ふられそうになっているあなたへ 『彼を取り戻す方法』(2) | 恋と仕事の心理学@カウンセリングサービス

ふられそうになっているあなたへ 『彼を取り戻す方法』(2)

神戸メンタルサービスの平です。


前回に引き続き、「執着を手放す」というテーマでお話をしていきましょう。


新しい彼女ができた彼が、あなたと別れたがっています。彼は別れたいという意思をはっきりと表明し、その後、あなたから逃げ回っているという状況です。

「こんなときは、なにをしたらよいか」という話なのですが、この状況下で、あなたがするべきことは一つしかありません。


この時点で、彼はたった一つだけ、あなたにしてもらいたいと思っていることがあるのです。それを彼に与えてあげることです。


彼のその唯一の願いとはなんでしょう?

それは、「もめることなく、きれいに別れてほしい」ということなのです。


とくに、モテモテくんは、いつも女性の側から「あなたは最高の男よ。あなたのためなら、なんでもしてあげたいと思っているの」などとアプローチされます。

しかし、別れるときは一転、もめにもめることが多いのです。


ときには、彼女の女友だちあたりが登場し、「あんたなんか最低よ!」と言われてしまうとか、おとうさんなんかが出てきて、「うちの娘をオモチャにしやがって」などと責められるとか、とにかくひどいことになりがちなのです。


こういう経験から、モテモテくんは、「女は裏表があるからコワイよな。別れるときに本性が出るんだよな」といった自己概念をもっていることが多いようです。


あなたにとって、ものすごく勇気がいることかもしれませんが、ここでは、できるだけきれいに別れてあげるべきです。


そうしたら、彼は喜んで新しい彼女のもとに行き、ロマンスを楽しむでしょう。

しかしながら、どんな関係の場合も、3か月から半年ぐらいで、「理想どおりではなかった」とか「なにか飽きてきた」とか、ロマンスの段階から次の段階に移るときが必ずやってきます。


そして、彼がまた新しい彼女とももめたりすると、人間というものは過去の経験を思い出すもので、「だれがいちばん自分を愛してくれたのだろう」などと考えるものです。


そんなとき、もめにもめた昔のガールフレンドや、おとうさんまで出てきてひどい目にあったガールフレンドのことは、けっして思い出したりしませんよね。

ただ一人、きれいに別れることのできた、あなたのことを思い出すはずです。


しかも、とてもきれいに別れてあげたあなたに対して、自分は新しい女をつくってあなたを捨てたという罪悪感を彼は感じているものです。

そして、罪悪感があると、補償行為と呼びますが、彼はあなたに「なにか償いをせねば」という気分になるものなのです。


すると、よくあるケースなのですが、別れてから半年ぐらいたったころや、あなたの誕生日などに、彼からメールや電話がくることがあります。


このとき、あなたは、「やっときたか!」と、また彼にしがみついてはなりません。

ここでは、「あ、久しぶり。元気してた?」などと、ごくふつうの日常の会話を楽しんでください。


少なくとも、彼がいまの彼女とラブラブでいるならば、こんなメールや電話がくることはまずありません。

ふつうの日常会話の中で、「ところで、彼女とはうまくいっているの?」と質問してみると、ほとんどの場合、「それがなぁ‥‥」などと、いまの彼女に関するグチになることが非常に多いのです。


こんなとき、本音では、「そんな女はやめて、さっさと私のところに帰ってきなさいよ」と言いたくなるところですね。

ここでのポイントは、けっしてあなたのほうからはアプローチしないということです。ここはぐっとがまんして、彼の気持ちをサポートしたり、恋の相談相手になったりしておいたほうがいいでしょう。


そうこうするうちに、彼のほうから必ず、「久しぶりに食事でもどう?」とか「飲みにでもいかないか?」というお誘いがくるはずです。


そして、この時点での重要なポイントは、二人の関係がいい状態であるためには、彼からの連絡がなかった6か月の間に、「なぜ私は彼に×をつけられたのだろう」ということを、あなたがどれぐらい学習してきたかということです。

もし、上手に学習できて、「あなたとつきあっているとき、私はちょっとしつこかったよね」とか「なにかといえば、嫉妬深くて、イヤな女だったわね」などと、自分のふるまいを笑い話にすることができたとしたら、彼は必ず「おまえ、変わったよな」と言ってくれるはずです。


この、「おまえ、変わったよな」という言葉こそが、恋のリバイバル・マッチのとても大事なキーワードなのです。


つづく