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本日、1月11日は鏡開きの日。

それに因みまして、「餅」について考えてみたいと思います。

日中比較言語文化の視点から考えてみます。

まず、「餅」について中国語の表現に着目しています。

 

月饼(yuè bǐng):月餅

烧 饼(shaō bǐng):小麦粉を練って丸型にして焼いたもの

铁 饼(tiě bǐng):(陸上競技)円盤

 

見て分かるように、「餅」という漢字がついているから全部食べ物ではないです。

「铁 饼」は、円盤の意味です。

 

次に、中国語の「烧 饼」は、「小麦粉を練って丸型にして焼いたもの」ですが、

日本語の「焼餅(やきもち)」は別の意味となっていますね。

 

最後に「月饼」は、中国語と日本語は同じ意味です。

実は月餅が日本に定着したのは、新宿中村屋の創業者の相馬愛蔵夫妻です。

 

☆1925年、新宿出店で打撃を受けた中村屋。創業者の相馬愛蔵夫妻は中国に視察旅行へ行き、その打開策のヒントを見つけた。

 

☆この旅行で日本人のラマ僧に出会い、中国では旧暦8月15日の夜“月餅”と称する菓子を月前に供えるとともに、親しい人たちで盛んに贈答が行われるという話を聞いた。何となく<日本の風習に似ているな>と感じた相馬夫妻は、この菓子を日本への土産にしようと決めた。

 

 

以上、簡単ですが、「餅」を通して東アジアについて考えてきました。