだろうと不安に思われる時もあると思います。自分の思うようにキャリアアップが進まないとか、キャリアップに関して停滞している。そんな思いの方もいらっしゃることでしょう。そんな自分ってどうでしょうか。イライラしたり、焦ったり。他の人が気になったりもするかもしれません。余計にイライラしてきたりしますよね。



思うように進まないということは、進みたくないということかもしれません。心のどこかに進むことへの怖れがあって、進まないようにしているかもしれないと考えてみたらどうでしょうか。




そんな状態を心理学では「変化への怖れ」と言ったりします。以前に何かをやった時に傷ついてしまい、もう傷つくのはいやだと感じてしまったかもしれません。以前何かができなくて、無力感を感じてしまったかもしれません。だからもう、そんな辛い思いはしたくない。不安で前に進みたくない。そんな思いをするぐらいなら、何もしたくない。心がブレーキをかけて、そこで留まってしまう状態です。キャリアアップという嬉しい変化であるはずなのに、どこかで怖れを抱いている、どこかで怖いと感じていると自分がいるんだなと考えてみてください。




そんな怖がっている時の自分の姿ってどうでしょうか?想像してみて下さい。手を胸の中でぎゅっと握りしめ、背中を丸めて、頭を抱えて、下を向いている状態ではないですか。怖いのだから当然そうなってしまいますよね。




では、もう一方の胸を張って、上を見ている自分です。こちらについても想像してみてください。それから一つ深呼吸でもしてみましょう。落ち着いてきますよね。どうでしょうか?何だかキョロキョロと周りを見渡したくなりませんか?自然と周りが見えてくる感じがありませんか。




ここが今回の心理学的ポイントです。周りが見えてくるとそこで一体何が起きているのか、自然と理解することになるのです。胸を張って、上を向くことで、「理解すること」になっていくのです




何はともあれ、まず、あなた自身に関係する場所で実践してしまいましょう。




例えば、会社。そこには社長さん以下、役員さん、上司、同期や後輩など様々な人がいますよね。そしてお客さんがいます。株主さんもいますよね。さあ、胸を張って、上を向いて、深呼吸。きょろきょろ全体を見まわしてみてください。




すると問題がたくさんみえてきませんか。一体、会社では今、何が起こっているんだろう?社長は何を考えているんだろう?上司は一体何をしようとしているんだろう?株主は何を求めてくるんだろう。少しずつ興味がわいてくると思いませんか。ただただあなた自身の想像力でいいですから、一つ一つ何だろう、なぜだろう、どうしてだろうとどんどん進んでいってみてください。




もしかしたらも許せないと思っていた上司がなぜあんなに怒っていたのか、わかるかもしれません。あんなに怒っているなんて、ほんとに困っていたんじゃないのかな?助けてほしかったのかもしれない。ただ見ていれば、そんな風に理解することになります。そうすると、あなたは何かをしてあげたいなと思うかもしれません。そう思えればあなたは自然に動き出します。自然と与えることができるあなたがいるのです。そんな自分ってどうでしょうか。結構いけてる!って思えますよね。得意げ



僕も昔思っていました。「何で社長は朝言ったことを昼には翻してしまったりするんだろう。朝令暮改ならまだしも、まだ昼じゃないか。そんなのなら、朝に指示なんか出さなければいいのに。」と怒りがこみ上げてきます。うまくできなくて、振り回されて疲れたと感じている自分を見ていました。今なら、「そんな急に指示を変えるとは、本当は迷いが中での決断で、考え直したのかもしれないな。」とか「社長のことだから、何か新たな変化の情報を手に入れたのかもしれないな。」そんな風に社長のことを想像して、自然と理解できるかもしれません。それならば、とにかく社長の指示通り、動いてみるかと、思ったりもできます。




下を向いていては与えることができませんよね。上を向いたら自然に見えてきます。そして「与える自分」になっているのですニコニコ



見えるものがたくさんあれば、自然と理解がもっともっと進みます。他にもたくさんの気づきがあるかもしれません。逆に、もしかするとこれまで他の人からいろいろ与えてもらっていたかもしれません。でも見えてないので、受け取ることができなかったかもしれません。もしかすると上司がいつもチャンスをくれていたのかもしれません。同僚が支えて助けてくれていたのかもしれません。お客さんがいつも楽しみに待っていてくれるのかもしれませんし、笑顔を返してくれていたかもしれません。たくさんの感謝を伝えてくれていたかもしれません。




下を向いていては受け取ることもできませんよね。上を向いたら自然に見えてきます。そして「受け取る自分」になっているのです。ニコニコ




もちろん、会社だけではありません。ご家庭でも実践してみてはいかがでしょうか。ご家庭全体を見まわし、何?とか、なぜ?とか、どうして?とか、どんどん進んでいってみてください。




「変化への怖れ」はどうしても出てくるものだと思います。でも背中を丸めて下を向くのではなく、勇気を出して、胸を張って、顔を上げる方を選択してみてほしいなと思います。すると自然と理解が進んでいきます。下を向いた自分には見えない世界、上を向いた自分でしか見ることができない世界がそこにはあるのです。そして深い理解が進むと何かが変わっていきます。よく見渡してみるとみんな、それぞれ健気でがんばっていると思えたりするかもしれません。ある時、私にはそう思えました。深い理解が進むと大切な人との親密感やつながりを取り戻すことができるかもしれません。自分がずっと感じていた、怖れや孤独感さえ解消してしまうかもれません。深い理解はもう一度新たな人間関係を築くための土台をもたらしてくれるのです。




下を向いている状態では何もみえていませんよね。自分を必要としている人、自分に助けを求めている人、愛してほしいと思っている人がほんとうはいるのです。でも何も与えることができません。そして何かをしてもらっていたとしても受け取れない状態でもあるのです。自分に入っている状況、自分の痛みや怖れに入っている状況です。



どっちを選択したいですかと問われれば、もちろん胸を張って上を向いていきたいですよね。ニコニコ



いかがでしたか。今回は「マニフェストしてみませんか!」その2ということで「胸を張って、上を向いて」というお話しをしてきました。胸を張って、上を向くことでたくさんのことに自然と理解が進みます。自分が与えることのできる人がいます。自分に与えてくれている人がいます。与えること、そして受け取ることの新たな動きが始まります。そこから新たな人間関係の動きがはじまるのです。楽しいと思いませんか。ワクワクすると思いませんか。たくさんの理解や気づきが進み、自分がほしいと思っていたものの現実にどんどん近くなっていきます。



会社で、ご家庭で、どんなものが見えてくるでしょうか。実践されたら、是非私と話をしてみませんか。誰かと一緒に理解を進めていく、誰かと一緒に今の自分をしっかり確認してみることは自分の望むものに近づいていくことへの早道になると思いますよ。




ただ、それでもどうしても前にも進めないし、胸を張って、上を見ることもできない、そんな方もいるかもしれません。心のブレーキがとても強くかかっている状態なのです。そのブレーキの正体が「変化への恐れ」というものでしたね。「心のブレーキをどう扱っていったらいいのか」を次回のテーマにしたいと思います。一緒に考えてみましょうね。




私が心理カウンセラーとして目指していることは「ハートを強くする」カウンセリングです。実社会へしっかり繋いでいくことのできるカウンセリングを提供したいと常日頃から考えています。2回にわたった「マニフェストしてみませんか!」はまさに心理学と実社会とをつなぐ、カウンセリングになるのかなと思っています。ぜひ日々の実践の中で使ってみて下さいね。皆さまからのご連絡もお待ちしております。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。



次回もお楽しみに。


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